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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・19−21反帝−国際連帯全国統一行動
全国で内戦勢力が総決起
(1037号3面)

10・20首都・東京で反帝―国際連帯全国統一行動の爆発かちとる〈東京〉

連帯アピール、連帯あいさつが反帝―国際連帯闘争への檄を発する

 10月20日、正午より恵比寿公園において反帝―国際連帯全国統一行動へむけた決起集会が闘いとられた。司会を務めるのは東京・山谷日雇労働組合の仲間だ。東京・山日労の仲間の音頭で力強いシュプレヒコールがあがる。

 東京・山日労の仲間は「国際反戦デーの歴史的意義のある本日の闘争を国家権力、右翼ファシスト、革マルによる敵対・破壊を許さず、集中して戦闘的にうちぬいていこう」と開会を宣言する。

 長年にわたって宮城県女川で反原発、反戦闘争を闘ってきた女川原発反対同盟・阿部宗悦氏が7月7日に急逝された。阿部氏の無念の死を悼み、司会の仲間が追悼文を朗読し、氏の遺志を引き継ぎすべての原発の再稼働阻止―廃止、青森・六ヶ所核燃再処理基地解体、日帝の核武装阻止に向けて闘うことを誓いあった。

 全国で闘う諸人士・団体が10・20闘争に寄せた熱烈な連帯メッセージ(別掲)を司会の仲間が代読する。反核燃闘争を闘う仲間、日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、「障害者」解放運動活動家、部落解放運動家、在日朝鮮人活動家、日本原基地地元反対派農民 奥鉄男氏、沖縄反戦労働者、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会の連帯アピールが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。

 結集している団体からの連帯あいさつに移る。まず、全国反戦の同志は「帝国主義が延命のため凶暴な反革命戦争へと突入している。全世界で反帝武装決起する労働者人民の闘いと連帯していこう」「その最先頭に全国反戦は起って闘いぬく」と気迫あるあいさつを行なった。続いて、全学連の同志は「労働者の未来は労働者自身の闘いによって切りひらく以外にない」「オスプレイ配備に対して基地解体―帝国主義軍隊解体を展望した沖縄労働者人民の普天間基地での闘いが爆発した」「今秋、各大学において大学祭闘争を取り組み革命的学生運動の前進を闘いとる」と決意を明らかにしていった。

中東反革命戦争粉砕! 朝鮮反革命戦争粉砕! 野田政府打倒! の基調を提起

 全国学生社会思想研究会連合の仲間が闘争の基調を提起した。
 「10・20闘争の課題の第一は、中東反革命戦争を粉砕することだ。アフガニスタンでは労働者人民の怒りが反占領武装闘争として爆発している。米帝―帝国主義の『2014年完全撤退』を吹き飛ばす戦況の『ドロ沼化』を強制している。イラクでも連日、政府軍や警察への攻撃が激化している。追いつめられた米帝―帝国主義が次に狙っているのがイランだ。対イラン反革命戦争の突入を許すな。また、米帝―帝国主義がシリアの内戦に対して反革命軍事介入を策動している。不屈の武装闘争を闘うパレスチナ労働者人民、闘う中東労働者人民と連帯し、中東反革命戦争の拡大を粉砕しよう」「課題の第二は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ。朝鮮反革命戦争突入の一触即発の危機が続いている。とりわけ日帝の戦争準備は急速だ。野田政府の『尖閣諸島』(中国名・釣魚列島)の『国有化』も朝鮮反革命戦争に際して、領有権をテコとして南西諸島一帯の制空権、制海権を確保し中国軍の沖縄周辺での動きを封じ込めることが狙いだ。『領土と主権を守れ』の大合唱のもとナショナリズムと排外主義の煽動が吹き荒れ、朝鮮反革命戦争の遂行へと収斂されようとしている。跳梁する右翼ファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争を粉砕しよう」「課題の第三は、新型軍事輸送機・MV22オスプレイの沖縄・普天間基地への配備を徹底的に弾劾し、普天間基地解体へと総進撃することだ。沖縄労働者人民は普天間基地のゲート前を制圧し、車でバリケードを築き、実力で封鎖する闘いをうちぬいた。基地機能はズタズタになった。オスプレイは沖縄全域で飛行訓練を行なっている。オスプレイの即時撤去、低空飛行訓練阻止を沖縄―日本『本土』を貫きかちとろう。今月16日に発生した米兵による『集団強姦事件』で、基地と軍隊への怒りは爆発的に高まっている。日帝は『豊な海づくり大会』への出席を口実として天皇訪沖を策動している。〈基地・沖縄〉の再編・強化をうち砕き、日米安保を粉砕しよう。天皇訪沖を阻止しよう」「課題の第四は、野田連合政府打倒・日帝国家権力解体の闘いに総進撃することだ。関西電力・大飯原発の再稼働を強行した野田政府は全国の原発再稼働に突き進もうとしている。Jパワー(電源開発)・大間原発や中国電力・島根原発三号機など原発の新・増設を阻止し、六ヶ所核燃料サイクル基地を解体しよう。日帝の核武装を阻止しよう。野田政府は、消費税の増税を柱とした『社会保障と税の一体改革』法を成立させ労働者人民への大収奪へと踏み込んでいる。失業と大増税が容赦なく押しつけられ『闘わなければ生きていけない時代』が到来している。日帝の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃と対決し、戦争・失業・大増税の野田連合政府を打倒しよう」。
 10・20闘争の基調が読み上げられると、参加者全員が拍手で基調を確認していった。

