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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・11東西で「建国記念の日」粉砕闘争を闘いぬけ(1046号11面)

安倍、石原、橋下によるファシズムへの急接近と対決せよ

 来る2月11日、全国反戦と全学連は、首都・東京と日本原現地において、「建国記念の日」粉砕闘争を闘いぬく。すべての闘う労働者人民は、天皇主義右翼ファシストの「奉祝」を掲げた登場―街頭制圧を粉砕し、天皇制賛美の「建国記念の日」粉砕闘争に総決起せよ。

 「建国記念の日」とは、朝鮮反革命戦争突撃に向けた国威発揚と、天皇のもとへの反革命国民統合のための日にほかならない。こんなものは粉砕あるのみである。天皇主義右翼ファシストが、「奉祝」の街頭制圧に踏み込み、反対運動の抹殺に手をかけることを絶対に許してはならない。すべての労働者人民が、ファシストの制圧を切り裂く街頭実力行動に共に起ちあがることを訴える。

 2013年、安倍、石原、橋下によるファシズムへの急接近が開始されようとしている。安倍は、「天皇元首化」を明記するために憲法一条を改悪し、「戦争放棄」を謳った憲法九条を改悪することを宣言している。そのためにまず、改憲の「国民投票発議」の要件を衆・参それぞれ3分の2以上から過半数に引き下げ、改憲のハードルを低くしようとしている。安倍は、総選挙で自民党が「大勝」した直後の12月16日夜には「96条改正に最初に取りかかりたい。『維新』にも理解してもらっている」と言い放っているのだ。

 安倍は、日米安保の強化、「集団的自衛権の行使」、「国防軍の創設」そして強硬な対朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政策と「領土政策」を唱え、力ずくの安保・外交政策を推進することを宣言している。北朝鮮が「米本土に到達する弾道ミサイル発射実験に成功した」として、原発の再稼働・新設を推し進め核武装へと突撃している。

 安倍・自民党は、石原、橋下の「日本維新の会」と手を携えファシズムに突進し朝鮮反革命戦争遂行体制を打ち固めようとしている。戦前天皇制ファシズムのもとへの屈服・敗北の歴史を繰り返してはならない。ファシズムへの急接近を切り裂く実力闘争、武装闘争の爆発をかちとらなければならない。

「建国記念の日」を粉砕せよ

 「建国記念の日」とは、「建国神話」をもとにつくられた「日本書紀」において、架空の人物にすぎない「初代天皇・神武」が即位した日とされる「紀元前660年2月11日」のことである。つまり、「建国記念の日」とは、100パーセント歴史の捏造による、デッチ上げの産物なのだ。1873年、明治政府が、天皇制を柱とする国家権力を確立するための一つの手段として2月11日を「紀元節」とし、以降、これが国威発揚と、天皇制のもとへの反革命国民統合の場として位置づけられてきた。「皇室典範制定」、「帝国憲法発布」、「日露戦争開戦」、「日中・太平洋戦争下の総攻撃」の日が「紀元節」に設定されるなど、ナショナリズムの鼓舞と戦意高揚に「紀元節」が用いられた。中でも、1940年の「紀元2600祭」は、「日中戦争」の行きづまり打開のための国家的儀式として強行されている。戦後いったんは廃止されたものの、1950年朝鮮戦争開始前後から「紀元節」復活が叫ばれ、「明治百年」を前にした1966年、首相・佐藤によって、「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを趣旨として「建国記念の日」が法制化され、「建国記念の日」として復活した。1978年から「『建国記念の日』奉祝式典」(1985年以降は、首相や閣僚が出席し、財団法人「国民の祝日を祝う会」主催の「『建国記念の日』を祝う国民式典」として開催)が、政府後援行事として強行されてきた。政府は2005年、「建国記念の日は定着し、式典の役割を終えた」と、従来の「国民式典」形式を中止し、渋谷のNHKホールで内閣府後援の「『日本の祝日』祝賀コンサート」を行なったが、2006年以降はそれも中止している。

 一方、天皇主義右翼ファシストどもは、全国各地で「天皇陛下万歳」「神武天皇建国万歳」を叫んで「奉祝行事」を強行しており、首都・東京では、「日本会議」や「神社本庁」などで構成する「日本の建国を祝う会」が、明治神宮会館で「奉祝中央式典」を行なってきた。本年は「中央式典」を2月11日当日、午後1時から午後3時まで、渋谷公会堂で行なおうとしている。そして、これに先立つ「奉祝パレード」が午前10時から午後0時半まで原宿表参道周辺で強行されようとしている。全国から右翼ファシストが集結し、「建国記念の日万歳」「自主憲法制定」「北朝鮮に制裁を」をがなりたて、憎悪に満ちた罵詈雑言で反中国、反韓国排外主義を煽りたてて首都制圧を狙っている。首都をはじめ、全国で街頭を「奉祝」一色に染め上げようとしているのだ。こんなことを断じて許してはならない。ファシストどもを蹴散らし、「建国記念の日」を粉砕するために、街頭実力デモに断固たちあがろう。

天皇・天皇制を打倒せよ

 アキヒト、ミチコは、2011年東北・関東大震災後に、首都圏の避難所から東北3県と7週連続で被災労働者人民を「見舞って」いる。被災労働者人民に「大丈夫です」と声をかけ、被災労働者人民の怒りを鎮圧し、劣悪な避難所や仮設住宅での窮乏生活を「耐え忍べ」と強要したのである。

