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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・19〜10・21反帝―国際連帯全国統一行動へ(1033号10面)

 中東反革命戦争粉砕! 朝鮮反革命戦争粉砕! 野田政府打倒! オスプレイ配備阻止!
10・19〜10・21反帝―国際連帯全国統一行動へ
10・21闘争実行委員会(呼びかけ 全国寄せ場交流会 全国学生社会思想研究会連合)

(1)
 来る10月19日〜21日、10・21闘争実行委員会は、反帝―国際連帯全国統一行動を闘う。すべての労働者人民の10・21闘争への結集を呼びかける。

 ベトナム反戦闘争の只中、1966年10月21日に全国政治ストライキが爆発して以降、国際反戦デーとして「10・21闘争」が継承されてきた。われわれの先達はこの闘いを、帝国主義ブルジョア政府打倒を鮮明に掲げた反帝―国際連帯闘争として革命的に発展させ、全世界労働者人民決起と呼応した日帝足下の権力闘争の飛躍をかちとるべく奮闘してきた。この地平を拡大し、内戦勢力の総決起をもって10・21闘争の大爆発を実現し、米帝―帝国主義の国際反革命戦争の拡大・激化をうち砕く革命的反戦闘争を、国境をこえた労働者階級の団結―国際武装連帯でうちぬこう。戦争遂行の野田連合政府打倒・日帝国家権力解体の闘いに総進撃しよう。

 欧州債務危機が、スペイン、イタリアへと拡大し、欧州から全世界を覆う金融危機―信用危機へと発展しようとしている。欧州各国では「財政緊縮策」への労働者人民の怒りと闘いが拡大している。米帝経済の減速も著しい。米帝の国内総生産(GDP)は低迷し、失業率は8パーセント台に高止まりし、膨大な戦費とオバマの「景気刺激策」による国家財政の危機は拡大し、財政赤字は四年連続で一兆ドルを超え、地方財政の破綻も相次いでいる。日帝経済は世界経済の危機に直撃され、円高とデフレに見舞われ、マイナス成長におちいっている。さらにGDPの219パーセントに膨らむ国家債務を抱え、破綻寸前の危機に立たされているのだ。

 こうした世界大恐慌爆発情勢の深化と各国階級闘争の激化に対して、帝国主義は、労働者人民の決起がプロレタリア革命へと発展することを恐れ、国際反革命戦争の拡大・激化を推し進めファシズムへと突撃している。闘う全世界労働者人民との国際連帯をうちかため革命的反戦闘争を日帝足下において闘いとっていこう。

(2)
 10・21闘争の課題の第1は、中東反革命戦争を粉砕することだ。

 アフガニスタンでは米帝―帝国主義は「2014年末までの完全撤退―治安権限委譲」を打ち出しているがタリバンが攻勢に打って出ており、戦局は「ドロ沼」と化している。

 カルザイ政権下ではアフガニスタン治安軍兵士、警察官による占領軍への発砲が続発している。隣国パキスタンでも米帝による無人機による越境攻撃に対してパキスタン労働者人民の怒りが拡大している。アフガニスタンとパキスタンを戦場にし、武装勢力を壊滅させるという帝国主義の「アフパック戦争」は破綻し、パキスタンでも反米武装闘争が燃え上がっているのだ。米軍が昨年12月、「完全撤退」したイラクでも連日、爆弾攻撃や仕掛け爆弾(IED)による軍や警察への攻撃が激化している。統治能力のないマリキ政権の下、イラク議会は休会状態に陥り、宗派対立も拡大している。イラク労働者人民はインフラも破壊されたままの生活を強いられている。一方で帝国主義は石油利権や復興利権にありつこうと群がっている。イラク労働者人民の反帝―反政府闘争が燃え上がっている。

 シリアは内戦状態に突入している。米帝―帝国主義はシリアへの「制裁」を強化するとともに、反体制派の親帝・反共勢力にテコ入れし、アサド政権転覆後の親米政権樹立を狙い、反革命介入を強めている。しかし、帝国主義による軍事介入は中東―アラブ労働者人民の怒りを燃え上がらせるだけだ。チュニジア「ジャスミン革命」に始まるアラブ諸国労働者人民の闘いのうねりは衰えることなく広がっている。9月11日、「イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱する映像作品が米国で製作された」として、リビア、エジプト、チュニジアでは米大使館、領事館への反米デモが爆発しているのだ。

 中東反革命支配の破綻を余儀なくされた米帝―帝国主義は「イランの核開発疑惑」を口実にした対イラン反革命戦争突入の衝動を高めている。米帝と欧州連合(EU)が「イラン産原油の禁輸措置」を発動し、それに対抗してイランはホルムズ海峡の「封鎖」を警告し、緊張は一気に高まっている。米帝は9月16日〜27日、ペルシャ湾で国際掃海訓練を計画し、「ホルムズ海峡封鎖」を武力で解除するという戦争行為の予行演習をおこない、イランを挑発しようとしている。これに参加するために8月12日、海自横須賀基地から掃海母艦「うらが」と掃海艦「はちじょう」が出撃している。まぎれもなく日帝が対イラン反革命戦争に参戦するということだ。 

