2月4日午後6時30分から、東京・市ヶ谷の防衛省正門前で抗議行動が行なわれた。この日の行動は、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が毎月第1月曜日に取り組んでいる定例の抗議行動の一環として闘われた。
「オスプレイを撤去せよ」「辺野古の基地建設を許さないぞ」「ヘリパッド建設を阻止するぞ」「基地のない沖縄を作るぞ」。防衛省正門前に闘う労働者人民が陣取りシュプレヒコールをあげて抗議行動が開始される。第四次厚木爆音訴訟原告団より厚木での闘いが報告された後、「沖縄のための日米市民ネットワーク(JUCON)」の仲間が発言する。仲間は、防衛省・沖縄防衛局による名護新基地建設の「環境影響補正評価書」の公告・縦覧手続きが1月29日に終わったことにより、沖縄「県」知事に対する辺野古の海の「公有水面埋立許可申請」がいつでも行なえる状況になっていることを報告し、闘いを強めていく必要性を訴える。つづいて、「普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団(普天間爆音訴訟団)」から電話でアピールが寄せられる。沖縄現地では米軍普天間基地の大山ゲートと野嵩ゲートでの連日の抗議行動が続けられており、安倍訪沖に対して怒りをたたきつけた闘いも報告される。「日本山妙法寺」の僧侶が「宮森小学校米軍ジェット戦闘機墜落事故」を描いた映画「ひまわり」を紹介した後、「辺野古実」が名護新基地建設を阻止するための首都圏での取り組みを紹介する。申し入れに移り、ピースニュースが「オスプレイ配備撤回、普天間基地の閉鎖・撤去、新基地建設断念」を求める「要請書」を読み上げる。全国一般東京労組の仲間からの発言の後、再度シュプレヒコールをたたきつけ、この日の闘いを終えていった。
那覇地裁は2月20日、名護新基地建設に伴う「環境影響評価」(アセスメント)のやり直しを求めた裁判に対して、「原告らに訴える権利はない」として請求を却下する判決を下している。この裁判は、2007年8月に防衛省が沖縄「県」知事に提出した「環境影響評価」の「方法書」があまりにずさんで、2度にわたる「追加・修正方法書」が提出され、しかも「追加・修正方法書」の「広告縦覧」が行なわれなかったことから、「環境影響評価」のやり直しを求めていたものだ。安倍極右政府は、名護新基地建設に向けた辺野古の「公有水面埋立申請」を3月中にも行なう方針を明らかにしている。知事・仲井真も「法にのっとって出てきたものを頭からノーとかイエスとか言うべきではない」なぞと公言している。安倍極右政府のもとで、強引に進められる名護新基地建設を何としても阻止しなくてはならない。
このような中、「チーム沖縄」を名乗るファシストが2月19日に辺野古のテント村への敵対・破壊を行なうことをインターネットで呼びかけるという暴挙に出ている。これに対して闘う沖縄労働者人民100人以上が辺野古に結集して待ち構え、ファシストどもの登場を封殺した。また2月21日には、「北部地域振興協議会」が「危険な普天間飛行場の辺野古地先移設促進名護市民大会」なぞとする集会を名護市内で開催し、「尖閣諸島を中国の侵略から守っているのが米軍」なぞとして名護新基地建設推進を煽動している。安倍極右政府による「領土問題」「核問題」を利用した、反中国、反北朝鮮―反共・排外主義煽動がなされる中、ファシストどもが活性化し沖縄の反軍・反基地闘争への敵対を開始しているのだ。
安倍、石原、橋下による改憲―核武装を許さず、名護新基地建設阻止の実力闘争の爆発をかちとれ。普天間基地へのオスプレイ配備粉砕―低空飛行訓練を阻止せよ。高江ヘリパッド建設阻止。ファシストの敵対を粉砕し沖縄における反軍・反基地闘争の爆発をかちとれ。
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