 昨年11月17日、18日には、アキヒトが「全国豊かな海づくり大会」のために訪沖している。アキヒトは四度の訪沖をとおして、1972年「返還」以降の反革命沖縄統合支配の最先頭にたってきた。天皇制護持のための「捨て石」として強制した沖縄戦に対する天皇・天皇制の戦争責任を居直り、朝鮮反革命戦争の尖兵として沖縄労働者人民を組織化することを第一級の課題としているのだ。

 日帝は、心臓病を患っているアキヒトの天皇Xデー(=アキヒトの死)が間近に迫っていることを見すえ、天皇・天皇制の全面賛美と強化に突き進もうとしている。「竹島」(韓国名・独島)、「尖閣諸島」(中国名・釣魚列島)をめぐった「領土問題」を利用して愛国主義が煽動され、北朝鮮の「弾道ミサイル発射」をもうけて、「領土と主権を守れ」との排外主義煽動が吹き荒れている。「日帝国家のために戦え」「天皇のために戦え」とする、朝鮮反革命戦争発動を見すえた労働者の戦争動員・戦争協力が強いられようとしている。

 日帝・文部科学省は「愛国心教育」を推進し、天皇支配を賛美し、アジア侵略・植民地支配を正当化する「新しい歴史教科書をつくる会」系の歴史・公民教科書を検定・合格させている。また、教育現場においては「日の丸」「君が代」強制、「愛国心教育」、歴史の改ざんの攻撃が吹き荒れ、拡大している。前東京都知事・石原の下で「日の丸」「君が代」強制に対決して不起立・不伴奏などを闘っている教育労働者に対して、都教委が2003年に出した「10・23通達」以降、のべ400人以上への処分が繰り返されている。さらに、東京では都教委が、来年度版高校日本史の副読本で、「尖閣諸島(沖縄県)や竹島(島根県)に関する記述を大幅に増やす」とし、関東大震災時の朝鮮人大虐殺については、この事実を隠蔽するため「『朝鮮人犠牲者追悼碑』には『朝鮮人の尊い命が奪われました』と記されている」としたものを準備している。大阪では知事・松井、市長・橋下の下で教育行政の改悪が矢継ぎ早に強行されている。昨年、大阪府に続いて大阪市でも「君が代起立斉唱条例」が施行され、大阪市の「教育基本条例」「職員基本条例」をはじめ、様々なファッショ的「条例」を成立させている。「日の丸」「君が代」の強制―処分と対決し、闘う教育労働者と連帯し、「日の丸」「君が代」強制攻撃を打ち砕いていかなければならない。

天皇主義右翼ファシストを撃滅せよ

 天皇制ファシズムに屈服し、排外主義に転落し、朝鮮、中国―アジア労働者人民虐殺に加担していった日本階級闘争の敗北の歴史の根底的突破をかけて改憲攻撃を粉砕し、ファシズムへの急接近を打ち破らねばならない。日帝の朝鮮反革命戦争突撃をうち砕く革命的反戦闘争の爆発をきりひらかねばならない。1989年ヒロヒトの死―天皇Xデーを通した天皇攻撃の強化に対して「大喪の礼」粉砕闘争、1990年「即位の礼」―「大嘗祭」粉砕闘争を実力・武装で闘いぬいた地平を拡大し、これを上回る権力闘争の本格的飛躍をきりひらき、天皇・天皇制を打倒しよう。

 「領土問題」をめぐるナショナリズムの大合唱と、反北朝鮮―反共・排外主義煽動が吹き荒れる中、右翼ファシストは日帝の尻を叩き、北朝鮮への武力行使への道を拓こうと躍起となっている。反中国―反共・排外主義を叫び中国への武力行使を煽っている。

 韓国「水曜日デモ」連帯闘争への敵対や、水平社博物館での部落差別煽動など差別主義・排外主義襲撃を繰り返してきた「在日特権を許さない市民の会(在特会)」は、安倍・自民党の宣言に呼応し、「憲法9条改正こそ国防への第一歩」として「9条改正、国防軍、核武装の実現を訴えるデモ」なるものを組織している。また、「新大久保を勝手にコリアンタウンにする在日を東京湾に叩き込め!」なる悪質な排外主義デモを組織している。沖縄では、昨年3月17日に、「在特会」会長・桜井誠以下数人が名護新基地建設反対闘争の拠点・辺野古テント村に破壊を策して登場している。今年に入りファシストが辺野古テント前でわめき、辺野古の浜につけた横断幕を外してテント村破壊を策している。さらに、普天間基地撤去を闘うゲート前の横断幕を切り裂いたりと敵対をくり返している。

 1月27日に東京で行なわれた「オスプレイ配備反対 総理直訴行動」に対して、元航空幕僚長・田母神俊雄が代表の「頑張れ日本! 全国行動委員会」や「在特会」が、悪辣な敵対行動を行なった。集会会場の日比谷野音周辺やデモの沿道で「日の丸」「旭日旗」を手に「『オスプレイ配備反対』に見せかけた亡国集団パレード糾弾! 抗議街宣行動」を数百人の規模で行なったのだ。これらを断じて許してはならない。

 一水会や統一戦線義勇軍、勝共連合などファシストどもと闘ってきた革命的学生運動の地平、国粋会金町一家による佐藤氏、山岡氏虐殺を許さず金町一家解体戦を堅持してきた寄せ場労働者の闘い、そして、檜町公園爆殺未遂テロと対決してきた革命派の闘いを引き継ぎ、対ファシスト戦の攻勢を切りひらいていかなければならない。

 2・11「建国記念の日」粉砕闘争を首都中枢、日本原現地において闘いぬき、街頭、学園、地域における天皇主義右翼ファシストとの激突戦・制圧戦に勝利しよう。東西貫いた「建国記念の日」粉砕闘争の爆発をかちとろう。