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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

首都・東京で6・16安保粉砕・政府打倒闘争 〈東京・恵比寿公園〉 (1067号1面)

闘う人士・団体から連帯メッセージ、連帯あいさつ

 6月16日、正午、東京・恵比寿公園で東京における安保粉砕・政府打倒全国統一行動が闘いぬかれた。

 司会を担当するのは、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間だ。司会の仲間は、大阪・福岡・沖縄でも全国統一行動が闘われていることを報告し、東京における闘争を最後まで戦闘的に闘いぬくことを呼びかけた。そして、「日米安保粉砕!」「安倍極右政府打倒!」「大間原発建設阻止!」「名護新基地建設阻止!」と気迫のこもったシュプレヒコールがあげられた。

 続いて、全国で闘う諸人士・団体から6・16闘争に寄せられた連帯メッセージ(別掲)が紹介される。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、「障害者」解放運動活動家、部落解放運動家、在日朝鮮人活動家、沖縄・反戦労働者、沖縄・首里日雇労働組合の連帯アピールと続き、革命軍からのメッセージが紹介された。

 6月11日、神奈川県警は同志を「詐欺罪」でデッチ上げ逮捕するという反革命弾圧に踏み込み、同時に革命党本部への捜索では、容疑とは何ら関係のない全てのパソコンなどを押収した。司会の仲間は、6・11反革命弾圧を弾劾し、粉砕することを訴えて、6・11「詐欺罪」デッチ上げ弾圧・神奈川県警本部135号同志から寄せられた獄中アピールを読み上げた。

 集会に結集する仲間たちは、これらのメッセージ一つひとつを拍手で確認する。
 連帯発言が行なわれる。

 はじめに、全国反戦の同志が発言する。「日米安保を粉砕する闘いは、日帝足下階級闘争の戦略的基軸的闘いだ。全世界労働者人民決起と連帯し、中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争に決起しよう。『日本維新の会』・橋下による『従軍慰安婦制度は必要』なる発言を絶対に許すことはできない。首相・安倍も侵略戦争の歴史を居直り、戦時国家体制形成をめざして憲法をはじめあらゆる法改悪をなそうとしている。こうした中、『離島防衛』なる日米共同訓練が強行され、オスプレイが自衛隊の護衛艦に着艦する訓練もなされている。日米安保はますます強化・実戦化されている。全国反戦は、五・六大間原発建設阻止現地闘争を闘い、6・10矢臼別移転演習阻止を闘いぬいてきた。右翼ファシストをなぎ倒し、反革命革マルを解体・絶滅していこう」。

 次に、全学連の同志が連帯発言を行なう。「安倍は天皇元首化、『国防軍』創設、そして公益、公の秩序に反する表現・結社を禁止するという改憲の攻撃を強めている。自衛隊にもオスプレイを導入し、米軍と一体となって『集団的自衛権』を行使することを狙っている。沖縄の労働者人民が身体を張って普天間基地へのオスプレイ配備を阻止しようとしたように闘っていかなければならない。7月には原発再稼働を容認するための新たな『規制基準』が策定されようとしている。電力資本は泊・高浜・大飯・伊方・玄海・川内の再稼働申請に踏み込もうとしている。日帝の核武装のための原発を絶対に許してはならない。日米安保を粉砕し、今夏の闘いに進撃していこう」。

