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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

11・5オスプレイ配備粉砕!連続する米兵事件弾劾!
防衛省前抗議行動が闘われる〈東京〉
(1041号5面)

「ノー・オスプレイ、オスプレイ・アウト、マリン・ゴーホーム」

 11月5日午後6時30分から、東京・市ヶ谷の防衛省前で抗議行動が闘われた。この日の行動は「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が毎月第1月曜日に取り組んでいる定例の抗議行動の一環として闘われた。

 前日11月4日には、「止めるぞ! オスプレイの沖縄配備 許すな! 低空飛行訓練11・4全国集会」が4000人の結集で闘われ、前日の闘いの熱気が覚めやらぬ中、防衛省前路上には多くの労働者人民が結集し、防衛省に対する怒りの闘いが爆発した。この日の闘いには東京・山谷日雇労働組合の仲間たちも結集した。

 司会を担当する「辺野古実」の仲間が冒頭、「『安全協定』『日米合意』を無視してオスプレイ配備後、沖縄では連日に渡って危険な訓練が繰り広げられている。またぞろ米兵による性暴力事件が起きた。『綱紀粛正』『夜間外出禁止』などでお茶を濁している最中、また米兵が事件を起こした。通常の抗議行動に加えて、米兵の犯罪に対する抗議も含めて今夜の闘いをやりきっていこう」と呼びかける。

 そして「オスプレイは沖縄からでていけ! 米兵による性暴力事件を糾弾するぞ!」と怒りのシュプレヒコールが叩きつけられた。

 発言のトップは、沖縄現地にかけつけた日本山妙法寺の僧侶がつとめる。「10月平和行進を行なってきた。今、第2の『コザ暴動』が起きてしまうという状況だ。オスプレイが来てたくさんの人々が犠牲になるのは明白。普天間基地封鎖行動に起ち上がっている沖縄の人々の言葉を唱和しよう」と呼びかけた。「ノー・オスプレイ、オスプレイ・アウト、マリン・ゴーホーム」と抗議行動に結集した参加者全員が声を発していった。

 次に、沖縄を訪れていた全国一般・東京東部労組が報告を行なう。「10月9日から2日間、沖縄に行き、普天間・野嵩ゲート前で米軍の車に抗議の声を上げてきた。封鎖の行動に対して、沖縄の警察はカマボコ型のバスを2台とめて、座り込みを行なっていた人々をゴボウ抜きして『青空留置場』のように隔離していったそうです。高江にも足を運んで、早朝から高江にくる工事車両に対して『検問』のように声をかて『工事をやるな』と言う説得の行動に参加してきた」と緊迫する現地状況を報告した。続いて、芝公園での11・4集会の報告を受け、その後、女性の仲間が、『在韓ヒバクシャ』(10月30日号)に投稿された石川逸子氏の『ミサゴ独白』(ミサゴはオスプレイの和名)と題する詩を朗読して紹介した。

「日米安保条約そのものを廃棄していく」

 電話で、沖縄現地からのアピールが寄せられた。アピールの主はヘリ基地反対協共同代表の安次富浩氏だ。安次富氏は「昨日の東京の集会、こちらでも4000人結集と報道されています。ご苦労さまです。私たちの要求はもう『オスプレイ撤去』ではなく『沖縄に全ての基地はいらない』という大きな目的に向かって進歩している。奄美大島、徳之島、そして沖縄のヤンバルを世界自然遺産登録する動きが環境省、沖縄『県』でも出ている。自然遺産登録に軍事基地は全くいらない。沖縄の目的はアジアへの侵略拠点である沖縄から米軍を叩き出す。これは日本政府ではできない。沖縄の大衆闘争の創造で実現していく。もう米軍、日本政府の『沖縄だまし』を私たちは許さない。子や孫に基地のない平和な島を残し、ちゅら(きれいな)海、ヤンバルの森、豊な自然を守り育てていく。それがアジアの人々との固い結びつきにつながっていくと思っている。私たちの闘いは普天間基地のみならず米軍基地全てを閉鎖させる、また日米地位協定の『見直し』ではなく日米安保条約そのものを廃棄していくものだ。オスプレイ配備や辺野古基地建設、高江の工事を阻止することから米軍を沖縄から叩き出していく。沖縄の未来は日本政府にあるのではなく、沖縄の自己決定権にあるという地域社会を作り上げていきたい」。

 安次富氏の発言を全体で受け止め、防衛省に対して抗議・申入れの行動に移っていった。抗議文を用意した「辺野古実」など3団体がそれぞれ文書を読み上げ、防衛省側に手渡した。最後に、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(関東一坪)」の仲間が「毎週金曜日には大山・野嵩ゲート前で封鎖行動が続いています。オスプレイは今後追加で12機、合計24機が沖縄に配備されようとしている。12月には沖縄の全首長・全地方議会議長・議員らが大挙して『建白書』をもって日本政府・首相に会いにくる。『首相以外の人間には会わない』と決意をこめてやってくる。この行動に私たちも国会、首相官邸に駆けつけ応援していこう」と呼びかけた。最後に、防衛省に向け「性暴力事件糾弾! 少年への暴行事件糾弾! オスプレイ配備糾弾! 防衛省は沖縄の声を聞け! 普天間基地を直ちに閉鎖しろ! 辺野古基地建設、高江ヘリパッド建設を許さないぞ!」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけこの日の行動を終えていった。

 怒りが頂点に達した沖縄の闘いと結びつき米軍基地、帝国主義軍隊解体、野田政府打倒へと攻め上ろう。