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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・22オスプレイ配備阻止!市民集会が開催される〈沖縄〉
(1028号4面)

抗議集会に700人以上が結集

 7月22日、「県民広場」(那覇市)において、「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催する「オスプレイ配備絶対反対! 7・22市民集会」が開催された。オスプレイ配備強行に怒りを燃やす沖縄労働者人民が結集した。続々と結集する参加者は、700人を大きく上回った。

 午後5時半過ぎ、熱のこもったシュプレヒコールの後、司会より本集会の主旨が説明される。

 主催者あいさつは「『県民会議』ではこの間、普天間基地ゲート前での座り込みや全島キャラバンでオスプレイ配備反対を訴えてきた。8・5『県民大会』を成功させ、大きな力で配備を止めたい」、「オスプレイは明日23日、岩国に着く。政府は『4月、6月の墜落事故の原因が究明されなければ飛行させない』と言うが、これはまやかしだ。10月本格運用に向かっていることは明らかだ。8・5『大会』を起点に、10月運用を許さず闘おう」と呼びかける。

 つづいて、現場で闘う団体から発言を受ける。ゲート前座り込みを担う普天間基地爆音訴訟団の島田善次氏は「野田総理は『配備は米政府の方針だ』と言う。一体どこの総理大臣か。こんな民主党政府を倒そう」と憤りをあらわにし、「諸悪の根源である日米安保を粉砕しよう」、「『県民大会』は5万人規模とされているが、5万じゃダメだ。もっと声を掛け合おう」、「我慢する必要はない。身体を張ってでも止めよう」と力強く訴えた。

 高江でヘリパッド建設阻止を闘う「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーは「7月に入って防衛局が高江を急襲してきた。一部重機を入れられ、とても悔しい」とした。ここで「沖縄平和市民連絡会」の真喜志好一氏が紹介され、オスプレイの構造的欠陥に解説を加える。模型と資料を駆使した解説によれば、4月モロッコと6月フロリダで発生した墜落事故はいずれも「転換モード」で発生している。「転換モード」とは、回転翼を上に向けた「垂直離着陸モード」と回転翼を前方に向けた「固定翼モード」の中間に位置する飛行形態を指す。真喜志氏は「オスプレイは離着陸のたびに必ず『転換モード』になる。『追い風』や『弱い風』でも『転換モード』で墜落するのがオスプレイだ。オスプレイは安全な飛行ができない永久に完成しない飛行機である」とした。また、高江の工事強行に関して「高江のオスプレイパッド建設に必要な砂利の量は、10トントラック100台以上だ。1台分は搬入を強行されたが阻止できる」と訴えた。

 すべての発言が終了し、「『県民大会』を成功させるぞ!」、「オスプレイ配備を許さないぞ!」とシュプレヒコールで気勢をあげる。集会後、国際通りデモにうって出た。

実力阻止闘争の爆発を

 闘う沖縄労働者人民は、辺野古・高江・普天間で座り込みを闘いぬいている。
 辺野古の座り込みは7月5日で3000日目を迎えた。名護新基地建設をめぐっては「環境影響評価(アセスメント)」手続きが最終段階に入っている。「アセス評価書」に対して、「県」は3月末までに「埋め立て事業」部分の「意見書」を提出した。後は国側が「アセス評価書」を補正し公告・縦覧すれば終了する。政府―防衛省は沖縄労働者人民によるオスプレイ配備阻止の闘いが高まる中で工事着工に向けた手続きを進めることができないでいるが、現地では年内にも「アセス」完了から「公有水面埋立法」に基づく知事への「埋立許可申請」を強行してくるとみて、闘う決意を固めている。

 高江では7月に入り沖縄防衛局が工事再開を強行した。今年度最初の襲撃は7月10日、座り込み体制が手薄になった夕方の時間帯に小型ユンボを基地内に強行搬入した。その日より現地では不寝番体制をとっている。2度目は7月19日、クレーンで吊った砂利をゲート越しに搬入した。一連の作業は、身体をはって建設阻止を闘うメンバーらの頭上で行なわれた。あまりに危険な作業に批判を突きつけられた防衛局は、「安全を確認して工事を進めている」などとうそぶいている。政府―防衛省はオスプレイの10月本格運用をみすえて、その訓練場である高江ヘリパッドの建設を急いでいるのだ。防衛局、業者、警察が一体となり、まるでオスプレイ配備反対の高揚をあざ笑うかのような工事強行に、闘う沖縄労働者人民は満腔の怒りをあらわし、現地攻防を闘いぬいている。

 普天間基地大山ゲート前広場での座り込みは、7月9日より「県民会議」構成団体の輪番体制で再開された。多くの宜野湾市民が注目している。ヘリが低空で頭上を飛び交うたびに誰もが戦争への怒り、基地への怒りを増幅させている。座り込むメンバーの間では「オスプレイ配備をいかに阻止するか」、「普天間基地の機能をどうやってストップさせるか」について具体的な戦術も含めたやりとりが日常化している。

 今もっとも必要なことは、オスプレイ配備阻止の実力闘争を巻き起こしていくことだ。オスプレイ配備阻止・普天間基地解体の大衆的実力決起こそが、名護新基地建設阻止・高江ヘリパッド建設阻止・与那国への自衛隊配備阻止をはじめあらゆる闘いを勝利に結びつけることができるのだ。われわれは現地実力阻止闘争に執着し、反戦・反基地闘争の飛躍を切り拓く。沖縄労働者人民を騙し続け、嘲り続けてきた政府―日帝国家権力に、今こそ具体的な行動をもって怒りを叩きつけてやらねばならない。朝鮮反革命戦争と対決する革命的反戦闘争を巻き起こし、沖縄―日本「本土」貫く団結を強化して安保粉砕・政府打倒闘争の爆発を切り拓こう。