中東反革命戦争粉砕! 朝鮮反革命戦争粉砕! 大間原発建設阻止! 名護新基地建設阻止! の基調を提起

 全国学生社会思想研究会連合の仲間が闘争の基調を提起する。

 「6・16闘争の第1の課題は、中東反革命戦争の拡大を粉砕することだ。アフガニスタンでは、米帝―帝国主義による暴虐な戦争と占領支配に対する労働者人民の怒りが沸騰している。帝国主義諸国は、『撤退』どころか『駐留継続』によって深みにはまりこもうとしている。さらに、対イラン反革命戦争への突入の可能性が高まっている。シリア内戦への反革命介入も画策されている。パレスチナ労働者人民と連帯して、日帝の中東派兵の拡大を打ち砕こう」「第2の課題は、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕することだ。日・米・韓は合同軍事演習を強行している。なかでも日帝・安倍政府は突出して戦争のための計画を進めようとしている。防衛省は『敵基地攻撃能力の保有』の検討に入り、いよいよ日帝・自衛隊が朝鮮反革命戦争の前線に打って出ようとしている。これと対決するのは日帝足下労働者人民の無条件の責務だ。反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義煽動を突破し、朝鮮反革命戦争粉砕に総決起しよう」「第3の課題は、大間原発建設阻止の闘いを切っ先に、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現し、日帝の核武装を阻止していくことだ。大間原発は、プルトニウムも燃料の一部となった『世界初のフルMOX炉』だ。核燃サイクルの一環となるものだ。攻撃が集中する現地での実力攻防こそが勝敗を決する。今や、電力各社は原発再稼働に向けて疾走している。全国の原発再稼働阻止、全ての原発の停止―廃止をかちとろう」「第4の課題は、日米安保の再編・強化に対決し、名護新基地建設を阻止していくことだ。防衛省は、沖縄『県』への名護市辺野古沖の『埋立承認申請』を提出した。新基地建設の攻撃が一気に強まっている。今夏には、普天間基地へのオスプレイ12機の追加配備も迫っている。同時に、自衛隊の重点配備と機能強化の攻撃も激化している。沖縄労働者人民の反戦・反基地・反安保の実力闘争に連帯・共同し、日米安保粉砕へ進撃しよう」「第5の課題は、戦時法制の制定へと矢継ぎ早に踏み込む安倍極右政府を打倒していくことだ。安倍極右政府は、改憲手続きを定めた96条の改悪から本格的な改憲へと踏み出そうとしている。改憲と核武装、戦争とファシズムへの突撃に対決する労働者人民の怒りと闘いを爆発させ、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へとむかう強大なうねりを創り出そう」。

 基調は、全体の拍手で確認された。

各団体が決意をうち固め、首都を席捲するデモへと進撃

 最後に、実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。まず発言のトップを切った東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「とうとう安倍バブルの崩壊が始まった。もっとも弱い立場にある労働者は、これから増税や生活保護費カットでますます生活が破壊されようとしている。しかし、安倍は戦争のための予算を増やし、自衛隊も強化しようとしている。軍事訓練、日米安保など労働者人民には必要ない。おれたち貧しい労働者が団結して、安倍政府を倒していこう」。部落解放を闘う仲間は、野田和美氏のメッセージ(別掲)を代読し、「不当逮捕から50年を迎えた狭山闘争は重要な局面を迎えている。5・23の全国闘争では石川一雄氏が不退転の決意を明らかにしている。この血叫びに応え、狭山闘争の勝利を目指しともに進撃していこう」。「障害者」解放を闘う仲間は、「戦時『障害者』抹殺攻撃が強まっている。来る7・7旧武蔵病院への糾弾闘争、7・21宇都宮病院糾弾闘争に全力で決起し、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成を目指して闘いぬく」。東部朝鮮史研究会の仲間は、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する一触即発の戦争の危機が高まっている。首相・安倍や『日本維新の会』・橋下は、『従軍慰安婦は必要だ』なる暴言をくり返している。『在特会』らファシストどもは『韓国人を殺せ』とデモを強行している。こうしたファシストどもを木っ端微塵に粉砕していこう。韓国労働者人民の闘いと連帯していこう」。反安保労研全国センターの仲間は、「生活保護制度改悪に突き進む安倍政府は、『環太平洋パートナーシップ協定』(TPP)交渉参加を通していっそう労働者人民の生活を破壊して大資本の延命を図ろうとしている。労働者の生活を守り帝国主義を倒していく闘う労働運動を創り出していかなければならない。全国労働組合運動交流会(全労交)の前進をかちとり、階級的革命的全国統一センター建設に向け闘いぬく」。全ての決意表明を全体の拍手で確認した仲間たちは、集会をシュプレヒコールで締めくくり、デモに出発する。

 宣伝カーは、革命的反戦闘争への決起、安保粉砕闘争への結集を呼びかけ、「改憲と核武装にのめりこむ安倍政府を打倒しよう」と訴える。恵比寿駅前から渋谷駅前を経由して進撃するデモ隊には沿道の労働者人民が注目し、手を振って共感を示す。そして神宮通公園までの行程を国家権力・機動隊の規制をものともせず、戦闘的なデモを貫徹した。最後に全国学生社思研連合の仲間が今夏の闘争課題を簡潔に提起し、この日の闘争を締めくくった。