9月26日から27日にわたり、韓国が主催して、「大量破壊兵器拡散防止構想」(PSI)に基づく合同訓練が強行された。26日には韓国・釜山市内で、16ヵ国が参加して図上演習が行なわれ、翌27日には釜山沖で、日・米・韓・オーストラリアの部隊による海上封鎖訓練が行なわれた。同訓練を韓国が主催するのは2010年以来、2度目のことだ。
9月27日の海上封鎖訓練には、4ヵ国合計で艦艇七隻、航空機11機が投入され、日帝からも、海上自衛隊の哨戒機P―3C1機(約20人)、佐世保基地から出撃した護衛艦「あまぎり」(定係港
舞鶴基地)と搭載ヘリ1機(約180人)、海上保安庁の巡視船などが参加した。
PSIに基づく海上封鎖―「臨検」とは、核やミサイルなど「大量破壊兵器の拡散防止」を名目に、公海上の一定海域を封鎖し、核兵器や核関連物質の輸送が疑われる船舶に対して、軍艦や航空機を使って空海一体で捕捉・制圧し、強制的に乗船して検査・検挙し、抵抗すれば撃沈してしまうという、極めて凶暴な軍事作戦だ。純然たる戦争行為だ。日帝外務省は、「特定の国家や非国家主体を対象とするものではない」などと説明しているが、韓国主催と言い、訓練海域と言い、この訓練が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船舶を標的にしていることは歴然だ。日・米・韓による北朝鮮への本格的な戦争準備の一環だ。事実上の日米韓合同軍事演習だ。「竹島」(韓国名・独島)問題で対立を強める日・韓だが、軍事協力だけは、ますます強固に打ち固められようとしている。断じて許すわけにはいかない。
海上封鎖訓練当日の9月27日、福岡県反戦と全学連九州ブロックは、福岡・築港日雇労働組合の労働者たちとともに、怒りの反撃に起ち上がった。青ヘルの部隊は、福岡一の繁華街・天神のパルコ前に登場し、PSI訓練弾劾の情宣戦に決起した。
「本日のPSI訓練の強行を許すな」「朝鮮反革命戦争の予行演習を粉砕しよう」「差し迫る朝鮮反革命戦争を粉砕しよう」というアジテーションが響き渡る。行き交う労働者・学生・市民にビラがまかれる。足を止めて、何が起こっているのかとアジテーションに聞き入る人がいる。食い入るようにビラを読む人がいる。青ヘル部隊は、PSI訓練の反革命性・凶暴性を存分に暴露・弾劾し、10・19反帝―国際連帯闘争への決起を呼びかけて行動を終えた。
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