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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2012年福岡日雇い団結夏祭りへの参加・協力を呼びかけます (1025号6面)

  寄せ場労働者、野宿労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん!

 福岡・築港日雇労働組合は、今年も8月13日から15日の3日間にわたり、市内博多区の明治公園を会場にして、福岡日雇い団結夏祭りを開催します。すべての皆さんの参加とご協力、支援のカンパを呼びかけます。

 東北・関東大震災の被災地では、失業者が12万人を超えており、自営業者で職を失った人を合わせれば、実際の失業者は20万人に達するとも言われています。また、私たち日雇い労働者とほとんど変わらないような極めて不安定で無権利、低賃金の労働をさせられている「非正規雇用」の労働者も、日本の全労働者の3分の1以上に達し、多くの労働者が仕事と住む家を失い、新たに野宿生活を余儀なくされています。

 このなかで、福岡における日雇い・野宿の労働者の状況も厳しさを増すばかりです。築港の寄せ場では、朝の5時から立っていても業者がまったく来ない日々が続いています。市内の公園などで手配師から声がかかるのは、「福島原発事故処理の仕事」という、危険極まりない被曝労働くらいのものです。野宿の労働者の収入(日雇い仕事やアルミ缶回収などによる)が、5年前に比べて、実に10分の1(全国平均で月に4000円程度)にまで落ち込んでいるという、厚生労働省の調査結果も出ています。

 日雇い・野宿の労働者が求めているもの、それは仕事です。私たちのアンケート調査でも、9割もの仲間たちが、「体が動くうちは働いて暮らしたい」「生活保護より仕事がほしい」と答えています。

 こうした状況のなか、夏祭りの意義はますます重要になっています。例年に劣らぬ規模と内容をもって夏祭りをやりぬき、力を合わせて失業と飢えをはね返し、野垂れ死にから仲間たちの命を守りぬいていかねばならないと考えます。

 私たちが夏祭りをやることの第一の意義は、日雇い・野宿の労働者の夏祭りを、自分たち自身の団結の力で作り上げることにあります。

 日雇い・野宿の仲間の多くは、ふるさとに帰ることができずに、夏祭り自体をも奪い取られています。だからこそ、自分たちで夏祭りを作り上げるのです。しかも、いっしょに様々な作業や催しに参加することを通じて、あるいは同じ釜の飯を食うことによって、普段はなかなか顔を合わせる機会もなく、滅多に話もできない者同士が、お互いの知らなかった面を知り、労働・生活をめぐる様々な困難を相談し合い、励まし合える関係を作っていける場とするのです。このようにして、労働者自身の共同の力を培っていきたいと、私たちは考えています。

 第二の意義は、この取り組み自身が野垂れ死に攻撃との闘いだという点にあります。

 餓死・病死―野垂れ死にの瀬戸際に立たされている仲間をみんなの力で守りぬき、さらに、「仕事よこせ」「ケタオチ業者許さん」「野垂れ死に攻撃粉砕」の闘いと団結を強めていく場として、夏祭りはあるのです。2009年以来、本年も年頭から、毎週、市役所に対する「仕事よこせ」の行動をやりぬいた地平を引き継いで、夏祭りの成功をかちとっていく決意です。夏祭りの期間中には、国の労働行政をつかさどる厚生労働省の出先機関である福岡労働局へのデモを、炎天下の暑さに負けずに闘いぬきます。

 第三の意義は、反戦の決意と闘いをいっそう強くしていく場であるということです。

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「人工衛星打ち上げ」を口実にして、野田政府は、米・韓とともに、北朝鮮の「核の脅威」を煽り立て、北朝鮮に対する戦争準備を急いでいます。自衛隊のイージス艦を北朝鮮の目と鼻の先の黄海に配備しようという動きもあります。朝鮮反革命戦争の危機が一触即発的に高まっています。資本家や政府に対する民衆の不満や怒りを、戦争によって外にそらそうとする政府の汚いやり口を、私たちは断じて許すわけにはいきません。大飯原発三、四号機の再稼働も強行されました。福島第一原発の破局的な事故で、多くの労働者・農民・漁民に塗炭の苦しみを強いていながら、政府や資本家が一向に原発を諦めようとしないのは、核武装のためです。私たちに貧困や失業を押しつけるだけの資本主義、戦争なしには延命できない資本主義を一刻も早く終わりにしなければ、私たち労働者に未来はありません。反戦の旗を高々とかかげて、夏祭りの大成功をかちとっていきたいと思います。

 酒が目当てのゴロツキばかり、イジメとタカリで生きている連中ばかりを集め、いまだに労働者の生活保護の金をむしりとることを「組合活動」とするニセ「福日」=ゴロツキ組合を許さず、この闘いをやりぬきます。夏祭りの成功を力に、福日労と全国寄せ場交流会の強化をかちとり、全国労働組合運動交流会(全労交)のさらなる前進・発展を切り拓いていきたいと思います。

 そのために、多くの仲間の力、多くの物資が必要となります。私たちの福岡日雇い団結夏祭りへの参加とご協力を、よろしくお願いします。

■福岡日雇い団結夏祭り 8月13日(月)、14日(火)、15日(水)
 会場 明治公園(博多区博多駅前三丁目、西日本シティ銀行裏)
■資金カンパ 西日本シティ銀行・県庁前出張所 普通0179704「福岡・築港日雇労働組合」までよろしくお願いします。
■物資(米、野菜、調味料、夏物衣料、テントなど)の支援をお願いいたします。

福岡・築港日雇労働組合
(連絡先)092―263―8632

〈編集部責任転載〉