「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は8月11日、全国の寄せ場で闘われた夏祭りの一環として、西成市民館で夏祭り上映集会を開催した。
午後0時30分、司会の仲間が開会宣言を行なう。
はじめに、各寄せ場からの連帯メッセージの紹介だ。東京・山谷日雇労働組合、福岡・築港日雇労働組合、沖縄・首里日雇労働組合のメッセージが、参加した仲間の拍手で確認されていく。
連帯メッセージの紹介に続き、夏祭り上映集会の基調提起が行なわれる。「寄せ場周辺や野宿労働者の集まる公園・駅などでは、暴力団・ヤクザなどの悪徳手配師が暗躍して、アブレ(失業)に苦しむ労働者の足元を見て、非常に安い賃金で東北地方への長期出張の仕事を勧誘している。原発事故処理の仕事、命にかかわる危険な被曝労働が、日雇い・野宿労働者に押しつけられている」「野田政府は、『失業対策事業はやらない、雇用(仕事)確保はあくまで民間(企業)がやるべき』という態度だ。『緊急雇用創出事業』は、今年3月で打ち切られ、『高齢者特別清掃事業』(55歳以上、5700円)は以前のように月約4回になってしまった。54歳以下の労働者の仕事も減るばかりだ。こんなに少ない仕事量でどうやって生きていけというのか。全国の寄せ場労働者が団結して闘いを強め、何としても『公的就労事業』を政府、行政(大阪府、大阪市)に行なわせていこう!」「パナソニック争議やヤンマー争議を闘う『非正規雇用』労働者と連帯し、『労働者派遣法』撤廃―『直接雇用』『無期限雇用』をかちとろう!」「6月24日、日本労働運動の新たな結集軸=全国労働組合運動交流会(全労交)の結成をかちとった。全労交のさらなる拡大・強化を図っていこう!」「橋下―『大阪維新の会』は、労働者の生活と闘いを破壊する攻撃を激化させ、釜ヶ崎の労働者に対しても、共同の力で生きぬくことや団結して闘うための条件を破壊する攻撃を仕掛けてきている。こうした攻撃を許さずうち破っていこう!」「猛暑の中、8・6広島反戦闘争を右翼ファシスト『在特会』の敵対を粉砕し闘いぬいた。日雇い労働者―下請け労働者の犠牲無しには一日たりとも動かない原発。すべての原発の廃止をかちとり、日帝の核武装を阻止しよう! オスプレイ配備を阻止し、普天間基地を解体し、名護新基地建設を阻止しよう! 朝鮮反革命戦争と消費税大増税に突き進む野田政府を打ち倒そう!」「夏祭りの成功を力にして、これからも団結して『反戦・反失業』を闘おう!」。基調は、大きな拍手で確認される。
集会の最後に、3本の娯楽作品が上映される。冷房の効いた会場で涼み、冷たいお茶やコーヒーを飲みながら、大きなスクリーンに映し出される映像に参加者は注目し大いに笑った。
夏祭り上映集会は「団結ガンバロー」で締めくくられた。
釜ヶ崎の夏祭り上映集会は、暑さに苦しめられ、すさまじいアブレ地獄に追い込まれている釜ヶ崎の日雇い・野宿労働者が、「反戦・反失業」の闘いにむけ団結をうち固める場として大成功したのだ。
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