普天間基地野嵩ゲート前で集会
8月24日、普天間基地野嵩ゲート前において「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催する「金曜集会」が開催された。
闘う沖縄労働者人民は毎週ゲート前に結集し闘いぬいている。今回は台風15号の影響で強風が吹き荒れる中での「金曜集会」の開催となった。駆けつけた参加者は「オスプレイ配備阻止」と書かれたのぼり旗をもってゲート前に集合した。基地ゲートは閉じられていた。
午後6時、ゲート前を封鎖するかたちで集会が始まった。はじめに基地に向かってシュプレヒコールを叩きつけ、「普天間基地爆音訴訟団」の島田善次氏より発言を受けていく。島田氏は「先週、米兵による女性への暴行事件が起きた。事件のたびに『綱紀粛正』ですますことを許すわけにはいかない」、「四軍調整官は『県民大会』が終わったらオスプレイを配備すると言っている。29日には防衛相・森本が沖縄に来る。沖縄を虐める日・米両政府を許さず『県民大会』に起とう」、「行動しない民は滅びる。逮捕も辞さずに闘わねばならない」と抑えがたい怒りを表明し、最後に自ら音頭をとってシュプレヒコールを参加者にうながし、「米軍は出ていけ!」と拳を突き上げた。
すべての発言が終了した後、市民へのアピール行動に移っていく。参加者は国道330号線沿いに横一列に並んで「『県民大会』に参加しよう」と呼びかけた。列は100メートルを超えた。アピール行動に対し、車の窓を開けて手を振る市民や「がんばって」と声をかけていくドライバーなど、共感がみるみるうちに拡がった。
午後7時前より、再びゲート前に結集し集会を行なう。「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏は「ハワイではオスプレイの訓練計画が住民の反対などで中止となった。しかし沖縄では反対しても無視されたままだ。こうした状況を追認しているのは日本政府だ」、「8月29日に森本が来る。あらゆる抵抗をしよう。そして『県民大会』を成功させよう」と訴えた。
すべての行動の締めくくりに「沖縄平和市民連絡会」の城間勝氏より発言を受けていく。城間氏は「日・米両政府はオスプレイを『安全だ』と言っている。しかし危険なのは明らか。許してはならない」、「配備に向けて既成事実を積み上げながら諦めさせようとしている。日・米両政府は『県民大会』で終わりと考えているが、そうはいかない。『県民大会』を成功させると同時に、オスプレイ配備を阻止するため闘おう」と訴えた。
ガンバロー三唱で集会は閉じられた。
日米軍事基地解体・帝国主義軍隊解体へ
オスプレイ配備阻止・普天間基地解体の闘いが大きく巻き起こる中、それを踏みつけるかのように軍事訓練が強行されている。
7月末より外来機のF22戦闘機12機が嘉手納基地に展開している。6ヵ月間の暫定配備である。他にも外来機のF18戦闘機10機やAV8Bハリアー6機も加わり、連日にわたって爆音をまき散らし縦横無尽の訓練をくり返している。8月10日にはホワイト・ビーチに原子力潜水艦三隻が相次いで寄港している。実弾射撃訓練が激化するキャンプ・ハンセンでは8月8日と11日に山火事が発生している。8月11日、キャンプ・シュワブから出撃した水陸両用車が再上陸して国道を横断する際に、米兵が銃口を民間地に向けていたことが発覚した。抗議に対し米軍は「基地の外で銃弾が装填された武器が携帯されることはない」としているが、米軍にとって基地と民間地の境界なぞ無いに等しい。これは自衛隊も変わらない。8月22日には陸上自衛隊が、那覇駐屯地からホワイト・ビーチへ、さらにキャンプ・ハンセンへと展開する移動訓練を強行している。その際、銃身をさらしたまま国道を移動しているのだ。
8月21日からは沖縄から北マリアナ諸島にまたがる海域とテニアンやグアムにおいて、陸自と第3海兵遠征軍の共同訓練が始まっている。同日、陸自・西部方面隊普通科連隊(佐世保所属)40人がホワイト・ビーチで米海軍の揚陸艦「トーテュガ」に乗艦し出撃している。
こうした中で18日、那覇市内で海兵隊員による「強制わいせつ致傷事件」が発生した。闘う沖縄労働者人民はただちに抗議の闘いに決起している。「事件」に対し「捜査に全面協力する」(米軍)、「非常に遺憾」(防衛省)としているが口先にすぎないことは言うまでもない。百万遍「綱紀粛正」を唱えたところで、帝国主義軍隊が居座り続ける限り「事件」は必ず起きることを、沖縄労働者人民は怒りと悲しみとともに知り尽くしているのだ。
オスプレイ配備阻止・普天間基地解体の闘いは、すべての軍事基地と帝国主義軍隊を解体する闘いの第一歩である。決して譲れぬ闘いである。われわれは、9月試験飛行―10月本格運用を阻止するために、普天間基地の機能を停止し突入・解体する実力闘争を対置して断固として闘いぬく。沖縄―日本「本土」を貫く団結をうち固め、安保粉砕・政府打倒闘争の爆発をかちとろう。 |