反戦・全学連、大湊現地に決起
8月31日、反戦・全学連は、自衛隊のソマリア沖派兵を阻止すべく、大湊現地闘争に決起した。午前9時、反戦・全学連は、護衛艦が停泊する桟橋から数百メートルの対岸に布陣する。今回の第13次となる水上部隊の派兵は、司令部約30人、護衛艦「まきなみ」(乗員約180人・排水量4550トン)、「ゆうぎり」(乗員約190人・排水量3500トン)、海上保安官8人の総勢約400人となる。
大湊基地からソマリア沖への派兵は4度目であり、大湊から出撃した2隻の護衛艦は、5月に派兵された第12次派兵部隊と交代して「海賊対処」と称した軍事活動を行なうのだ。この海自大湊基地からは2002年のインド洋派兵でも護衛艦が出撃しており、横須賀や、佐世保などの海自の基地同様、海外派兵が常態化されている。
部隊は、ソマリア沖への出兵式典が行なわれている桟橋に向け、「ソマリア沖派兵阻止!」「自衛官は出兵を拒否せよ!」「労働者人民虐殺の銃を取るな!」とシュプレヒコールをたたきつける。
自衛隊のソマリア沖派兵粉砕
ソマリア沖では、2011年に韓国海軍、米海軍の艦艇が「海賊」と交戦して、「海賊」を殺害するなどの戦闘が行なわれており、海自艦隊もいつ武力行使に入ってもおかしくない状況だ。野田政府はこの状況を承知で7月13日に自衛隊ソマリア沖派兵の延長を決定した。昨年6月には、派兵の継続と軍事行動の拡大のために、ジブチに自衛隊の本格的な活動拠点を建設している。野田政府はさらに、今後ジブチの日本大使館へ防衛駐在官の派遣を行なうとしている。ジブチに拠点を置く米帝などの各国駐在武官の「情報サークル」に加わり、アフリカや、中東の情報収集体制を強化するためだ。自衛隊のソマリア沖派兵は、自衛隊に海外での労働者人民殺戮を実行させながら、米軍と並ぶ軍隊として強化し、米帝・オバマの推進する中東反革命支配の一翼を日帝が担うために強行されているのだ。このような派兵など許せるわけがない。
午前9時40分から、護衛艦「ゆうぎり」が出撃、つづいて「まきなみ」も黒煙を上げながら出撃する。部隊は「護衛艦の出撃弾劾!」「労働者人民に銃口を向けるな!」と怒りのシュプレヒコールを出撃する護衛艦に叩きつけ、一連の闘いを貫徹した。自衛隊統合幕僚監部の発表によると、水上部隊に続き、10月上旬にもソマリア沖派兵の第11次航空部隊として、海自八戸基地(青森)からP―3C2機と、陸自第一空挺団(習志野)の部隊の出撃が強行される。第11次航空部隊の出撃を許してはならない。
中東反革命戦争の拡大を許すな
米帝は、アフガニスタンの「泥沼の戦況」と、イラク占領支配の破綻に追い込まれながらも中東反革命戦争の拡大を何が何でも遂行しようとしている。米軍は9月16日〜27日、ペルシャ湾で国際掃海訓練を行ない、イランを挑発しようとしている。この国際掃海訓練に海自の掃海母艦「うらが」と掃海艦「はちじょう」が参加する。イスラエル・シオニストはイラン核施設の単独攻撃も辞さない構えをとっており、対イラン反革命戦争の危機がかつてないほど煮詰まっている。
さらに米帝は、内戦状態のシリアへの軍事介入を狙っている。米帝の軍事介入の狙いは「民衆の保護」なぞでは決してない。真の狙いはアサド政権転覆後に親米政権を樹立し、中東支配を拡大していくことだ。
パレスチナをはじめ、決起する中東―アラブ諸国労働者人民と連帯し、自衛隊ソマリア沖派兵を阻止しよう。自衛隊解体、帝国主義軍隊解体、革命的反戦闘争を闘おう。
闘う沖縄労働者人民と連帯し、オスプレイの普天間基地への配備阻止、名護新基地建設阻止を闘おう。朝鮮反革命戦争粉砕、野田政府を打倒しよう。 |