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3・30オスプレイ撤去!普天間基地解体!「ゲート前行動6ヵ月集会」に150人が結集〈沖縄〉(1057号5面)

決意に満ちたゲート前行動報告

 普天間基地ゲート前行動が6ヵ月を超えた。ゲート前行動の中軸を担うのは、オスプレイ配備阻止の身体を張った闘いへの決起を呼びかけ、昨年9月末のゲート前封鎖・占拠闘争を闘いぬいたメンバーである。大山ゲートでは「命どぅ宝・さらばんじぬ会」が中心となって朝6時から8時まで抗議行動を展開し、野嵩ゲートでは朝7時から夕方5時まで「普天間爆音訴訟団」や「沖縄平和市民連絡会」そして個人有志が時間帯を分担し闘いを継続している。いずれのゲートも平日は米軍の公休日を除いて毎日、約20人が結集する。

 節目となる6ヵ月を期して、3月30日、宜野湾市社会福祉センターにおいて闘争現場を担ってきた3団体の主催による「オスプレイ・基地撤去 普天間ゲート前行動6ヵ月集会」が開催された。

 午後2時に開場すると、オスプレイ配備阻止・普天間基地解体を闘い続ける面々が会場入りした。入口には昨年9月のゲート封鎖実力攻防を撮影した迫力満点の写真が展示され、参加者は当時を振り返った。全体150人が結集し、島唄ライブ、伊佐浜闘争体験報告、ゲート前行動の報告などが行なわれ、活気に満ちた集会となった。登壇者は「あきらめず、粘り強く闘う」と強固な決意を表明した。

 一番の盛り上がりはゲート前行動の報告だ。現場を担うメンバーが自信と誇りをもって報告を行なった。野嵩ゲートの報告は映像を駆使して行なわれ、「基地は機動隊によって守られている」「マリーンズ・アウトと米兵に呼びかけ抗議している。米兵の意識は、日本政府の要請で駐留している『友達』『良き隣人』である。『県民大会』はイベントで基地包囲は一過性にすぎない、というものだろう。私たちはこの意識に徹底的に抗議し、米兵の居心地を悪くしてオスプレイとともに出ていってもらう」「ゲート前は闘いの交流の場ともなっている」「私たちは10万人余の『県民大会』を開き、県議会はこれまで101回の抗議決議を出し、普天間包囲行動も嘉手納包囲行動もやった。全41市町村が抗議決議をあげ東京行動で『建白書』も出した。これらすべてが無視された。直接行動しかない。いざというとき市民の手で基地を解放できるということを示す」「オスプレイはヘリモードで頭上を飛んでいる。日米の『安全合意』は守られていない。『合意』は抵抗を抑え込むために出されたものにすぎない」。簡潔明瞭な報告に参加者は大きな拍手で応えた。つづいて、大山ゲートで闘うメンバーが登壇する。「基地に向かう道路沿いに暗いうちから灯りを並べている仲間がいる。彼は早い時は3時半に来ている」「横断幕を出したり、プラカードを使ったりして抗議を続けている。以前は車の前に立ちはだかり、ゲートに向かう米軍車両の移動を遅らせるため減速運転も行なった。さまざまに工夫して抗議行動を行なっている」「私たちの代で何とかしよう、基地機能を止めようというのが私たちの共通の立場だ」「いい米兵も悪い米兵もいない。軍隊の本質に対して闘っている」「22日には『オスプレイファンクラブ』なる男女8人が登場した。こうした動きとも対抗しながら闘っている」「粘り強く、あきらめず闘おう」。氏は自らゲート前で行なっている抗議方法を実演して見せるなど、臨場感あふれる報告で会場を沸かせた。

普天間基地解体・名護新基地建設阻止へ

 集会決議では、「沖縄防衛局は3月22日に県民の総意を無視し、沖縄県に辺野古沖埋め立て承認申請書を提出しました。国土面積の0・6パーセントしかない沖縄に米軍専用施設の74パーセントを押しつけられ、後を絶たない米軍・軍属による事件・事故、米軍基地から派生する騒音被害で県民は日常的に苦しめられ、『世界の宝』と評価されている生物多様性豊かな沖縄の森と海も危機的な状況に追い込まれています」と訴え、「オスプレイ配備を撤回すること」「普天間基地を閉鎖・撤去すること」「辺野古埋め立て承認申請を撤回し、辺野古移設計画を断念すること」「高江ヘリパッド建設を中止すること」が提起された。

 昨年10月に強行配備されたオスプレイは、やりたい放題の訓練を行なっている。例えば宜野座村城原区では、隣接するキャンプ・ハンセンの着陸帯の年間運用回数がオスプレイ配備によって14回から1260回に激増した。住宅地上空での飛行が繰り返され、騒音や振動など住民は凄まじい状況下に置かれている。命と生活を脅かされる住民は抗議をするが一蹴されたままだ。オスプレイの海外演習は昨年末より開始され、今年3月には日本「本土」でも低空飛行訓練が開始された。オスプレイ配備で沖縄の軍事戦略上の位置が強化され、あらゆる軍事訓練が拡大・激化している。米軍の勝手なふるまいは輪をかけてひどくなっている。

 もはや、沖縄労働者人民の我慢は限界に達している。怒りは爆発寸前だ。ゆえに、実力闘争の決意を固め、辺野古や高江の闘いと密接に結びついて「基地も軍隊もいらない」と訴え続けるゲート前抗議行動は、政府にとっても米軍にとっても何とか潰したい存在である。そのためさまざまな介入・破壊が行なわれてきた。政府は、基地周辺での凧揚げの違法性を示唆するなど闘いの委縮を図ってきた。基地を防衛する警察も、事あるごとに闘いへの介入を試みている。米軍も露骨な敵対を行なってきた。市民が日常的に使用している「市民広場」や「市民駐車場」を一方的に封鎖して、市民同士を反目させ合おうという卑劣な手もうってきた。ゲート前では米兵や軍雇用ガードマンがカメラを向けるなど、幾度となく挑発を繰り返してきた。こうした動きに対し、宜野湾市は抗議するどころか積極的に呼応している。再開した「市民駐車場」には「抗議活動のための使用禁止」の看板を掲げ、「基地フェンスにつけたリボンは条例違反の可能性がある」なる見解を示すといった具合である。こうした動きに乗じて、反共・右翼ファシストも現場への敵対を強めている。 

 闘う沖縄労働者人民はあらゆる敵対・破壊の策動に毅然とたち向かい、「絶対にあきらめない」と闘いを堅持している。粘り強い闘いは共感をおし拡げている。われわれは闘いの現場に執着し、実力闘争の拡大・発展を切り拓くため奮闘する。7月オスプレイ追加配備を阻止し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止を全力で闘いぬく。高江ヘリパッド建設阻止。与那国島への自衛隊配備阻止。嘉手納基地へのCV22オスプレイ配備阻止。反共・右翼ファシストを撃滅し、反戦・反基地・反安保闘争の飛躍をかちとり、沖縄人民解放闘争の前進を切り拓こう。