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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・2名護新基地建設阻止!安倍政府打倒!
安倍来沖抗議集会に300人が結集〈沖縄〉
(1048号3面)

安倍来沖に怒りがわき起こる

 2月2日、「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催する抗議集会が開催された。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会も結集した。抗議集会は右翼ファシストの敵対と対峙し、破壊策動を粉砕して闘いとられた。

 午前11時半、「県民広場」に参加者が集まり始めた。正午過ぎ、シュプレヒコールで集会がはじまる。「憲法改悪阻止」、「教育改悪阻止」、「名護新基地建設を阻止するぞ」、「高江オスプレイパッド建設阻止」、「普天間基地を返還せよ」、「オスプレイの嘉手納基地配備阻止」、「戦争のための基地を撤去するぞ」、「戦争反対」。断固たる訴えが通りに響きわたった。

 参加団体からの発言に移る。沖縄平和運動センターは、「初来沖した安倍首相は辺野古への新基地建設推進を言いに来たのだろう。来沖に断固抗議しよう。辺野古もオスプレイも認めない」と呼びかけた。すべての発言者が憲法改悪に突き進む安倍政府への怒りと名護新基地建設阻止に向けた決意を表明した。

 「県民会議」構成団体からも発言が続く。沖縄平和市民連絡会の城間勝氏は、「沖縄県民の総意ははっきりしている。訪米前に日帰りでノコノコやってきた安倍を許さない」「普天間基地ゲート前での抗議行動は5ヵ月目に入った。米兵に『マリーン・ゴー・ホーム』と浴びせかけている。沖縄県民は絶対にあきらめない」「68年間も基地を押しつけ、これからも戦争の発進基地にすることは許さない。安倍内閣を打倒するまで徹底的に闘う」「後輩に『平和な島』を残していくために頑張る」と決意を表明した。ヘリ基地反対協の安次富浩氏は、「訪米前の手土産としての来沖という醜い魂胆だ。許さない」「今年7月までに普天間基地へオスプレイ12機を追加配備し、2014年から嘉手納基地へCV22オスプレイを配備しようとしている。下地島空港には『平和利用』を決めた覚書を破棄して自衛隊を配備しようとしている。沖縄をアジア侵略の発進基地にしようとしていることを許さない」「辺野古の闘いはこの1年が正念場。『埋立申請』を出させない、認めさせない運動をつくっていこう」と訴えた。

 つづいて、現場で闘い続ける普天間爆音訴訟団の島田善次氏がマイクを握る。「野嵩ゲート前に右翼が来ている。抗議行動の人数が減っているのが気がかりだ。政府には言葉では通用しない、あるのは実力行使だ。座り込みと抗議行動を継続しなければならない」「歴史の教訓を訴えたい。1933年1月30日、ヒトラーが政権をとった。その時ドイツ国民は軽くみていた。結果はご存じの通りだ。だから1つひとつの攻撃を許してはならない」と厳しく突きつけた。

 嘉手納爆音訴訟団のメンバーは、「F22が嘉手納に来ている。『暫定』というが5回目の配備だ。F22は250キロ爆弾8個と500キロ爆弾二個を積み、鳥島射爆撃場で訓練をしている。この爆撃訓練をするために米本土、岩国、三沢から外来機がやってくる。外来機は嘉手納に離着陸する航空機全体の3分の1に達している」と嘉手納基地の機能強化の実態を暴露した。そして、「差別を強要する安倍に怒りを叩きつけよう」と訴えた。
 すべての発言が終了し、シュプレヒコールと団結ガンバローで集会を閉じていった。

安倍政府打倒闘争の爆発を

 昨年の衆院選後、名護新基地建設推進を鮮明にして発足した安倍政府は、「地元の理解を得る努力をする」として、年明けから沖縄担当相・山本や防衛相・小野寺を送り込んできた。政府は安倍訪米前の「公有水面埋立申請」をちらつかせつつ、仲井真「県」政の要求に応じて「那覇空港第2滑走路の工期短縮」と2013年度沖縄予算の増額で懐柔を図ってきたのである。しかし、沖縄労働者人民の不屈の闘いは、ますます燃え広がっている。

 これに対し安倍政府は、「(1月27、28日に行なわれた)東京行動は無力、無意味だ」と言わんばかりに、わざわざ翌29日に安倍「日帰り沖縄訪問」の日程を発表した。沖縄に降り立った安倍は、自衛隊員700人を前にして「中国脅威」を煽りたて「諸君の先頭に立って、今そこにある危機に立ち向かう」と映画のヒーローにでもなったかのようなセリフを交えて訓示を垂れた。そして病気静養で公務復帰前の知事・仲井真をホテルの一室に呼びつけ、名護新基地建設について「米国との合意の中で進める」とつきつけた。安倍来沖の目的は、日米同盟強化を方向づけるための訪米―日米首脳会談を前に基地撤去をめざし闘い続ける沖縄労働者人民を踏みつけることにあったのである。安倍は、「民主党が沖縄との信頼関係を壊した」と語っているが、自民党こそが長年にわたって「カネと暴力」を駆使して沖縄に基地を押しつけてきたことは誰もが知っていることだ。また安倍は、「日米首脳会談前の『埋立申請』は考えていない」と明言したが、名護新基地建設に関する「埋立申請」は手続き上はいつでも可能な状況にある。早期の「申請」を狙っていることに変わりはない。

 一方、米帝・オバマ政権は2年ぶりに在沖海兵隊のグアム移転費が上下院で承認されたことをうけて、安倍政府に対し新基地建設計画の「具体的な進展を示せ」と迫っている。アジア太平洋地域を重視する軍事戦略のもとで、米帝は沖縄の軍事拠点化を重要視しているのだ。

 安倍政府は今後、闘いの分断・破壊を策して、よりいっそう狡猾に誘致派の取り込みに奔走するだろう。反戦・反基地闘争を破壊するため反共・排外主義をより強力に煽動するだろう。闘う沖縄労働者人民は、憲法改悪を全面に押し出した安倍政府の登場に「沖縄戦の再来」を想起し、政府打倒に向け闘う決意をうち固めている。われわれは普天間基地解体・名護新基地建設阻止を断固として闘いぬく。「埋立申請」阻止を闘う。反戦・反基地闘争を実力闘争として発展させるために奮闘する。沖縄―日本「本土」貫く闘いを強化し、オスプレイの低空飛行訓練阻止の闘いから日米安保粉砕・日米軍事基地解体の闘いを大きく巻き起こそう。