各団体が決意を打ち固め、首都を席捲するデモを貫徹

 最後に実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。
 部落解放を闘う神奈川県地域連合労働組合の仲間は、闘う部落民・野田和美氏の連帯アピール(別掲)を代読した。続いて、「狭山闘争は第3次再審請求から五年あまりが経過し、最大の正念場を迎えている。来年は石川氏不当逮捕から50年となる。日比谷野外音楽堂で開催される10・30狭山中央闘争に決起していこう」。

 「障害者」解放戦線で闘う仲間は、「政府は来年四月から『障害者総合支援法』を施行しようとしている。この悪法を断固として粉砕していかなくてはならない」「差別糾弾闘争を軸とした闘う運動体『障害者』解放運動共闘会議の結成を目指して闘いぬく」。

 東部朝鮮史研究会の仲間は、「朝鮮反革命戦争を見据えた実戦訓練が強行されている。排外主義ナショナリズムが煽動されている。われわれの『国際連帯』の内実が問われている。日帝の植民地支配と侵略戦争に対する謝罪と賠償をかちとっていく闘いをやりぬいていかなければならない。『在特会』らファシストどもを撃滅していこう」。

 「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間は、「逝去された女川反対同盟・阿部宗悦氏への哀悼の意を改めて表明していきたい。そして、彼の提起した反戦・反原発の闘いを受け止めさらに前進させていかなければならない。電源開発は10月1日に大間原発の工事再開を強行した。六ヶ所核燃サイクルや女川原発の再稼働を阻止していかなければならない」「来年策動されている王城寺原での在沖米海兵隊による実弾射撃の移転演習を粉砕していく」。

 反安保労研全国センターの仲間は、「被災労働者人民を置き去りにして野田政府は『復興』名目で増税、公務員労働者への賃金カットで作り出した財源を関係のないところに使っていたことがあきらかになった。また、『復興事業』の現場ではいまだに賃金未払いなどの悪質な事例が横行している。日雇い労働者や『非正規雇用』の労働者を犠牲にしている帝国主義を支えているのが『連合』の労働運動だ。こうした運動を突破していこう。世界の闘う労働者と連帯しうる労働運動をつくるために、12月反安保全国労働者研究交流集会に結集しよう」。

 司会の仲間が集会を締めくくり、力強いシュプレヒコールをあげると、仲間たちは首都を席巻するデモへと進撃を開始した。東京・山日労の組合旗、全国反戦、全学連の真紅の旗をなびかせて進撃を続ける青ヘルメットのデモ隊は沿道の労働者人民の注目と共感を集めながら神宮通公園まで国家権力・機動隊の規制をものともせず、戦闘的なデモを貫徹した。
 全国学生社思研連合の仲間が集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。



