8月15日、沖縄・首里日雇労働組合は毎年恒例の「暑気払い団結・交流会」を開催した。
沖日労は、6・16安保粉砕・政府打倒闘争で普天間基地に進撃するデモを闘いぬいた地平を引き継ぎ、普天間基地解体・名護新基地建設阻止にむけて奮闘してきた。6・23「慰霊の日」の闘いに決起、7・1高江現地集会と現地座り込みに決起し高江ヘリパッド阻止の闘いに起ちあがった。9・9「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」へ結集するために互いに声を掛けあい、オスプレイ配備を阻止し普天間基地を解体する決意をうち固めてきた。そうしたなかで組合に寄せられた労働相談・生活相談にも真摯に対応し、仲間たちの信頼と労働組合運動の前進をかちとるべく奮闘してきた。
沖日労は闘いに奔走するなかで、日雇い・野宿の仲間たちへ「暑気払い団結・交流会」への参加を呼びかけた。当日は、仕事を終えた首里の労働者やこれまで沖日労とともに、反戦・反基地闘争を担ってきた仲間たちが多数会場に足を運んだ。
午後7時前、司会に立った組合の仲間から交流会の主旨が説明され、東京・山谷、大阪・釜ヶ崎、福岡・築港の全国各寄せ場の仲間から送られてきた連帯メッセージが読み上げられる。参加者は、野垂れ死に攻撃と対決し、野田政府打倒を掲げて反戦闘争・反原発闘争に決起する全国寄せ場労働者の闘いを確認し合う。司会の「沖縄ではオスプレイ配備阻止・普天間基地解体の闘いが燃え広がっている。沖日労も9・9『県民大会』に結集し、絶対阻止の闘いをやりぬく。協力してがんばろう」という呼びかけに仲間たちは大きくうなずいた。
交流会では準備された食事を囲み熱い意見が交わされた。「塩分不足で仕事中に手が震えた。夏場はしっかり対策をとらないと大変だ」、「親方は熱中症対策すると言いながら、水分を補給するキーパーも置いてない。『これでは仕事にならない』と要求してキーパーを置かせた」、「社長が日払いから急に月払いにすると言ってきた。仲間同士相談して拒否したらクビを切られた。その後の経過で、はじめから社長は会社の要求を聞く労働者だけ残すように仕掛けたことだと分かった」。仕事に慣れた仲間ばかりではない。熟練労働者が助言し、団結をさらに深めていく。「今は元気で働けていても、これから先どうやって生活していくか不安だ」と口にする労働者もいる。また、基地や政府への怒りの声もあがった。「嘉手納基地の近くに仕事に行ったが、とても爆音がひどくて集中できない。那覇では想像できないくらいひどかった」、「政治家は74パーセントも沖縄に基地を集中させておいて何もしない。みんなが怒って当然だ。基地に石を投げつけてやりたい気持ちだ」、「今の政治家にまったくまかせておくことはできない」、「俺たちの境遇を知る政治家は一人もいないだろう」、「政治家は期待できない。だからこそ組合の仲間をもっともっと拡大していくことが必要だ。そうした闘いの中からしっかりとしたリーダーもつくられていく」。討論は白熱し、夜が更けていった。
締めのあいさつに立った組合の仲間は、「ここに集まった者はみな仲間だ。困った時は助け合い、仕事があるときは分け合い、声を掛け合っていこう」、「組合の取り組みには今後も協力してください」と呼びかける。参加者から「よし!」と声が上がった。
さらなる闘いへの決起を誓いあい、「暑気払い団結・交流会」は終了した。 |