反戦・全学連、岩国駅前情宣に決起
9月21日、反戦青年委員会と全学連は岩国基地(山口県岩国市)でのオスプレイ飛行訓練阻止闘争と岩国駅前情宣に決起した。
午前9時、岩国基地に隣接した今津川堤防に布陣した部隊は横断幕を掲げ、オスプレイ飛行訓練阻止のシュプレヒコールを叩きつける。「オスプレイ飛行訓練阻止!」「普天間基地配備阻止!」「岩国基地解体!」。怒りに燃えるわれわれの登場に、権力は離れてこちらの様子を伺うのみである。午前9時20分、一機目のオスプレイが滑走路上でホバリングした後、轟音をとどろかせて飛び去った。そして、午前9時40分ごろ二機目のオスプレイがわれわれの目の前を飛び去った。「飛行訓練弾劾!」「海兵隊の強化を許さないぞ!」「米軍再編阻止!」「基地強化を許さないぞ!」「帝国主義軍隊解体!」。われわれは満腔の怒りを込めてシュプレヒコールを叩き付け、阻止行動を貫徹した。
続いて、部隊は岩国駅前に移動し、横断幕を広げ、情宣活動を開始した。「オスプレイ普天間配備を阻止しよう」「岩国基地強化を粉砕しよう」「岩国基地解体に攻め上ろう」。用意したビラがあっという間に受け取られていく。駅前に響き渡るアジテーションに労働者人民が注目する。われわれは情宣活動を貫徹した。
9月21日、岩国基地に搬入されている米海兵隊輸送機MV22オスプレイ12機のうち、7機の飛行訓練が強行された。19日に日米合同委員会が、オスプレイの運用に関する「安全確保策」に正式合意し、野田政府が形ばかりの「安全宣言」を発したことを受けたものだ。この日以降、岩国基地では連日オスプレイの飛行訓練が強行された。
米軍はオスプレイを9月28日から沖縄の普天間基地(沖縄・宜野湾市)に配備し、10月にも本格運用開始を狙っている。
オスプレイの最大速度は現行配備のCH46の約2倍、兵員輸送力は2倍、貨物の搭載量も約3倍で、航続距離は約5・5倍とされている。とりわけ問題なのは作戦行動半径で、約600キロ、CH46の約4倍であり、空中給油をすれば、1回の補給で約1100キロ延ばすことができるという。これは強襲揚陸艦に乗せて洋上で出撃すれば、朝鮮半島のはるか南方からでも、平壌への電撃強襲作戦を行なうことができるということを意味する。オスプレイの配備によって米海兵隊の展開能力は飛躍的に高まるのだ。
オスプレイ普天間配備絶対阻止へ
オスプレイ運用で日・米両政府が合意した「安全策」は、高度150メートル以上で飛ぶことや、人口密集地の上空は回避することが柱になっていた。しかし9月21日の飛行訓練では防衛省の「陸地の上空は避ける」との説明もどこ吹く風と、初日から山口県下関市の市街地上空を通過している。
朝鮮反革命戦争に突撃する日・米帝は、労働者人民の反軍・反基地の闘いを踏みにじりながら、嘘とペテンでなりふり構わず戦争準備を進めているのだ。
オスプレイ配備が狙われる普天間基地は、市街地のど真ん中に居座る「世界一危険な基地」だ。米帝と野田政府は、墜落の危険性が高く、爆音もひどいオスプレイを普天間基地に配備して基地を固定化し、それがいやなら名護新基地建設に反対するなと迫っているのだ。
「戦争のための基地は沖縄にもどこにもいらない」として闘う沖縄労働者人民と連帯し、オスプレイの訓練飛行開始を弾劾しよう。普天間基地配備を阻止しよう。
名護新基地建設をはじめ、全国の各基地で「米軍再編」による基地強化が進められている。岩国基地では2010年に原子力空母が接岸可能な大型岸壁と、沖合いの新型滑走路が完成し、運用が開始されている。オスプレイも、この大型岸壁から搬入された。ここに神奈川県の厚木基地から米空母艦載機59機と普天間基地の空中給油機12機の移転が完了すれば、岩国基地は嘉手納基地と並ぶ大規模な出撃基地として強化される。さらに、岩国基地から広島県の呉基地にいたる広島湾一帯は、極東最大といわれる米軍川上弾薬庫をはじめとして多数の米軍施設、自衛隊基地が集中している。この一帯が朝鮮反革命戦争の出撃拠点として強化されようとしているのだ。
空母艦載機移転を阻止し、岩国基地強化粉砕の闘いを前進させよう! 岩国基地解体をかちとろう! オスプレイ普天間基地配備阻止! 米軍と自衛隊の再編・強化粉砕!
革命的反戦闘争の前進をかちとろう!
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