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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・15安保粉砕・政府打倒を掲げ、御堂筋を戦闘的デモで席巻 〈大阪・靱公園〉 (1067号2面)

北陸、関西、四国の内戦勢力が靱公園に結集

 6月15日正午、どしゃ降りの雨の中、北陸、関西、四国の内戦勢力が靱公園に結集する。6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間がマイクを握り司会に起つ。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「大間原発建設阻止!」「名護新基地建設阻止!」「消費税増税を許さないぞ!」「安倍政府打倒!」「日米安保を粉砕するぞ!」とシュプレヒコールが鳴り響き、青ヘル部隊の士気は高まっていく。司会の仲間は、本闘争に寄せられた連帯メッセージと革命軍からのアピールを読み上げる。「よし!」「そうだ!」の相づちと大きな拍手が送られる。

 続いて、連帯あいさつだ。

 連帯あいさつのはじめは、全学連中四国ブロックの同志だ。「安倍・自民党は、天皇の元首化、国防軍の創設、『公益及び公の秩序に反する』表現・結社を禁じる改憲に突き進んでいる。『集団的自衛権の行使』を容認し、一体となった自衛隊と米軍を、世界各地に展開させ、『天皇のため国のために死ね』と、再び戦争を繰り返そうとしている」「自衛隊へのオスプレイ導入、日本版の海兵隊=水陸両用部隊の新設までもが画策されている。今夏にも、オスプレイの普天間への追加配備が狙われている。『戦争のための基地は何処にもいらない』と闘う沖縄労働者人民と連帯して、名護新基地建設を阻止し、オスプレイの配備を阻止しよう」「7月にも、原発の新たな『規制基準』が策定されようとしている。伊方原発をはじめとした原発の再稼働を阻止する現地実力闘争を地元反対派住民と連帯して切り拓いていく」「安倍政府は、日米安保を強化し、改憲―核武装を推し進め、朝鮮反革命戦争突入を狙う凶暴な政府である。革命的反戦闘争を爆発させ、戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう」。

 次は、反戦青年委員会の同志だ。「一切の新左翼諸潮流がヘルメットを脱ぎ捨て、ズブズブの市民主義に没入する中で、実力闘争・武装闘争を堅持し闘う、わが内戦勢力の闘いのさらなる拡大が今日問われている。全国の内戦勢力が結集して闘われる安保粉砕・政府打倒全国統一行動の爆発をかちとっていこう」「原発労働をやってきたのは日雇い労働者、下請け労働者だ。被曝労働なしには一秒たりとも動かない原発は即刻廃止しなければならない。すべての原発の廃止と日帝の核武装を阻止しよう」「反革命国会で『共通番号制度法』成立が強行された。これは労働者人民の生活の一切を国家権力が掌握しようというものであり、とくに非公然・非合法領域の闘い一切を国家権力が破壊しようとするものだ。絶対に許してはならない」「反戦青年委員会は、反戦青年委員会運動の継承・発展をかちとり、安倍極右政府打倒の革命的反戦闘争の最先頭に起って闘う。6・24同志石井虐殺に報復し、反革命革マルを解体・絶滅する。活性化する『在特会』など右翼ファシストを撃滅する」。

 連帯あいさつに続き、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国学生社会思想研究会連合の仲間からの基調提起だ。第1の課題として、中東反革命戦争の拡大を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を実現すること、第2の課題として、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『ミサイル』『核』『拉致』問題を口実とした、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕すること、第3の課題として、Jパワー(電源開発)・大間原発(青森県大間町)建設阻止の闘いを切っ先に、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現し、日帝の核武装を阻止していくこと、第四の課題として、改憲攻撃を粉砕し、日米安保の再編・強化に対決し名護新基地建設を阻止する闘いの大爆発を切り拓いていくことが提起され、基調は圧倒的拍手で確認された。

