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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・29「君が代」処分に対する「再発防止研修」抗議・激励行動が闘われる(1026号5面)

 東京都教育委員会は2011年度卒業式で不起立闘争を闘った都立高教育労働者2人に対して、6月29日、東京都教職員研修センター(水道橋)で「再発防止研修」を強行した。すでに、都教委は4月5日に「再発防止研修」をこの2人に対して行なっている。これまでは研修センターでの「研修」は1回だけであったが、「研修」を執拗に繰り返すことで、不起立の闘いを根絶しようというのだ。

 「研修」の内容もエスカレートさせてきている。4月5日の「研修」以降、処分を受けた教育労働者に対して、2ヵ月の長期に亘る「所属校研修」を義務づけ、月1回程度、研修センター等の訪問指導を受けて「所属校研修」終了後には2回目となる今回の「センター研修」を義務づけたのだ。
 この2回目となる「再発防止研修」に対して、「『日の丸・君が代』不当処分撤回を求める被処分者の会」の呼びかけに応えて、緊急にもかかわらず約50人の労働者人民が都教委への抗議と被処分当該者への激励行動に結集した。この行動には東京・山谷日雇労働組合の仲間も参加した。

 この日は、平日で授業中ということもあり、拡声器は使わず、「被処分者の会」の仲間が肉声で都教委に対する抗議のアピールを行ない、そして闘争に結集した仲間たちが「いじめ『研修』をやめろ!」「都教委こそ反省しろ!」「10・23通達撤回! 処分撤回!」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。そして九時過ぎに、研修受講に出頭した被処分当該の仲間を激励のシュプレヒコールで送り出した。

 研修センター門前での抗議行動をいったん締めくくり、「研修」終了時間の11時20分に再度、研修センター前に結集して「研修」を受けた仲間を出迎えた。

 この日の「研修」を受講した被処分者の仲間の「研修」内容の報告に対して抗議・激励に駆けつけた仲間たちはあらためて都教委の「研修」強要に怒りを燃やした。

 入学式での被処分者の仲間に対する2回目の「再発防止研修」が8月31日に予定されている。「被処分者の会」の近藤事務局長は、この仲間に対する「研修」強要についても、「当日朝、研修センター門前に結集して再び、都教委への抗議と当該の仲間への激励の行動に取り組んでいこう」と呼びかけた。最後にシュプレヒコールをたたきつけ、この日の行動をしめくくった。

 都教委は「戒告」以上の処分については簡単には出せなくなったかわりに、「再発防止研修」の質を強化し、不起立に起ち上がる現場の教育労働者への弾圧を強めてきている。都教委による処分と「研修」強要をはねかえし、不起立で決起する教育労働者の闘いを孤立させることなく、「日の丸」「君が代」強制を打ち砕こう。