10・21戦闘的デモで曽根崎通りを梅田にむかって進撃 〈大阪〉

 大阪では、10月21日、大阪市都島区の毛馬桜之宮公園に北陸、関西、中四国の内戦勢力が結集し反帝―国際連帯闘争が闘いぬかれた。

 午前11時、10・21闘争実行委員会の仲間が司会にたち、集会が開始される。「反帝―国際連帯闘争を闘うぞ!」「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「オスプレイ沖縄配備弾劾!」。シュプレヒコールが鳴り響く。はじめに、司会の仲間から7月に急逝された女川原発反対同盟・阿部宗悦氏の追悼文が読み上げられる。氏は昨年の東北・関東大震災で被災者となり、体調を崩されながらも福島第一原発事故に怒りを燃やしながら全国の闘う仲間へ反原発闘争の強化と被災者支援をよびかけられた。心から哀悼の意を表し、氏の遺志を引き継ぎ、すべての原発の再稼働阻止―廃止、日帝の核武装阻止に向けて闘いぬくことを決意した。続いて、連帯アピールが読み上げられる。一つ一つのメッセージに大きな拍手が送られた。

 次に、全学連の同志と全国反戦の同志が連帯あいさつにたつ。
 全学連の同志は「オスプレイ配備実力阻止を闘った沖縄労働者人民と連帯して、〈基地・沖縄〉の再編・強化を許さず、安保粉砕・基地解体・政府打倒へ闘っていこう」「日帝の核武装阻止、全国の原発再稼働阻止―廃止へ闘おう」「帝国主義の暴虐な支配に対して決起する全世界労働者人民と連帯して闘おう」「全学連は全国大学で大学祭の成功をかちとり、戦闘的学生の組織化をかちとる。共に闘おう」と訴えた。

 全国反戦の同志は「ベトナム反戦闘争の中で、反戦青年委員会が生まれ、今日まで革命的反戦闘争を闘いぬいてきた。この革命的地平を堅持し闘いぬく」「今日、あらゆる新左翼諸潮流がヘルメットを投げ捨て、ズブズブの市民運動に埋没しているなかで、わが内戦勢力の闘いがますます重要になっている」「実力闘争・武装闘争こそが展望を切り拓くことができる。このことを誇りをもって確認していこう」と訴えた。

 連帯あいさつの次は実行委員会の仲間による基調提起だ。本闘争の課題が鮮明に示され、圧倒的な拍手で確認された。

 いよいよ決意表明だ。はじめに、全障連で闘う仲間が発言にたつ。「民主党に幻想を抱きながら『介護の商品化』を問題にせずに『差別禁止法』を求めたり、『障害者』を差別してきた国家や行政にすり寄りながら、差別糾弾を闘わない人たちがいるということに怒りを覚える。全国『障害者』解放運動共闘会議をたち上げていく」と決意を明らかにした。続いて、反安保労研広島県センターは、「全世界で労働者の怒りは支配階級を帝国主義をおいつめている。このような闘いに連帯し、野田政府を打倒し、階級社会をひっくり返す闘いを闘おう」「反安保労研は、12月反安保全国労働者研究交流集会を東京で開催する。6月に結成された全国労働組合運動交流会の前進をかちとり、労働運動の階級的革命的全国統一センター建設に向けて闘いぬく」と訴えた。最後に、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間が決意表明にたつ。「10月12日、大阪市有識者会議は『西成特区』56項目提言を大阪市に提出した。この中には『医療センター』の移転が盛り込まれている。『医療センター』は日雇い労働者や野宿労働者が怪我をしたり病気になったりして困った時に『借用書』を書いて受診できる唯一の病院だ。ここをつぶすことはわれわれにとって命にかかわる問題だ。大阪市長・橋下=『維新の会』のすすめる『西成特区構想』がわれわれにとってどんなにひどいものかがわかる。資本・行政によるアブレ地獄―野垂れ死に攻撃を打ち破ろう」と力強く訴えた。

 すべての決意表明を終え、いよいよデモに出発だ。青ヘル部隊は横断幕を先頭に、旗竿・プラカードをおしたて、曽根崎通りを梅田にむかって進撃した。右翼ファシストや反革命革マルの敵対を許さず、大江橋北詰を終着点に戦闘的デモをやりぬいた。



