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4・7海自護衛艦ソマリア沖派兵阻止!大湊現地闘争に決起
(1058号7面)

 反戦・全学連、大湊現地に決起

 4月7日、反戦・全学連は自衛隊のソマリア沖派兵を阻止すべく、青森・大湊現地闘争に決起した。第15次となる今回の派兵は、海上自衛隊大湊基地から護衛艦「はまぎり」、そして海上自衛隊佐世保基地から護衛艦「あけぼの」が出撃し、司令部約30人、護衛艦の乗員約350人、海上保安官8人の総勢約390人の水上部隊となる。

 大湊基地からのソマリア沖への派兵は、2012年12月の14次派兵に続く6度目だ。大湊から出撃する護衛艦「はまぎり」は、佐世保から出撃する護衛艦「あけぼの」と合流して、12月に派兵された第14次派兵部隊と交代して「海賊対処」と称した軍事活動を行なうのだ。大湊基地からのソマリア沖出兵は13次に2隻、14次に1隻、そして今回の15次に1隻であり、海外派兵が常態化している。

 午前8時、反戦・全学連は、護衛艦が停泊する桟橋から数百メートルの対岸に布陣する。部隊は、自衛艦のソマリア沖出兵を何としても阻止すべく、「ソマリア沖派兵阻止!」「労働者人民虐殺の銃を取るな!」とシュプレヒコールをたたきつける。9時をまわり「出兵式典」が開始されるや、部隊はさらに声を張り上げ「自衛官は出兵を拒否せよ!」と訴える。午前10時、護衛艦「はまぎり」が黒煙を上げながら出撃する。部隊は、「護衛艦の出撃弾劾!」「労働者人民に銃口を向けるな!」と怒りのシュプレヒコールを出撃する護衛艦に叩きつけた。

自衛隊のソマリア沖派兵を粉砕せよ

 ソマリア沖では、2012年5月に欧州連合(EU)の海軍部隊が、ソマリア沿岸部にある「海賊」の拠点を空爆しており、海自艦隊もいつ武力行使に入ってもおかしくない状況だ。自衛隊のソマリア沖派兵は、自衛隊に海外での労働者人民殺戮を実行させながら米軍と並ぶ軍隊として強化し、米帝の推進する中東反革命支配の一翼を日帝が担うために強行されているのだ。

 安倍極右政府は4月5日、ソマリア沖など政令で指定した「海賊多発海域」を航行する日本船に、ライフル銃を所持した民間武装警備員の乗船を認める「日本船舶警備特別措置法」案を閣議決定している。今国会での成立を目指すとされ、成立すれば3ヵ月以内に施行されると報道されている。すでに、帝国主義諸国の船舶には傭兵まがいの武装警備員の乗船が常態化ている。日本船籍の船はこのような外国の警備会社との契約を想定しているのであり、傭兵を雇ってまでソマリア労働者人民に銃口を向けようとしているのだ。

 また自民党は、環境保護団体「シー・シェパード」が行なっている調査捕鯨反対行動を「海上テロであり海賊行為」と決めつけ、「海賊対処法」を議員立法で改悪し、「シー・シェパード」を公海上で「海賊」として逮捕するための法整備を行なうことをも目論んでいる。

 ソマリア沖における「海賊問題」は、米帝―帝国主義のソマリアへの介入と野放図な収奪が生み出したものである。米帝―帝国主義はソマリア労働者人民を「海賊」へと追いやり、「海賊対策」と称して虐殺している。米帝―帝国主義の汚いやり口を跳ね返していかなくてはならない。自衛隊のソマリア沖派兵を粉砕せよ。

戦争遂行の安倍極右政府打倒へ

 戦争遂行の安倍極右政府は、中東反革命戦争への参画を強め、朝鮮反革命戦争に突撃している。「日本維新の会」の橋下と組んで、改憲の手続きを定めた憲法九六条を改悪して改憲のための発議要件を緩和しようとしている。安倍の狙いは「集団的自衛権の行使」の容認と「国防軍」創設、「天皇元首化」のための改憲だ。そして安倍は、核武装のための原子力政策のゴリ押しも進めている。

 米韓合同野外機動演習「フォール・イーグル」、米韓合同演習「キー・リゾルブ」が強行され、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が対抗措置をとる中、朝鮮反革命戦争の危機が一触即発の状況に入っている。防衛相・小野寺は4月7日、北朝鮮のミサイル発射の可能性が高まっているとして「自衛隊法」に基づく「ミサイル破壊措置命令」を発令し、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦2隻を「日本海」に展開させるとともに、東京・市ヶ谷の防衛省敷地内、朝霞駐屯地、習志野駐屯地にも地対空誘導弾パトリオット・ミサイル(PAC3)を展開させている。マスコミは連日、反北朝鮮―反共・排外主義を煽動している。朝鮮反革命戦争粉砕の決戦に決起していこう。

 帝国主義支配に抗する全世界労働者人民の実力決起が爆発している。パレスチナでは4月4日、パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸各地でイスラエルによる占領などに抗議して数千人がデモに決起、イスラエル軍を相手に激しく闘いぬいている。パレスチナをはじめ、不屈に決起する中東―アラブ諸国労働者人民と連帯し、自衛隊ソマリア沖派兵を阻止しよう。自衛隊解体、帝国主義軍隊解体、革命的反戦闘争を闘おう。改憲と核武装に突き進む安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体に攻めのぼろう。