|
10・24 オスプレイ配備強行と米兵による「集団強姦事件」を弾劾する首相官邸抗議行動が闘われる (1038号1面) |
首相官邸前で抗議集会
10月24日午後6時から首相官邸向かいにある国会記者会館前歩道上には首相官邸に対して沖縄でのオスプレイ配備と米兵による「集団強姦事件」への怒りに燃える労働者人民が数多く集まった。「オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク」が呼びかけたこの日の首相官邸抗議行動には東京・山谷日雇労働組合の仲間たちも結集した。
集会は、練馬で沖縄連帯の活動を担っている仲間が司会を担当し、首相官邸に向かっての「オスプレイ反対!」「配備をやめろ!」「普天間閉鎖!」のシュプレヒコールで開始された。
まず、呼びかけ団体に名を連ねる「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(関東一坪)」の木村事務局長が10・1オスプレイ配備後の沖縄の状況を紹介する。木村氏は「オスプレイは、市街地上空を飛び、連日、伊江島、北部訓練場、名護市にも飛来し訓練を強行している。そして、日米合意を踏みにじって昨日から午後8時以降の夜間訓練を始めた。連日連夜のオスプレイの飛行訓練に対して沖縄では普天間基地前での座り込み行動が続いている。『集団強姦事件』発生で、ますます沖縄労働者人民は『米軍基地撤去しかない』との思いを強めている。『9・9県民大会実行委員会』は、12月に上京し中央要請行動の取り組みも予定している。首都圏・東京で沖縄の闘いと呼応しさらにオスプレイ反対の運動を広げていこう」と呼びかけた。
次に、「関東一坪」の吉田氏が日中に行なわれた内閣府への「オスプレイ配備撤回を求める署名提出行動」の報告を行なう。この提出行動には、沖縄から糸数慶子参院議員ら「県」市町村の女性の地方議員五人も同席し、強い抗議の意を突きつけた。
10月1日から6日に、沖縄現地で普天間基地ゲート前行動に参加した「フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)」の仲間が現地の様子を報告する。「これまで沖縄の反基地の集会にはたくさんの人々が結集してきたが、今回普天間基地ゲートでの座り込み行動のような現地での行動にはこれまで姿をみせなかった市民の人たちも行動に積極的参加してきている。いっしょに座り込みに加わり、警察や軍雇用のガードマンらとの攻防の闘いをになうまで担ってきた」。
首相官邸に対する抗議要請行動を闘う
「ピースボート」の仲間、「沖縄の闘いと連帯する東京東部実行委員会」、全国一般・東京東部労組、「ノーベース、ノーレイプ女たちの会」、「アジア共同行動」がアピールを行なった後、首相官邸に対する抗議要請行動に移っていく。要請文を用意してきた「東京東部実行委員会」「平和憲法と歩む中野の会」の仲間が読み上げ、内閣府の役人に手交していった。その後、官邸前行動に参加している諸個人のリレートークに移っていった。発言した仲間は誰もが、オスプレイと米兵事件に対する怒りの思いを首相官邸にぶつけた。また団体からのアピールに戻って、「ピースニュース」、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が発言にたった。「辺野古実」の仲間は、「繰り返し発生する米兵の暴行事件は一兵士の問題にとどまらず日米安保と日米地位協定の問題に集約される。沖縄では安保は廃棄すべきとの意見が強まってきている」「野田、森本は『だからオスプレイを運用していくには普天間ではなく辺野古新基地が必要なんだ』として新基地建設を強行しようとしている。・・・・沖縄と連帯する首都圏での運動の拡大を目指していきたい」と決意を明らかにした。「辺野古実」に結集する仲間は、「森本は今回の米兵の事件をわざと『事故』と言い換え女性への差別をあからさまにしている。防衛省に対する追及の闘いを強めていこう。次回11・5の防衛省行動にさらに多くの仲間の結集を」と呼びかけた。「関東一坪」の下地氏と外間氏によって、沖縄土地闘争の過程で生まれた闘争の歌「一坪たりとも渡すまじ」も披露された。
集会のしめくくりとして、再び「関東一坪」の木村事務局長がまとめの発言を行なう。木村事務局長は、「危険なオスプレイの配備は米軍再編の一環としてアジアの人々を戦争で殺していくための武器として沖縄の基地を強化しようというものだ。また、見逃してならないのは沖縄に対する自衛隊の配備の動きだ。沖縄は自衛隊と米海兵隊がアジアへと突撃していく拠点として強化されようとしている。オスプレイ配備を止め、低空飛行訓練を許さない『一一・四全国集会』への大結集を」と呼びかけた。
2時間に渡って、肌寒い夜を吹き飛ばす熱気ある首相官邸への抗議の闘いが貫徹された。
普天間基地ゲート封鎖の実力の闘いの爆発からさらに普天間基地の即時閉鎖―解体こそが、〈基地・沖縄〉の再編・強化をうち破る唯一の勝利の展望だ。オスプレイ配備と米兵による「集団強姦事件」に対する怒りをたたきつけ沖縄―日本「本土」を貫き革命的反戦闘争の前進をかちとっていこう。
このページのトップに戻る |
|