王城寺原演習場へ戦闘的デモ
2月18日、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」と反戦・全学連の闘う仲間は、在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止の王城寺原現地闘争に起ち上った。
朝8時、演習場がある地元の河川敷に集合する。
「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」から闘争基調が提起される。「2月18日から25日まで、陸上自衛隊王城寺原演習場で在沖米海兵隊が155ミリ榴弾砲の実弾砲撃―「本土」移転演習を強行しようとしている。演習粉砕を闘おう」「在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習は、朝鮮反革命戦争に向けた実戦的演習だ。実弾砲撃―「本土」移転演習阻止を闘いぬき、帝国主義軍隊=米軍・自衛隊解体、王城寺原演習場解体まで闘おう」「改憲―核武装に突き進む安倍連合政府を打倒しよう」「闘う沖縄労働者人民と固く連帯し、在沖米海兵隊移転演習阻止! 日米安保粉砕! 朝鮮反革命戦争粉砕!」。基調提起を全体で確認する。
この日の闘争には、日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏からも「戦争は絶対に阻止しなければなりません。在沖米軍の王城寺原移転演習を許さず、今後も共に闘っていきましょう」という連帯メッセージが寄せられている。
8時30分から、横断幕を先頭に、ヘルメット、ゼッケンを身につけ、旗竿を手にした戦闘的なデモに移る。
基地ゲート前で、「在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習を阻止するぞ!」「王城寺原演習場を解体するぞ!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」と怒りのシュプレヒコールを幾度も叩きつける。公安どもは弱々しく「やめろ」を繰り返し、機動隊が弾圧を狙ってくるが、それらをはねのけて、最後まで戦闘的なデモを闘いぬいた。
解散地点で、「本日の闘いを新たな突破口とした反戦闘争の爆発で、王城寺原演習場を解体し、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕しよう。安倍連合政府打倒へと突き進もう」という集約提起を受け、闘争を締めくくった。
王城寺原演習場解体
「沖縄の負担軽減」なるまやかしのもとに、1997年から開始された在沖米海兵隊の王城寺原での実弾砲撃―「本土」移転演習は、今回で10回目であり、2月18日から25日(実弾演習は休日を除く6日間)まで米軍は演習を強行した。
米軍の演習動員兵力と装備は、在沖米海兵第三師団第12連隊所属の兵員約250人。155ミリ榴弾砲6門、車両約60両であり、榴弾砲の実弾砲撃演習と共に、夜間訓練や「対テロ・ゲリラ戦」を想定した小銃・機関銃などの小火器を使用した訓練も実施している。また、白リン弾も使用している。白リン弾は人体や自然環境に大きな影響を与えるものであり、2010年11月26日に行なわれた夜間訓練では、白リン弾着弾地点付近の枯れ草に燃えうつり火災を生じさせるなど、延焼した場合などの不安を近隣住民に与えた兵器である。
米軍は、2月18日から25日までの実弾砲撃―「本土」移転演習に続いて、8月下旬 から9月下旬にも今年2回目の王城寺原演習場での実弾砲撃―「本土」移転演習を強行しようとしている。東北防衛局は1月31日に「陸上自衛隊王城寺原演習場では8月下旬 から9月下旬の日程が組み込まれた」とする「沖縄駐留米軍による実弾砲撃訓練の2013年度計画」を発表した。訓練規模や日程は未定だが、東北防衛局は「年度が異なるので大きな問題はない」と強弁している。中東反革命戦争の拡大、朝鮮反革命戦争突撃に向けた実戦的演習を一層強化・拡大しようとしているのだ。断じて許してはならない。
米軍再編―強化のための名護新基地建設、オスプレイ配備に対する沖縄労働者人民の実力闘争が続けられている。沖縄労働者人民の闘いと結びつき、反基地闘争の闘いの前進をかちとろう。在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習粉砕、帝国主義軍隊=米軍・自衛隊解体、王城寺原演習場解体まで闘おう。日米安保を強化して朝鮮反革命戦争に突き進む安倍連合政府を打倒しよう。 |