10・19労働者・学生の大結集で、集会と天神デモをやりぬく  〈福岡〉

 10・21闘争実行委員会主催の10・19福岡集会は、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。

 集合時刻の正午を前に、すでに多くの参加者たちが集まっている。築港の労働者をはじめ日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合(福日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして、闘いに備える。音楽堂のステージには横断幕と旗が林立し、座席は青ヘルメットで埋まり、会場には闘志がみなぎる。

 午後1時、司会を務める実行委員会の仲間が登壇し、一帯に響くシュプレヒコールで集会を開始する。司会の仲間は、「今日の福岡を皮切りに、明日、明後日と、東京・大阪・沖縄の地で統一行動が取り組まれる。全国の闘う仲間たちと固く結びついて、反帝―国際連帯闘争をやりぬこう」と力強く提起した。

 最初に、今年7月に逝去された阿部宗悦氏の追悼文が読み上げられ、氏の遺志を引き継ぎ闘いぬくことが全体で確認される。続いて、福日労の仲間が、統一行動に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージを代読する。参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国の様々な闘いと連帯・結合して闘う決意を強めていく。

 続いては、連帯あいさつだ。全学連の同志は、「沖縄では、オスプレイの配備に対して、普天間基地を封鎖し機能を寸断せしめる闘いが、警察権力との実力攻防で闘われた。そこに米兵による『集団強姦事件』が起こった。怒りは沸点に達している。〈基地・沖縄〉を根底から揺るがす沖縄労働者人民の闘いに連帯し、日本『本土』での革命的反戦闘争をやりぬこう。全学連は歴史的戦闘性と突撃力をいかんなく発揮し、闘いの先頭に立つ。今秋期、大学祭闘争を軸に闘う学生の組織化をやりぬく。共に闘おう」と発言した。反戦青年委員会の同志は、「世界大恐慌爆発情勢のもとで、アフガニスタン―中東でも、ギリシャ―欧州でも、帝国主義の戦争と抑圧に対して、労働者人民の実力・武装の闘いが爆発している。労働者階級の未来は労働者階級自身が決めるんだと、体を張った闘いに澎湃と起ち上がっている。日帝足下のわれわれも、猛然と起ち上がる時だ。一握りの大資本家を延命させるために戦争と原発再稼働、大増税に突き進む野田政府を打倒しよう。労働者階級の国境を越えた団結を築き上げるべく、日帝足下から革命的反戦闘争の爆発を切り拓こう」と、熱くあいさつした。

 次は、基調報告だ。基調は圧倒的な拍手で確認された。
 集会の最後は決意表明だ。まず、福日労の代表が登壇する。「福日労は、反戦と仕事よこせの闘いを、二つの柱にして組合活動を行なってきた。毎週木曜日の対福岡市役所行動に続いて、来たる10月24日には、厚生労働省の出先機関である福岡労働局との交渉を予定している。『国は失業に責任をとれ』と迫っていきたい。同時に、福日労は、佐世保や築城での反戦・反基地闘争に取り組んできた。オスプレイの普天間配備に対しても岩国現地闘争をやりぬいた。戦争も失業もない世の中を作るために、福日労は先頭で闘いぬく」と決意を述べた。九州大学社会科学研究部の仲間は、「国際連帯を絵に描いた餅にしないためには、日々の実践が不可欠だ。社会の在りようを、日本の労働者・学生が直視し、問い直し、変革するために闘うことなしに、国際連帯はありえない。差別主義・排外主義を打ち破り、日本帝国主義の抑圧と戦争に真っ向から対決する闘いとして、本日のデモをやりぬこう」と、熱く決意を表明した。

 集会を終えた実行委員会の青ヘルの部隊は、断固たるデモにうって出る。福岡一の繁華街・天神のど真ん中に、シュプレヒコールが響き渡る。デモ隊列は、権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びながら、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えた。



10・21沖日労が先頭に立って反帝―国際連帯闘争を闘う 〈沖縄〉

 10月21日、闘う沖縄労働者人民は、沖縄・首里日雇労働組合を先頭に10・21反帝―国際連帯全国統一行動を闘いぬいた。

 沖日労はオスプレイ配備阻止闘争に決起し、とりわけ9月30日の大山ゲート攻防を頂点として断固闘いぬいた。そうした地平を日雇い・野宿の仲間たちに訴え、闘いへの組織化をすすめた。

