解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・14 労働者・学生の大結集で集会と天神デモを貫徹〈福岡・須崎公園〉 (1067号3面)

原発労働裁判原告の梅田隆亮さんが連帯あいさつ

 福岡では、安保粉砕―政府打倒全国統一行動の先陣を切って、6月14日、福岡市中央区の須崎公園・野外音楽堂において、集会が開催された。

 会場には、開始時刻前から多くの参加者が集まってくる。日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合が用意したカレーライスで腹ごしらえをして闘いに臨む。ステージ上には横断幕が広げられ、参加団体の赤旗が立ち並び、座席は青ヘルメットで埋められていく。

 正午から、力強いシュプレヒコールで集会が開始される。「中東反革命戦争粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」「大間原発建設阻止」「名護新基地建設阻止」「日米安保粉砕」「安倍政府打倒」「6・15闘争を闘うぞ」という全員の力強い声が一帯に轟く。

 まず最初に、寄せられた連帯のメッセージが福日労の仲間によって読み上げられる。一つひとつのメッセージに対して、「そうだ」「異議なし」という声が飛び、熱い共感の拍手が沸き起こった。さらに革命軍のアピールが読み上げられると、圧倒的な拍手が沸き起こった。

 続いて連帯あいさつだ。

 はじめに登壇した元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「皆さんにもいろいろな迫害が降りかかっていることでしょうが、決して卑屈にならずに、同志たちとみんなで前進していきましょう。太平洋戦争が起こったのは、私が小学1年生の時だった。父が軍隊にとられ、出征中に母が亡くなり、生きるために妹と2人で親戚の家を転々として、大変つらい思いをした。70歳を過ぎた今も、その地名を聞くだけで嫌気がさす。戦争は非戦闘員にも大きな苦しみをもたらす。どうか戦争をしないように、反戦運動を起こしてほしい。私の第6回目の原発裁判が7月17日にある。かなり突っ込んだ論戦になると思うので、次回もご支援をよろしくお願いします」と訴えた。

全学連と反戦青年委員会の連帯発言

 全学連中央執行委員会の同志は、「政治家どもが『いかに自分が凶悪なファシストか』を競い合うようなところまで、朝鮮反革命戦争の危機が迫っている。今ほど、われわれの闘いが重要な時代はない。学園においては、『産学連携』の名のもとに大学が原発―原子力政策の推進者になり果てており、経産省の意を受けてNPOを使っての『除染ボランティア』なるものに学生を動員する動きもある。このような教育体制は、核武装のための政府の原子力政策もろとも、革命的学生運動の手で葬り去らねばならない。『100年に1度』とも言われる大恐慌情勢のなか、われわれは、国家と資本への忠誠度、貢献度を競い合わせる大学のなかで呻吟し怒りをもって起ち上がる学生を、1人残らず全学連の旗のもとに組織し、未踏の歴史的事業であるプロレタリア世界革命の突破口をこじ開けるべく、革命的反戦闘争の最先頭で闘っていく」と発言した。

 反戦青年委員会からは、「七月参院選をテコに、いよいよ安倍極右政府は改憲―核武装に突撃しようとしている。これを木ッ端微塵に粉砕する革命的反戦闘争の爆発を先頭で切り拓く。大間では原発建設工事が再開されている。七月の『原子力規制委員会』の新たな『基準』作りを受けて、ここ九州でも、玄海原発、川内原発など、原発の再稼働申請に電力会社が次々と踏み込もうとしている。こうした原発の再稼働、新・増設を阻止する闘いの爆発をかちとっていかなければならない。改憲と核武装を絶対に粉砕しなければならない。安倍の戦争責任居直りを許さず、実力・武装の反戦闘争の爆発で安倍政府を打ち倒そう。活性化する『在特会』など右翼ファシストを撃滅しよう」という檄が発せられた。

基調提起、決意表明と天神デモ

 次は、6・15闘争実行委員会の仲間からの基調提起だ。まずはじめに、60年安保闘争における樺美智子さんの虐殺から53年目を迎える2013年6・15闘争の意義が提起され、参加者全員でこれを確認していった。続いて6・15闘争の課題として、第1に、中東反革命戦争の拡大を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を実現すること、とりわけ対イラン反革命戦争への突入を阻止すること、第2に、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「ミサイル」「核」「拉致」問題を口実とした朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕すること、第3に、大間原発建設阻止の闘いを切っ先に、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現し、日帝の核武装を阻止していくこと、第4に、改憲攻撃を粉砕し、日米安保の再編・強化に対決し名護新基地建設を阻止する闘いの大爆発を切り拓いていくこと、第5に、日帝・安倍政府の戦争とファシズムへの突撃に全面対決し、全国の内戦勢力の総決起をもって、政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃すべきことが提起された。全体の圧倒的な拍手で基調を確認し、この日の闘いをやりぬく意志を強固に打ち固めていった。

 集会の最後は、福日労からの決意表明だ。登壇した仲間は、「昨日の新聞に、『アベノミクス』を掲げる首相・安倍が『成長戦略』の一つとして、法人税減税を検討していると書いてあった。財政悪化を理由に労働者の失業は放置し、その上消費税増税まで押しつけておきながら、企業には大減税をしてやるというのだ。ふざけるな。われわれは、もっともっと怒らなくてはいけない。生活保護法の改悪も今国会で通りそうな情勢だ。その次には改憲までやろうとしている。こんな政府をのさばらせておいたら、おれたち労働者に未来はない。『仕事よこせ』と『反戦』の闘いをいっそう強めよう。戦争も失業もない世の中を作るために、福日労は闘いぬく」と熱く決意を述べた。

 シュプレヒコールで集会がしめくくられると、いよいよデモ出発の時刻だ。午後1時、横断幕を先頭にデモ隊列が天神の街に躍り出る。沿道の人々が熱い注目を寄せる。「安保粉砕!」「政府打倒!」というコールが繁華街にこだまする。6・15闘争実行委員会の青ヘル部隊は、権力の弾圧を寄せつけず、右翼ファシストの敵対を許さず、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。