4月9日、福岡県反戦は、福岡・築港日雇労働組合の闘う労働者たちとともに、「海賊対処法」による海自・護衛艦「あけぼの」のソマリア沖アデン湾への出撃を阻止すべく、佐世保現地闘争に決起した。
「あけぼの」は、76ミリ62口径単装速射砲1門、MK―5ファランクスCIWS2基、90式艦対艦誘導弾(SSM―1B)4連など、殺戮と破壊の兵器を山のように搭載した護衛艦(基準排水量4550トン)で、約170人を載せている。この艦は、2011年3月の編成替えにより、母港を呉から佐世保に移している。今回、第15次水上部隊として、4月7日に海自・大湊基地を出港した護衛艦「はまぎり」(乗員約180人)と合流し、2週間〜3週間後にソマリア沖に到着、現在ソマリア沖で展開中の「きりさめ」「すずなみ」と交代で、約4ヵ月にわたって活動するという。佐世保からソマリア沖への派兵は7隻目であるが、「あけぼの」の出撃は今回が初めてである。第15次部隊は、司令部要員30人を合わせた380人に海上保安官8人で編成されている。これに先立ち、4月4日には、大村航空基地からの哨戒ヘリが「あけぼの」に搭載されている。
午前9時過ぎ、青ヘルメット・旗ザオの部隊は、佐世保港を見渡す前畑埠頭の岸壁に登場する。岸壁には、佐世保地区労の労働者たちも結集してくる。午前10時前、「あけぼの」がけたたましい警笛とともに動き出した。青ヘル部隊は、眼前に迫る「あけぼの」に対して、ただちにシュプレヒコールを叩きつける。岸壁に集まった多くの労働者とともに、出撃阻止の闘いをうちぬいた。
佐世保港には、昨年4月に配備された米海軍・強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」が係留されている。空母のような艦板に、普天間基地に配備が強行されたMV22オスプレイを搭載し、強襲上陸作戦を展開するためのものだ。ますます反革命戦争の出撃拠点として打ち固められている佐世保基地を解体する決意も新たに、この日の闘いはうちぬかれた。
この闘いから脱落・逃亡して久しい反革命革マルや「社会党」を踏み超え、われわれはソマリア沖派兵阻止の現地闘争を貫徹する。中東労働者人民の反帝武装闘争に連帯・呼応し、中東反革命戦争の拡大を粉砕する。朝鮮半島における戦争突入情勢がかつてないほどに煮つまるなか、革命的反戦闘争の大爆発を切り拓く。ともに闘おう。
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