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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・2「福岡県総合防災訓練」粉砕に決起 (1063号2面)

 6月2日午前10時から、福岡県大牟田市新港町の三池港北側をメイン会場にして、「福岡県総合防災訓練」が強行された。福岡県反戦は、福岡・築港日雇労働組合の労働者たちとともに粉砕闘争に決起した。

 「総合防災訓練」は、全国的には、「関東大震災」を反革命的に教訓化して制定された「防災の日」の9月1日を前後して開催されるが、福岡県では、「風水害対策」を主な理由に、例年、梅雨入り前の5月下旬から6月上旬の時期に開催されている。しかしこの「福岡県総合防災訓練」が、労働者人民の虐殺と闘いの鎮圧のための反革命訓練であることに変わりはない。

 すなわちそれは、第一に自衛隊の治安出動訓練であり、第二にこの自衛隊が主導し、行政機関を総動員した内乱鎮圧訓練であり、第三にこの訓練に、「地域自主防災組織」による「住民参加型訓練」と称して住民を巻き込むことで、「非常事態」下の治安維持作戦に人民を糾合し動員していくことを狙うものだ。

 実際、今回の「総合防災訓練」は、「風水害」「地震」「特殊災害」(「多重衝突事故により多数の負傷者が発生」)なる三つの想定のもとに、陸・海・空の三自衛隊をはじめ、警察、消防など120機関、1850人を動員、車両約140台、航空機八機、船舶3隻を投入して、大がかりに強行された。「陸上自衛隊による食糧供給」と称して、「カレーライスの試食」まで行なわれた。自衛隊による露骨な宣撫工作だ。

 6月2日午前9時半、県反戦と福日労の青ヘル部隊は、雨天を衝いて福岡市天神・パルコ前に登場し、この「防災訓練」の反革命性を暴露・弾劾する情宣戦に起ち上がった。「自衛隊は、決して労働者人民を守らない。外に向かっては戦争、内に向かっては内乱鎮圧のためにこそある凶暴な労働者人民殺戮の軍隊だ。自衛隊の治安出動訓練を許すな」「労働者人民の反戦決起―実力決起の圧殺を狙う内乱鎮圧訓練を粉砕しよう」というアジテーションが、一帯に響き渡る。行き交う労働者人民にビラが配布される。用意したビラをすべてまき切った部隊は、労働者人民の熱い注目と共感のなか、最後に全体でシュプレヒコールをあげて、この日の闘いを終えた。

 1923年の関東大震災では、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を投げ入れた」などのデマが、政府―内務省によって組織的に流布され、戒厳令下で、軍隊・警察主導のもとに在日朝鮮労働者人民の大虐殺が強行された。この歴史を断じてくり返すことはできない。全国で「防災訓練」を粉砕しよう。