東京・高田馬場の西戸山公園で集会
9月23日、午後1時すぎから東京・高田馬場の西戸山公園において、「差別・排外主義に反対する連絡会」が主催する「生きる権利に国境はない! 私たちの仲間に手を出すな!
差別・排外主義にNO! 9・23行動」の集会とデモが闘われた。この行動は昨年に続いて2度目だ。激しい雨を衝いて東京・山谷日雇労働組合も参加し闘いぬいた。
激しい雨のため、開始時間が少し遅れる中で集会が開始された。
最初に、司会から、今日のデモの位置づけが提起される。「今日のデモコースである、〈大久保通り→明治通り→職安通り〉周辺は韓国人・外国人の密集地域だ。ここに『在日特権を許さない市民の会(在特会)』等が登場し、差別主義・排外主義行動をくり返し行ない、地域住民に不安を与えている。差別主義・排外主義を許さない、いやがらせを許さない闘いとして今日のデモをやりぬこう」。
続いて、「差別・排外主義に反対する連絡会」から基調が提起される。「ちょうど1年前の9月23日、160人の参加でこの行動をはじめて行なった。それから1年、『在特会』などによる差別主義・排外主義攻撃がますますエスカレートしている。石原、橋下などファシストの突出のなかで、図にのって行動している。新大久保周辺の在日朝鮮人、『ニューカマー』の店に対して妨害行動をやっている。8月25日には、『在特会』会長・桜井を先頭に1000人近くがこの地域をデモし、解散後、店の前で『朝鮮人帰れ!』など聞くに堪えない差別言辞を吐き、カンパと称して脅かし恐怖感を与えている。『尖閣』『竹島』という『領土問題』を契機にナショナリズムが煽られている。朝鮮学校の補助金カット、高校無償化からの朝鮮学校排除など全体的に排外主義、ナショナリズムが煽られている。こうしたものを社会的に包囲していこう。『在特会』などの脅かしのなかで日々生活している韓国人などの外国人と交流、連帯し、妨害をはねのけ、差別主義・排外主義攻撃を許さない闘いとして今日の闘いをやりぬいていこう」。
大久保通りをデモで制圧
その後、参加した団体からの発言がされる。「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」、「渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)」、「中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」という安世鴻氏の写真展を主催した「〔重重〕市民でつくる写真展in練馬実行委員会」、反天皇制運動連絡会、「川崎から日本軍慰安婦問題の解決を求める市民の会」、「米軍と自衛隊参加の東京都総合防災訓練に反対する荒川・墨田・山谷・足立実行委」、「行政の追い出しと闘う堅川河川敷公園からきた仲間」、「難民を支援し連帯する会」からそれぞれ発言がなされた。
最後に、予想される「在特会」の妨害行動などへの注意を含めたデモの指示があり、「外国人排斥を許さないぞ!」「差別・排外主義を許さないぞ!」「生きる権利に国境はないぞ!」「私たちの仲間に手を出すな!」「レイシズム・ノー!」「ファシズム・ノー!」「国境を超えて連帯するぞ!」とシュプレヒコールをあげデモに出発する。
「外国人差別にNO!」の横断幕を先頭にしたデモは、西戸山公園から大久保通り、明治通り、職安通りをとおり、西武新宿駅付近までだ。この一帯は在日朝鮮人、韓国人、中国人をはじめアジア各地の人々が飲食店などを構え、そこで働く労働者も含めて外国人が密集する地域だ。デモ隊は英語、韓国語、中国語のほか、アジア各地の言語で書かれたプラカードを手に、「差別・排外主義を許さないぞ!」「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」とシュプレヒコールをあげながらデモを闘いぬいた。
「在特会」は、この闘いに敵対しようと、同時間、同場所でのデモを画策していたが、集会場所を確保できずに断念したという。こうした「在特会」の敵対を断じて許してはならない。6月には、新宿で外宣中の「在特会」が通りかかった男性に対し、マイクを持った会長の桜井を先頭に集団暴行を行ない、原発反対運動に対しては、「反日左翼から原発を守れ」と憎悪をむき出しにし、8・6広島では、「核武装を推進せよ」と叫び、青ヘル部隊に弱々しいとはいえ敵対している。
日帝の朝鮮反革命戦争突撃下、差別主義・排外主義攻撃が激化し、その下でファシストが跳梁している。朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争を闘い、「在特会」などのファシストを撃滅せよ。 |