「隠された爪跡」を上映
9月1日、日朝連帯活動者会議は、「関東大震災下朝鮮人・中国人虐殺89ヵ年徹底糾弾 日朝連帯集会」をかちとった。
会場の亀戸文化センターには、早朝からの「9・1防災訓練」=自衛隊治安出動訓練粉砕闘争を闘った仲間などが結集する。
午後6時半、司会の同志が開会を宣言し、集会が開始される。冒頭、司会の同志は、「われわれは、本日早朝から陸上自衛隊練馬駐屯地での治安出動訓練出動阻止の闘い、駒沢大学前駅頭での『東京都・目黒区合同総合防災訓練』粉砕の闘い、横浜市桜木町駅頭での『9都県市合同防災訓練』粉砕の闘いと連続的に闘いぬいてきた。朝鮮反革命戦争突撃のなかで激化する反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃と対決し、本集会を通して日朝連帯闘争の確信を深めていこう」と開会を宣言する。
最初に、朝鮮人・中国人虐殺の史実を描いたドキュメント、「隠された爪跡」が約五〇分にわたって上映された。
荒川に架かる旧四ツ木橋付近の河川敷で兄を虐殺され、自らも自警団によって足に傷を負った在日朝鮮人の証言と、虐殺を見聞きした日本人の証言、当時の写真、資料によって、戒厳令施行、「流言・飛語」の実態、虐殺のありさま、それらの歴史的背景を描いたものだ。
参加した仲間は、真剣な眼差しで、食い入るように画面を見つめ、言葉や文字で得た朝鮮人・中国人虐殺の歴史を映像によってより実感していく。多くの仲間が今まであまり知らなかった歴史の事実を直視していく。
日朝活が基調提起
続いて基調提起を日朝活の同志が行なう。
関東大震災下の朝鮮人・中国人虐殺とその歴史的背景を明らかにし、「日朝連帯、国際連帯の闘いの前進がまさに問われている。こうした日本階級闘争の『負の歴史』を痛苦に総括し、日本階級闘争の敗北の歴史の突破をかけて闘いぬかなければならない」。朝鮮反革命戦争突撃をめぐった情勢を提起し、「日・米・韓は朝鮮反革命戦争突入へとまっしぐらに突き進んでいる。朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の爆発をかちとらなければならない。朝鮮反革命戦争突入時は、日本階級闘争の決戦時である。決戦を決戦として闘いうる組織陣形を早急に構築しなければならない」。韓国労働者人民の闘いに連帯しようとして、「韓国労働者人民は、朝鮮反革命戦争粉砕へ向けた反戦闘争を頑強に闘い、他方では、『非正規職労働者』を先頭に、『整理解雇撤廃』『非正規労働撤廃』をかかげた労働運動を工場から地域へと拡大し、街頭から李明博政権打倒へと進撃している。こうした韓国労働者人民の実力闘争に連帯して闘おう」。反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を粉砕し、ファシストを撃滅しようと提起し、「ファシスト『在特会』を撃滅することなしに日朝連帯闘争、外国人労働者と連帯した闘いの前進―日本階級闘争の前進はない。朝鮮反革命戦争突撃を粉砕する革命的反戦闘争を闘い、戦争突撃と一体のものとして激化する反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を粉砕しよう。日朝連動するプロレタリア革命へ進撃しよう」。
全学連と全国反戦の決意表明
集会の最後に決意表明だ。最初に全学連の同志が決意を明らかにする。「朝鮮反革命戦争突撃の予行演習として強行される自衛隊の治安出動訓練を粉砕する」「『領土問題』という形でナショナリズムが叫ばれ、差別主義・排外主義攻撃が激化するなか、プロレタリア国際連帯の闘いが問われている。ファシストを撃滅して闘う」「朝鮮反革命戦争突撃のなかで革命的学生運動解体攻撃が強まっている。『若いやつは全部潰す』と言うのは権力のあせりだ。闘いへの決起を組織し、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を構築していく」。続いて全国反戦の同志が決意表明する。「関東大震災下、朝鮮人・中国人虐殺を許し、植民地支配、侵略戦争への突入を許した日本階級闘争の『負の歴史』を越える闘いを担いぬく」「全国反戦は8月26日、全国反戦集会の成功をかちとり、8・31大湊からのソマリア沖出兵阻止の闘い、9・1『防災訓練』に名を借りた自衛隊の治安出動訓練粉砕闘争、『国連平和維持活動』(PKO)―自衛隊ゴラン高原派兵阻止闘争と連続的に闘いぬいた」「朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を闘い、10・21反帝―国際連帯闘争に総決起する」。
司会の同志が、「朝鮮人・中国人虐殺の史実を描いたドキュメント上映、集会基調、2団体の決意表明をガッチリと受けとめ、今秋、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争に決起し、朝鮮反革命戦争突撃と一体の反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を粉砕し、吹き荒れるナショナリズム攻撃と対決していこう」と集約し、最後にシュプレヒコールをあげて成功裡に集会を終えた。 |