招請状
(1)
全国反戦中央事務局と第35回全国反戦集会実行委員会は、来たる8月26日、首都・東京において、第35回全国反戦集会を開催する。すべての闘う青年労働者の結集を訴える。
世界大恐慌爆発情勢下、帝国主義の支配・抑圧からの解放を求める闘いが、中東や欧州をはじめ全世界に拡大している。米帝―帝国主義は、こうした闘いを圧殺するため、「テロとの戦い」を標榜した国際反革命戦争を拡大・激化させている。これと対決する革命的反戦闘争の一挙的前進が求められている。日帝足下においてわれわれは、戦争遂行政府打倒の闘いを推進し、今こそ権力闘争の本格的飛躍をかちとらねばならない。反戦青年委員会運動が、議会主義・平和主義を突破し、政府打倒・日帝国家権力解体の実力・武装の闘いを押し広げ、2012―2013年階級攻防の最前線を担い立っていかねばならない。そのためにこそ、本反戦集会の圧倒的成功をかちとっていかねばならないのだ。
われわれは、昨年の8・21全国反戦集会から1年間、中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争に全力で起ち上がってきた。
1つに、戦略的政治闘争として、10・22―23反帝―国際連帯統一行動、6・15―17安保粉砕・政府打倒全国統一行動を、東京、大阪、福岡、沖縄において内戦勢力の総決起で闘いぬいた。とりわけ10・22において、天皇上陸阻止沖縄青年実行員会を先頭とした青ヘル部隊が、普天間基地への独自デモに決起したことは歴史的快挙である。
2つに、日帝の中東反革命戦争参戦と対決し、自衛隊派兵阻止闘争を打ちぬいてきた。ソマリア沖派兵阻止闘争として、昨年10月5日、本年1月30日、6月4日にP―3Cをはじめとした航空部隊の出撃阻止を闘い、昨年10月11日、本年1月21日、5月11日・12日に、護衛艦を主とした水上部隊の出撃阻止を闘いぬいた。ゴラン高原「国連平和維持活動」(PKO)派兵に対して、昨年9月1日、第32次派兵阻止を、本年3月3日、第33次派兵阻止を闘いぬき、南スーダンPKO派兵をめぐっても、1月8日、第1次派兵阻止、6月8日、第2次派兵阻止を闘いぬいたのだ。
3つに、在日―在沖米軍再編・強化と反革命戦争出撃のための軍事演習を粉砕する闘いに決起した。11月10日には陸自・西部方面隊の大規模演習阻止闘争を日出生台現地で闘った。在沖米海兵隊の「本土」移転演習―実弾砲撃演習粉砕闘争は、昨年11月12日、北富士、2月10日、日出生台、6月19日、矢臼別と、現地闘争として闘いぬいた。
4つに、闘う沖縄労働者人民と連帯・共同し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止の闘いに決起してきた。
5つに、「有事」をみすえ、日帝足下労働者人民の決起に身構えた自衛隊の治安出動を許さず、全国で「防災訓練」粉砕の闘いに起ち上がってきた。
6つに、朝鮮反革命戦争突撃へ向けた日・米・韓の臨戦態勢の強化と対決し闘いぬいてきた。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「人工衛星打ち上げ」を口実にした、地対空誘導弾パトリオット・ミサイル(PAC3)の実戦運用を阻止すべく、4月11日、沖縄、東京において決起し、6月21日、済州島南方海上で強行された日・米・韓三国合同海上軍事演習粉砕闘争に決起した。
7つに、日帝の核武装と一体のものとして推進される原子力政策を粉砕すべく、攻撃の集中する現地での実力闘争の組織化を軸に全力で闘いぬいてきた。とりわけ、関西電力・大飯原発3・4号機の再稼働を実力阻止すべく、釜ヶ崎労働者、「非正規雇用」労働者とともに、4月7日、5月4日、6月25日と、連続して現地での戦闘的デモを闘いぬいてきた。