雨の中、御堂筋デモを戦闘的に闘いぬく

 基調提起の後は、6・15闘争実行委員会に結集する諸団体・諸人士からの決意表明だ。

 はじめに、大阪で「障害者」解放運動を闘う仲間は、「『介護の商品化』を問題にしなかった『障害者』団体は、『障害者差別解消法』案が今国会で成立すれば『障害者』差別をなくす第一歩となると言っているが、大きな間違いだ。『障害者』自らの人生や命さえも司法や国家が決めていく事になり、政府の差別政策に呑み込まれるだけだ。政府との『政策協議』に期待をよせ、差別糾弾闘争を闘わないことに腹が立つし、許すことができない」「6月13日の衆院本会議で『初犯者』『薬物犯罪者』を対象に『刑の一部執行猶予』と『社会貢献活動』を強制する改悪『刑法』と改悪『更生保護法』が可決成立した。これは新たな保安処分導入だ。『刑法』改悪・『更生保護法』改悪の可決・成立を弾劾し、撤廃をかちとろう。『心神喪失者等医療観察法』撤廃、『介護の商品化』粉砕、『障害者総合支援法』撤廃をかちとろう」「全障連の歴史的地平を継承・発展させ『障害者』差別糾弾闘争を全国で闘える新組織、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成を年内にかちとっていく」と決意を明らかにした。

 次に、反安保労研全国センターは、「6月11日、神奈川県警は闘う同志に対して『詐欺罪』をデッチあげて不当逮捕しさった。わが内戦勢力にかけられた不当弾圧を断じて許さずこれと対決していこう」「世界大恐慌爆発情勢が煮つまるなかで帝国主義諸国は反革命戦争にのめりこんでいる。安倍極右政府は日帝の戦争責任・戦後責任を居直り、改憲―核武装に突き進んでいる。いまほど労働者人民の決起が求められている時はない」「『解雇規制の緩和』『労働時間規制の緩和(裁量労働制の拡大)』『限定正社員と称する低賃金で解雇のしやすい雇用形態の導入』など、安倍極右政府のもとで労働法制の改悪がすすめられようとしている」「生活保護費の引き下げが打ち出された。保護基準が多くの社会保障や諸制度の適用基準に使われていることもあり、低所得者層がさらに追いつめられようとしている」「同一価値労働同一賃金をかちとろう。労働者派遣法撤廃をかちとろう。『連合』・全労連を突破する階級的革命的全国統一センター建設へ。被曝労働の強制を許さず、すべての原発の再稼働阻止へ、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へ総決起しよう」と決意を述べた。

 最後に、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「6月になっても仕事がまったくない。首相・安倍が金をばらまいて『アベノミクス』なるものをやったが、俺たちにはまったく仕事がまわってこない」「資本・行政によるアブレ地獄―野垂れ死に攻撃を団結して粉砕する。『仕事よこせ』の闘いを強化し、かならずや仕事をかちとっていく」「大阪市長・橋下は、センターの耐震強度のことを問題にして『社会医療センター』をつぶそうとしている。無料低額診療や入院などを廃止しようとしているのだ。大阪市は、俺たちの命や生活のことをまったく考えていない。こんなことを断じて許さない。行政による釜ヶ崎労働者への命と生活にかかわる権利の侵害に対して、団結して闘っていくぞ」「軍事費を増大させ、消費税の大増税、生活保護のしめつけなどをおこない、朝鮮反革命戦争へと突き進む安倍政府を俺たちの闘いでうちたおそう」「国家権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を粉砕し、全国の仲間の闘いとむすびつき闘おう。俺たち労働者が、本当の意味でいきいきとして生きていける社会を、闘ってかちとっていこう」と発言した。

 すべての決意表明を全体の拍手で確認し、集会をシュプレヒコールで締めくくった。集会の後は、御堂筋デモに出発だ。雨の降りしきる中、横断幕を先頭に、赤旗を林立させ、青ヘル部隊の戦闘的デモ隊が御堂筋に躍り出る。「安保粉砕!」「政府打倒!」のコールやフエの音を響かせ、土曜日の御堂筋を席巻する。労働者人民の注目と共感を浴びながら、御堂筋を南下し、国家権力や右翼の敵対を粉砕し、終着点である元町中公園までのデモを闘いぬいた。