1月13日、山谷・玉姫公園において、東京・山谷日雇労働組合の呼びかけで全国寄せ場交流会主催による「佐藤さん虐殺28ヵ年 山岡さん虐殺27ヵ年弾劾!
金町一家解体! 日雇い労働者全国総決起集会」が開催された。
集会に参加するため、東京・山谷日雇労働組合の労働者をはじめ、全国の寄せ場労働者が、城北労働・福祉センター前に集合し、「日雇い労働者全国総決起集会」の集会場である玉姫公園に向かう途中、同志1人が、警視庁公安、浅草警察公安どもによって不当逮捕された。
容疑は「集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例」(東京都公安条例)違反―無届デモ容疑で、山谷の寄せ場労働者の組織化、城北福祉・労働センターとの交渉や都庁行動、厚生労働省追及行動の中心を担っていた同志を狙い撃ちにした不当逮捕であった。この日、警視庁公安―浅草警察公安は、例年と違い玉姫公園への移動過程で、「公安条例違反」「警告」「検挙」と書かれたプラカードを用意周到に準備し、何人もの私服デカが手に手にカメラやビデオカメラをかまえ、「公安条例違反だ」「無届デモをやめろ」と警告を発し、同志に飛びかかり、不当逮捕を強行した。絶対許すことはできない。逮捕された同志は、浅草警察署で、着ていたものを身ぐるみはがされ、所持していたかばんなど61点を押収された。果ては、メガネまで押収しようとしたが、同志の「ふざけるな!」との一喝に、権力はメガネまでの押収は断念せざるを得なかった。
1月17日には、東京・山谷日雇労働組合の事務所と解放派の事務所、1月23日に「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」、福岡・築港日雇労働組合、赤砦社九州支社に家宅捜索を強行した。容疑は「東京都公安条例」違反の第1条(無届デモ)、第5条(集団行進又は集団示威運動の主催者、指導者又は煽動者は、これを1年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金に処する)となっており、第1条のみならず、第5条をつけ足して、家宅捜索令状を発布させ、同志の長期投獄を画策した。
1・13弾圧は、2012年6月24日に結成された「全国労働組合運動交流会」の飛躍・発展に恐怖し、その主軸を担っている東京・山谷日雇労働組合を叩き潰すことにある。山谷には、山谷暴動に見られるように戦闘的闘いの先頭にたって闘いぬいてきた歴史的地平がある。無届デモは30数年にわたって、山谷内における既得権として闘いぬかれてきた闘いだ。こうした闘いを、朝鮮反革命戦争とファシズムに一挙に向かう流れの中で、なんとしても叩き潰しておこうという国家権力の死活をかけた攻撃である。使用許可なしで玉姫公園を占拠して闘われてきた越年・越冬闘争破壊にも手をかけてくるだろう。
しかし、国家権力の目論みは完全に粉砕された。1・13弾圧は、逆に山谷労働者の怒りを倍化させ、闘う団結を強めた。山谷労働者は、「全国日雇い労働者総決起集会」終了後に、同志が留置されている浅草警察署に対する「不当逮捕弾劾・即時奪還」の抗議行動に決起した。毎週行なわれる金曜朝行動には、新たな仲間が、ハンドマイクを持ち、ワッショイデモを貫徹している。不当逮捕された同志は完全黙秘―非転向の闘いを断固闘いぬき、この闘いに打ちのめされた権力は、ただただ組織不審を煽り、転向強要に終始した。
こうしたなかで、1・13不当弾圧を粉砕し、1月24日、同志を奪還した。
組織壊滅型反革命弾圧を粉砕し、拠点を守り抜き、組織的前進をかちとっていかねばならない。 |