全国反戦は、こうした闘いを軸とし、また戦闘的革命的労働運動、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、沖縄人民解放闘争、日朝連帯闘争と結合して、朝鮮反革命戦争(ファシズム)突入時の決戦に向けて、〈蜂起に連続する権力闘争の本格的飛躍〉〈蜂起の組織陣形の構築〉の一翼を担い立つべく、奮闘してきた。
全国反戦はこの1年間の地平をさらに押し広げ、青年労働者の決起を強力に組織し、2012年後半―2013年の激闘に進撃する。
(2)
ギリシャから端を発した欧州債務危機―金融危機は、スペイン、イタリアへと拡大を続けている。債務危機に見舞われた欧州各国は、「財政再建」のための大増税、年金・社会保障水準の切り下げ、そして大合理化―首切りを強行している。これに抗して、巨万の労働者人民が大規模なゼネストやデモに起ち上がっている。
米帝経済の後退も著しく、失業率は八パーセント台を維持している。大ブルジョアジーの救済と戦争に走るオバマ政権に対し、労働者人民の怒りと闘いが高揚している。
米帝をはじめとする帝国主義が狙うのは、世界支配の攪乱要因となる勢力を一掃するため、そして何よりプロレタリア革命へと向かう労働者人民の決起を萌芽のうちに摘み取るために、残虐な反革命戦争を世界に拡大することだ。
2001年10月、米帝・ブッシュは「テロとの戦い」と称してアフガニスタンに侵攻し破壊と殺戮の限りを尽くしたが、それを引き継いだオバマは、さらにパキスタンへと戦線を拡大して、残虐な「掃討作戦」を今なお継続している。しかし、労働者人民の武装闘争によって、戦況は「ドロ沼」と化している。イラクでも連日、爆弾攻撃や仕掛け爆弾(IED)による軍や警察への攻撃が激化し、強固な親米反共国家の形成という米帝の野望は、まったくの破綻に追い込まれている。
パレスチナでは、米帝とイスラエル・シオニストによるパレスチナ解放闘争への圧殺攻撃に対して、パレスチナ労働者人民の実力決起、武装決起が闘いぬかれている。
米帝は、シリアのアサド政権による労働者人民への弾圧を口実に、「国連安保理の枠を超えた行動」を叫んで、有志連合による軍事介入に踏み込もうとしている。米帝の狙いは「民衆の保護」では決してない。これを機に反米のアサド政権を葬り去り、同時に親米派を助け、育成し、反政府闘争のプロレタリア革命への発展を封じ込めることだ。
中東支配の破綻を突きつけられた米帝―帝国主義は、イランに反革命戦争を拡大することで、その突破を図ろうとしている。6月にはイランをさらに締め上げるために、新たな「制裁」として「イラン原油の禁輸」措置に踏み込んだ。イスラエルは、イラン核施設への軍事攻撃の衝動を募らせており、「制裁」強化―戦争発動の流れが急激に強まっているのだ。
プロレタリア革命へと向かう中東―アラブ諸国労働者人民と連帯し、帝国主義による中東の反革命再編を粉砕せよ。
(3)
朝鮮反革命戦争にむけて、日・米・韓は臨戦態勢の強化に乗り出している。6月には、史上初の日・米・韓三国による合同海上軍事演習が済州島南方の海上で強行された。日帝はこの演習に海自艦隊を送り込み、米原子力空母「ジョージ・ワシントン」を中心にした戦闘訓練を強行したのだ
。さらに、自衛隊と韓国軍の間で食料や輸送作業を融通し合う「物品役務相互提供協定」(ACSA)や、日・韓で軍事情報を共有するための「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の締結も狙っている。
日帝は、北朝鮮による「ミサイル発射」の動きがあれば、「ミサイル防衛」(MD)システムの稼働に必要な情報収集のために、北朝鮮のミサイル発射場がある東倉里に近い黄海にまで海自のイージス艦を出撃させることを表明している。その上、空自の航空機で上空からも探知にあたるという。自衛隊の航空機と艦艇が北朝鮮の目と鼻の先まで接近すれば自衛隊と北朝鮮軍との武力衝突の危機を一触即発的なレベルまで高めることになる。日帝は、戦争がしたくて仕方ないのだ。
