全国労働組合運動交流会
全国の働くなかまのみなさん。全国労働組合運動交流会(全労交)は、来る3月17日、東京・北区の「北とぴあ」において2013年春闘の勝利にむけた集会を開催します。今、日本中で吹き荒れている解雇―賃下げ―「非正規雇用」化攻撃を許さず、世界大恐慌爆発情勢の深化のなかで凶暴性をあらわにする資本主義と非和解で対決する労働者の春闘集会への圧倒的結集を呼びかけます。
2013年春闘に対する資本家側の攻撃が始まっています。昨年の12月下旬、パナソニックやシャープなどの電機資本が「13万人リストラ」攻撃を強行している最中に、日本経団連が2013年春闘を破壊するための「指示書」ともいうべき「経営労働政策委員会報告」(「経労委報告」)の概要を明らかにしています。「経労委報告」は2013年春闘に対して「定昇も聖域ではない」と、「定期昇給制度」の解体を煽動し、「仕事・役割・貢献度に応じた昇給制度」という「新賃金制度」導入を中心的な内容として打ち出しています。この「定昇解体」―「新賃金制度」導入によって資本が狙うものは、労働者やその家族の生活なぞ一切かえりみない賃金制度の導入であり、労働者を「資本に貢献せよ」と奴隷のようにムチ打ち、使い捨てにすることにほかなりません。すでに14年連続で労働者人民の「自殺」が3万人を超え、統計にも表れない多数の「過労死」が発生している状況をさらに悪化させようとしているのです。同時にこの攻撃は、低賃金と劣悪な条件で労働者を使い捨てにする「非正規雇用」をさらに拡大し、「最低賃金制度」を解体することも狙っています。多くの若年労働者から「未来」を奪い取ってしまおうとしているのです。こうした攻撃には安倍・自民党と元東京都知事・石原、大阪市長・橋下の「日本維新の会」によるファシズムへの急接近によってますます拍車がかかるであろう。こんな攻撃を許してはなりません。
資本の側がこのような凶暴な攻撃をかけてきているのは、資本が危機に瀕しているからにほかなりません。国内総生産(GDP)成長率がマイナスからゼロパーセントを行き来し、ゼロ金利が何年も続いている現在の状態は、すでに資本主義経済が末期的な局面に来ていることを示しています。労働者階級への搾取と収奪、ブルジョアによる政治支配によって成り立っている資本主義世界経済が「最後の時」を迎えようとしているのです。しかし、このように、労働者階級にとって歓迎すべき情勢が到来しているにもかかわらず、日本労働運動は「連合」、全労連に見られるように、危機に陥っている資本主義を資本家と一緒になって延命させ、救済することに労働者を動員しようとしています。「賃上げによるデフレ克服―経済成長」論はその典型です。日本の労働者を永遠に資本の奴隷として鉄鎖につないでいくことを何ら恥じず、それを「運動」や「方針」なぞといつまでも言わせるわけにはいきません。「大幅賃上げ」「生活できる賃金を出せ」を正面に掲げた春闘の爆発を実現しなければなりません。
全労交は昨年6月、「連合」、全労連を超える日本労働運動の新たな結集軸の建設を目指して結成され、闘いを開始しました。全労交が目指すものは結成宣言で鮮明にしたように、「政府―軍による組合員の虐殺にもひるむことなくゼネスト、工場占拠、街頭行動を闘う世界の労働者達の如く闘う労働運動」、「決戦を決戦として闘いえない不徹底さをくり返してきた日本の『戦後労働運動』の根底的突破」、 「『正規雇用』―『非正規雇用』の分断、『本工主義』、『労使運命共同体』への集約を突破し、『直接雇用』『無期限雇用』の原則のもと、労働者の使い捨てを強める資本の『九割非正規化』攻撃の粉砕」、「中国電力の豊北原発建設計画を中止に追い込んだ『電産中国』の闘いを引き継ぎ、原発労働者をはじめとする労働者人民の放射線被曝という犠牲なしには存在できないすべての原発の廃止」です。
昨年、全労交が大飯原発再稼働の実力阻止にむけて闘った原発ゲートへ進撃するデモや沖縄・首里日雇労働組合がオスプレイ普天間配備の実力阻止にむけて普天間基地全ゲートを封鎖・占拠し基地機能の停止を強制した闘いの先頭に立った地平をさらに前進させ、2013年春闘の大爆発を実現していこうではありませんか。あらゆる産別、雇用形態の労働者が一堂に会し、2013年春闘の勝利にむけ、白熱した論議を交わしていきましょう。
2013年春闘勝利総決起集会
▽講演 「原発労働・被曝労働の実態から原発を考える」
講師 梅田隆亮氏(元原発労働者・原発労働裁判原告)
▽日時 3月17日(日) 午後2時〜
▽会場 北とぴあ第2研修室(7階)※JR王子駅・東京メトロ南北線王子駅 徒歩5分
▽主催 全国労働組合運動交流会(全労交)
▽連絡先 東京・山谷日雇労働組合
東京都台東区東浅草2−1−6
電話03−3876−8040
〈編集部責任転載〉
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