 21日正午、宜野湾市野嵩にある「まつのおか児童公園」において集会が開催された。
 司会に立った沖縄大学社会思想研究会の仲間は「今日われわれは、この地に自信と誇りを持って立つことができる。闘う沖縄労働者人民がゲート封鎖の実力闘争に決起し、普天間基地解体に向けた大きな一歩をかちとったからだ。そうした闘いを継承し、さらに飛躍・発展させていくために10・21闘争を断固として闘おう」と訴える。

 はじめに、女川原発反対同盟・阿部宗悦氏の追悼文が読み上げられた。阿部氏の女川原発反対にかけた決意を継承し、沖縄において基地解体・軍隊解体の闘いをかちとる決意を全体で確認する。

 天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会の同志より連帯あいさつをうける。「怒りに燃える沖縄労働者人民は、実力でもってオスプレイ強行配備攻撃を迎え撃った。普天間基地の全5ヵ所のゲートを完全に封鎖し、一時的であるにせよ基地への物資・人員の出入りをできなくし、基地機能を停止させることに成功した。青年実はその闘いを最先頭に立って闘いぬいた」「この実力阻止の闘いを継承し、さらに発展させる闘いを青年実は行なっていく。強行配備されたオスプレイを実力・武装の闘いで完全撤去させる闘いをやっていこうではないか。1972年『返還』時の基地への実力・武装の闘いを今再び復活させよう。沖縄青年こそが闘いの先頭に立たねばならない」、「オスプレイ配備を強行したその直後に女性への『集団強姦事件』が再び発生した。占領意識丸出しの在沖米軍を絶対に許さない」「本日の反帝―国際連帯統一行動を共に全力で闘っていこう」。力強いあいさつに大きな拍手が沸き起こった。

 司会より全国から届いた連帯メッセージが紹介され、「沖縄反戦労働者」からのメッセージも読み上げられる。「普天間基地のゲートを実力占拠し封鎖に成功した。これは米軍のオスプレイ配備はおろか、在沖米軍基地の存続と日米安保体制維持に大きな衝撃を与える快挙であった」という思いは、10・21闘争に結集した仲間すべてが実感し共有するものであった。

 基調提起の後、すべての発言の最後に、沖日労より決意表明をうけていく。「われわれは九月末から10月初頭の普天間基地ゲート前を封鎖する闘いに決起した。基地を使えなくする闘いがこれから必要だ。また、米兵による『集団強姦事件』を絶対に許さない。本日の普天間基地に進撃するデモをがんばろう」。きっぱりとした訴えに「よし!」と声が飛ぶ。全体はあらためてシュプレヒコールをあげる。

 午後1時前、隊列を整えてデモに出発だ。青ヘルメットと旗竿のデモ隊に注目が集まる。部隊は「安保粉砕、基地解体」のコールですすんでいく。「普天間基地を解体するぞ」、「実力闘争で闘うぞ」という訴えに多くの市民が視線を送り続けた。われわれは「ゲート前を封鎖した闘いを継承し、すべての宜野湾市民はともに決起しよう」と呼びかけ、デモを闘った。

 8月に名護市内で辺野古テント村撤去を呼びかける集会を行なった右翼ファシストどもは、今度は10月に宜野湾市内で集会を開催している。わが内戦勢力の武装は、基地解体・軍隊解体の実力闘争を飛躍・発展させる武装であるとともに、反共・排外主義をまき散らす右翼ファシストに突きつけた武装でもある。

 普天間基地のフェンスが見えてくると、闘いの熱気はさらに高まる。野嵩ゲートでは権力が闘いの爆発を恐れて鉄柵で防衛している。部隊は権力の弾圧と基地への怒りを込めて、シュプレヒコールを叩きつけていった。この鉄柵を取り払い普天間基地を解体する力は、闘う沖縄労働者人民の手の内に握られている。
 集合場所への結集過程から監視を強める権力の敵対・介入を封殺し、10・21闘争を貫徹した。