朝鮮反革命戦争への突入時は日本階級闘争の決戦である。決戦を闘いぬく陣形を早急に構築しなければならない。
「日米安保の深化」を掲げる野田政府は、米帝とともに、名護新基地建設や普天間基地へのオスプレイ配備を強行しようとしている。事故をくり返すオスプレイの配備に沖縄労働者人民の怒りは頂点に達している。反対の声を踏みにじり、危険を承知で配備を強行するその狙いは、沖縄を朝鮮反革命戦争の出撃基地としてさらに強化することだ。そのためには沖縄労働者人民の命なぞどうなっても構わないというのだ。オスプレイの普天間基地への配備を断じて許してはならない。さらに日帝は、「北朝鮮の脅威」「中国の脅威」を煽り立てながら、沖縄本島や南西諸島に2万人規模の自衛隊の配備・増強を進めようとしている。日米安保を粉砕し、米軍と自衛隊の再編・強化を粉砕しよう。オスプレイ配備を阻止しよう。「戦争のための基地は、沖縄にもどこにもいらない」と闘う沖縄労働者人民と連帯し、普天間基地解体、名護新基地建設阻止、高江ヘリパッド建設阻止をかちとろう。
野田政府は、多くの労働者人民の反対を無視しながら、関西電力・大飯原発3・4号機の再稼働を強行した。こうした原子力政策をあくまで推進するのは、すべて核武装のためである。事故発生時の「SPEEDI」による放射能拡散予測や、米軍からの放射能拡散情報を隠蔽し、多くの労働者人民を被曝させたことを居直り、「安全は確保されている」などとして原発再稼働を強行する野田政府を許してはならない。1978年、中国電力資本による山口県・豊北原発建設計画を地元住民との共闘で中止に追い込んだ「日本電気産業労働組合(電産)」の闘いの地平を発展させ、原発労働者のストライキを組織し、これを軸とした現地実力闘争の爆発で、すべての原発の廃止をかちとろう。六ヶ所再処理工場、高速増殖炉「もんじゅ」を廃止しよう。日帝の核武装を阻止しよう。
労働者人民に失業と大合理化、大増税・大収奪を押しつけ朝鮮反革命戦争へとひた走る野田政府打倒・日帝国家権力解体へと進撃しよう。
全国反戦集会においてわれわれは、2012―2013年階級攻防の指針を提起する。反戦青年委員会の戦略的任務は、革命的反戦闘争の爆発で権力闘争の本格的飛躍をかちとることだ。革命軍の闘いを断固支持し、これに続く実力・武装の闘いを推進し、〈パルチザン戦・ゲリラ戦〉〈大衆的実力闘争〉〈政治ストライキ〉の相互媒介的な推進をかちとらねばならない。反革命革マルを解体・絶滅し、右翼ファシストを撃滅し、組織壊滅型反革命弾圧をうち破り闘おう。
日帝足下で〈蜂起に連続する権力闘争の本格的飛躍〉をかちとるためには、反戦青年委員会運動の一挙的飛躍が必須の課題だ。〈蜂起の組織陣形の構築〉に向け、反戦青年委員会への青年労働者の圧倒的結集と強固な部隊建設をなしとげなければならない。地区反戦を強固にうち固め、全国に反戦青年委員会の旗をうち立てよう。この中から、統一戦線―共同戦線の拡大を実現していかなければならない。
すべての闘う青年労働者は、全国反戦の旗のもとに結集し、今夏―今秋の闘いに起ちあがろう。8・6広島―8・9長崎反戦闘争の爆発、8・9狭山闘争、全国寄せ場日雇夏祭りを闘いぬき、第35回全国反戦集会の成功をかちとろう。政府打倒・日帝国家権力解体、プロレタリア・ソビエト権力樹立に向け、ともに進撃しよう。
8・26 第35回全国反戦集会 要綱
日時 8月26日(日)午前10時
場所 東京都人権プラザ
主催 全国反戦青年委員会中央事務局
第35回全国反戦集会実行委員会
(連絡先)東京都台東区入谷2−6−6
ナイスアーバン入谷503号
(TEL)03−3873−3606
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