 中東―アラブ諸国を覆う労働者人民の反帝武装闘争と連帯し、中東反革命戦争粉砕の闘いに起ちあがっていかなければならない。

(3)
 課題の第2は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ。

 朝鮮反革命戦争突入の危機が強まっている。米帝・オバマはアジア・太平洋に軍事戦略の軸足を移し、本格的な戦争発動の準備に動き出そうとしている。日・米・韓は臨戦態勢を強化し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への戦争挑発をエスカレートさせている。6月には、史上初の日・米・韓3国による本格的な合同海上軍事演習が済州島南方で強行された。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」を中心にした戦闘訓練に日帝は海自艦隊を送り込み、朝鮮反革命戦争を最先頭で担う日帝自衛隊の姿をあからさまにしているのだ。

 さらに、自衛隊と韓国軍の間で食料や輸送作業を融通しあう「物品役務相互提供協定」(ACSA)や、日・韓で軍事情報を共有するための「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の締結もねらっている。米・韓軍は8月20日、「朝鮮半島有事」を想定した合同軍事演習「ウルチフリーダム・ガーディアン」を開始した。朝鮮反革命戦争開戦の危機が一触即発的に深まっている。

 「領土問題」をめぐって日中、日韓関係の緊張が高まっている。そもそもファシスト都知事・石原が「尖閣諸島購入」をぶち上げ、野田政府が「国有化」に踏み切った。日帝は「領土問題」を含む「中国の脅威」を口実に、南西諸島への自衛隊配備を計画してきた。この日帝の突出が中国とのあつれきとして「領土問題」が噴出している。天皇主義右翼ファシストどもが活性化している。日帝は排外主義とナショナリズムを煽り立て、ファシズムへの突撃を加速させ、改憲―戦時体制形成へと一気に突っ走ろうとしている。日本階級闘争の決戦である朝鮮反革命戦争への突入がさし迫っているのだ。

 決起する韓国労働者人民、在日朝鮮労働者人民と連帯し、朝鮮反革命戦争を粉砕しよう。反北朝鮮、反中国―反共・排外主義煽動を打ち破り、跳梁する右翼ファシストを撃滅しよう。

(4)
 課題の第3は、野田連合政府打倒・日帝国家権力解体の闘いに総進撃することだ。

 「日米安保の深化」を掲げる野田政府は、米軍と自衛隊の再編・強化を推し進め、名護新基地建設や普天間基地への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備を強行しようとしている。朝鮮反革命戦争遂行能力を飛躍的に高めるため、オスプレイの普天間配備は日・米帝には必要不可欠である。だからこそ、なにがなんでもオスプレイ普天間配備を強行しようと躍起になっている。また、沖縄北部、東村・高江でのヘリパッド建設がねらわれている。さらに、「北朝鮮脅威」「中国脅威」を煽りながら、南西諸島への自衛隊の配備が進められようとしている。「戦争のための基地は、沖縄にもどこにもいらない」と沖縄労働者人民は闘いぬいている。11月17日に沖縄で開催される「豊かな海づくり大会」への出席を口実に、天皇訪沖が策動されている。戒厳令的弾圧と「皇民化」攻撃で沖縄階級闘争を鎮圧し、反戦・反基地闘争を叩きつぶし沖縄労働者人民に「新たな沖縄戦」を強要しようとするものだ。沖縄労働者人民と連帯し、オスプレイ配備阻止、普天間基地解体、名護新基地建設阻止、高江ヘリパッド建設を阻止しよう。11月天皇訪沖を阻止しよう。

 野田政府は関西電力・大飯原発の再稼働を強行し、これを突破口として全国の原発の再稼働をねらっている。福島第一原発事故発生時には放射能拡散情報を隠蔽し、多くの労働者人民を被曝させ、被災労働者人民は今なお命を切り縮める避難生活を余儀なくされている。事故に居直り、日本経団連をはじめ日帝は口をそろえて原子力政策の維持・延命を叫んでいる。その本音は「原子力基本法」に安全保障目的を明記したように日帝の核武装をねらってのことだ。福島第一原発の事故現場では「被曝隠し」「違法派遣」が発覚して、原発労働者の過酷な労働が明らかになっている。被曝労働を前提とする原発を一刻も早く廃止にしなければならない。伊方、泊をはじめとする原発の再稼働を阻止し、大飯原発の停止、原発の新・増設を阻止していこう。六ヶ所核燃料サイクル基地を解体しよう。日帝の核武装を阻止しよう。

 野田政府は消費税の増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」法を成立させ、労働者人民への大収奪へと踏み込んだ。そして生活保護の削減も打ち出している。国民総背番号制へとむかう「マイナンバー制度法」案の成立や「秘密保全法」案の成立などもねらわれている。「九割非正規化」を加速する「有期労働契約」の法制化を強行し、公務員労働運動解体の「公務員制度改革」の攻撃にうって出ようとしている。農民・漁民をすり潰し、大企業だけに利益をもたらす「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)参加に突き進もうとしている。

 失業と大増税が容赦なく労働者人民に押しつけられ、「闘わなければ生きていけない時代」が到来している。自民・民主の「大連立」構想など、新たな「大政翼賛会」の形成が進み、他方で「日本維新の会」のように、「既成政党の無力・無能」をなじりながらファシスト政党の形成が急速に進んでいる。

 日帝の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃と対決し、失業と大増税に突き進む野田連合政府を打倒しよう。10・21反帝―国際連帯全国統一行動の爆発をかちとろう。


△東京 10月20日(土)正午 恵比寿公園(山手線・地下鉄日比谷線恵比寿駅下車)

△大阪 10月21日(日)午前11時 毛馬桜之宮公園(京橋駅下車)

△福岡 10月19日(金)正午 須崎公園(地下鉄天神駅下車)

△沖縄 10月21日(日)正午 宜野湾市まつのおか児童公園