中労委で、第二・第三申立事件の第4回調査
3月8日、中央労働委員会において11時から、パナソニックに対する第二・第三申立事件の第4回調査が行なわれた。開始時間の11時過ぎ、パナソニック側が前回示された和解案についてどのような回答を出してきたのかパナソニック側の話を聞くため、中央労働委員会が今入室したとの連絡が入った。しばらく控え室で待機状態となった。
11時20分、争議当該・吉岡氏と弁護士、組合側が調査に臨む。まず、中窪公益委員から労働者委員が交代し、今回から三木労働者委員となったことが報告され、前回の和解案についてパナソニック側からの回答が明らかにされる。「謝罪については最高裁判決ですべて出ているため、改めて謝罪は考えていない」というものであった。中労委でも忠告を出したが、パナソニック側の回答としては「(少なくてもパナソニックPDPは)最高裁判決がでているためそれを『真摯に受け止める』という内容であれば考えてもいい」というものだった。吉岡氏の苦渋の選択である、解決金も雇用もなく「謝罪」のみの要求すらパナソニック側は蹴りつけてきたのだ。弁護士は、「真摯に受け止めるその中身が何について真摯に受け止めるのかはっきりしない」と迫った。吉岡氏は「明確に報復目的と指摘されている。不法行為の中身をはっきりしてほしい」と訴えた。その後、弁護士、吉岡氏の要求に対し、公益委員はことごとくパナソニック寄りの意見を出し、「表現の問題や、責任者の出席など何らかの形で和解として進むのか、決裂して和解せず今後も証人尋問をしていくのか、中労委としてもメドをつけないといけない」として、組合側に検討するよう求めた。
パナソニック側の和解案を検討
控え室にもどりパナソニック側の和解案について、検討が始まる。労働者委員も出席し、「パナソニックは決着した問題として強行姿勢を崩さない」と報告した。そして、「組合側の意向を伝えていきたい。持ち帰って再度検討してもらう」と述べた。吉岡氏は、「報復目的であることは最高裁判決でも明らかにされている。事実認定されている行為について会社側はどう考えているのか。まったく真摯に受け止めていない」とパナソニック側の強硬姿勢に怒りをにじませ訴えた。
一二時半近く、組合側、パナソニック側代理人が揃い、和解案について、中労委から骨子が示された。公益委員は、「この和解案骨子に沿った方向で和解したい。次回パナソニック側の出席について努力してほしい」と要求を出し、組合側、パナソニック側とも中労委の和解案骨子について検討し、次回期日に臨むことになった。最後に、次回期日を四月一九日、午後四時に決定し第四回調査が終了した。
第四回調査終え集約
調査を終え控え室に戻り簡単な集約が行なわれた。弁護士は「吉岡さんの納得行く形で和解をかちとっていきたい」と述べ、吉岡氏は「会社側は話し合いに時間がかかっていた。上からの決済が下りるまで時間がかかる会社。難しいことは何も言っていないのに、こんなに時間をかける会社とはいかがなものかと正直思っている。昨日、オリンパスの裁判があった。最高裁で判断が出たにも関わらず不法行為を止めようとしていない。他の争議当該は会社側が最高裁判決に従わない、会社に戻れないといっていた。労働裁判で闘っている人たちが半分は最高裁判決に従わない会社側の態度に苦しんでいる。こんな状況を変えていくためにも、何としても有利に和解をかちとっていく」と訴えた。
次回は、パナソニック側が提示する和解案の内容によって、今後和解か決裂して闘っていくかを決する重要な中労委調査となる。「非正規雇用」労働者として、先陣を切って闘いぬいてきた吉岡氏のパナソニック争議も山場を迎えている。全国の「非正規雇用」労働者が、「雇い止め」や重労働の強制に「生きていけない」と声をあげ闘いぬいている。「非正規雇用」労働者の闘いをつぶそうとする司法に対し、現場闘争を闘いぬき共に連帯し団結をうち固めていこう。
中労委で、第二・第三申立事件の第四回調査
3月8日、中央労働委員会において11時から、パナソニックに対する第二・第三申立事件の第4回調査が行なわれた。開始時間の11時過ぎ、パナソニック側が前回示された和解案についてどのような回答を出してきたのかパナソニック側の話を聞くため、中央労働委員会が今入室したとの連絡が入った。しばらく控え室で待機状態となった。
11時20分、争議当該・吉岡氏と弁護士、組合側が調査に臨む。まず、中窪公益委員から労働者委員が交代し、今回から三木労働者委員となったことが報告され、前回の和解案についてパナソニック側からの回答が明らかにされる。「謝罪については最高裁判決ですべて出ているため、改めて謝罪は考えていない」というものであった。中労委でも忠告を出したが、パナソニック側の回答としては「(少なくてもパナソニックPDPは)最高裁判決がでているためそれを『真摯に受け止める』という内容であれば考えてもいい」というものだった。吉岡氏の苦渋の選択である、解決金も雇用もなく「謝罪」のみの要求すらパナソニック側は蹴りつけてきたのだ。弁護士は、「真摯に受け止めるその中身が何について真摯に受け止めるのかはっきりしない」と迫った。吉岡氏は「明確に報復目的と指摘されている。不法行為の中身をはっきりしてほしい」と訴えた。その後、弁護士、吉岡氏の要求に対し、公益委員はことごとくパナソニック寄りの意見を出し、「表現の問題や、責任者の出席など何らかの形で和解として進むのか、決裂して和解せず今後も証人尋問をしていくのか、中労委としてもメドをつけないといけない」として、組合側に検討するよう求めた。
パナソニック側の和解案を検討
控え室にもどりパナソニック側の和解案について、検討が始まる。労働者委員も出席し、「パナソニックは決着した問題として強行姿勢を崩さない」と報告した。そして、「組合側の意向を伝えていきたい。持ち帰って再度検討してもらう」と述べた。吉岡氏は、「報復目的であることは最高裁判決でも明らかにされている。事実認定されている行為について会社側はどう考えているのか。まったく真摯に受け止めていない」とパナソニック側の強硬姿勢に怒りをにじませ訴えた。
12時半近く、組合側、パナソニック側代理人が揃い、和解案について、中労委から骨子が示された。公益委員は、「この和解案骨子に沿った方向で和解したい。次回パナソニック側の出席について努力してほしい」と要求を出し、組合側、パナソニック側とも中労委の和解案骨子について検討し、次回期日に臨むことになった。最後に、次回期日を4月19日、午後4時に決定し第4回調査が終了した。
第4回調査終え集約
調査を終え控え室に戻り簡単な集約が行なわれた。弁護士は「吉岡さんの納得行く形で和解をかちとっていきたい」と述べ、吉岡氏は「会社側は話し合いに時間がかかっていた。上からの決済が下りるまで時間がかかる会社。難しいことは何も言っていないのに、こんなに時間をかける会社とはいかがなものかと正直思っている。昨日、オリンパスの裁判があった。最高裁で判断が出たにも関わらず不法行為を止めようとしていない。他の争議当該は会社側が最高裁判決に従わない、会社に戻れないといっていた。労働裁判で闘っている人たちが半分は最高裁判決に従わない会社側の態度に苦しんでいる。こんな状況を変えていくためにも、何としても有利に和解をかちとっていく」と訴えた。
次回は、パナソニック側が提示する和解案の内容によって、今後和解か決裂して闘っていくかを決する重要な中労委調査となる。「非正規雇用」労働者として、先陣を切って闘いぬいてきた吉岡氏のパナソニック争議も山場を迎えている。全国の「非正規雇用」労働者が、「雇い止め」や重労働の強制に「生きていけない」と声をあげ闘いぬいている。「非正規雇用」労働者の闘いをつぶそうとする司法に対し、現場闘争を闘いぬき共に連帯し団結をうち固めていこう。
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