寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん。
東京・山谷日雇労働組合は、2012年山谷夏祭り実行委員会の結成をよびかけ、大失業の嵐の下、強まるアブレ(失業)―野たれ死に攻撃をはね返していく闘いと団結をうち固めるべく2012年、山谷夏祭りをやりぬきます。
おれたちは、毎年、土木・建設関係の現場が長期間の休みとなる「盆休み」の時期に、日雇い・野宿労働者が協力し合い、力を合わせてやりぬく自前の夏祭りを開催してきました。
今年も山谷地区にある玉姫公園を会場に、8月13日から8月15日に3日間の夏祭りをおこないます。東京・山日労、山谷労働者、支援の仲間とともに夏祭り実行委員会を結成し、資金集めから、会場設営、企画、運営まですべてに自分たちの力を集中し、夏祭りの成功を目指します。
山谷を直撃した建設不況が長期化しています。しかし、建設業全般は、大手ゼネコンを中心に東北・関東大震災や福島第一原発事故に対する「復旧」、「復興」、「除染事業」など需要が増え、売り上げをのばしています。東北地方の現場には、暴力団・ヤクザなどの悪質な人夫出し業者によって多くの日雇い労働者が送り込まれています。しかし、長期・出張の仕事にいけないなかまにとってはあいかわらずアブレ地獄が続いているのです。
今回の地震と節電によって被災地でも、そして被災地以外でも多くの労働者が失業させられています。野田政府は、原発再稼働、「復興」増税、消費税増税の政策を強行していますが、失業問題には逆に、2011年度まで続いていた「緊急雇用」対策を打ち切っています。
山谷のなかまたちの仕事が減っています。民間求人が一日数件程度しかなく、東京都の特別就労対策も人数が減らされている。そして、「緊急雇用」対策の仕事が2011年度で廃止されました。
アブレと野たれ死にに多くの建設日雇いで働いてきたなかまが直面しています。
東京都、城北労働・福祉センターはセンターに登録する日雇い労働者から利用者カードを取り上げ、「高齢者」「公共」の登録労働者は減少の一途をたどっています。
そして、福島原発事故の被害は東京圏にも及んでいます。都立水元公園(葛飾区)でも高放射線量の場所が発見されました。この水元公園には毎日二〇人のなかまが清掃の仕事にでかけていっている。しかし、東京都は除染などの必要措置をとることなく放置したままです。
おれたちは東京都、城北労働・福祉センターによる山谷労働者、日雇い・野宿のなかまたちの切り捨てを許さない。
夏祭り準備の中でも、センター、東京都に対して、おれたちは「仕事よこせ、センターをすべてのなかまのために利用できるようにしろ」などの要求をぶつけて闘っていきます。
おれたちは、戦闘的寄せ場労働運動の赤旗をかかげて、あらゆる闘いの現場へとうって出てきました。朝鮮反革命戦争の臨戦態勢づくりと対決し、戦争反対をかかげてさまざまな闘いを闘い、6月17日には安保粉砕・政府打倒全国統一行動を呼びかけ、その最先頭で闘いました。狭山―部落解放闘争、「心神喪失者等医療観察法」を許さない行動などへ連続して起ちあがってきました。地域で解雇撤回闘争を闘う労働者、「派遣切り」「雇い止め」に怒り使用者責任を追及して闘う派遣労働者と連帯して闘ってきました。6月24日には戦後労働運動の限界を乗り越えていくべく、全国労働組合運動交流会(全労交)の結成をかちとってきました。
山谷夏祭りにおいて、寄せ場―飯場―現場、路上において苦闘する多くのなかまとの結びつきをいっそう強め、「反戦・仕事よこせ」をかかげた闘いをさらに拡大し、強固にしていきたいと考えています。
3日間の夏祭りをやりぬくためには、多くの資金が必要となります。多くの皆さんの山谷夏祭りへの参加・支援・協力・カンパ(現金・物資)を呼びかけ、ぜひとも、協力をお願いしたいと思います。
●2012年山谷夏祭り 8月13日(月)、14日(火)、15日(水)、毎夕午後5時〜9時まで
会場 山谷・玉姫公園(JR・地下鉄日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分。 台東区清川2丁 目13)
●資金カンパ送付先 郵便振替口座番号00180―2―592246「東京・山谷日雇労働組合」
●物資カンパのお願い 夏物衣類、米・調味料などのカンパをお願いします。トラック、発電機な ど貸して下さる方は御協力お願いします。
東京・山谷日雇労働組合(東京都台東区東浅草2―1―6 TEL/FAXともに 03―3876―8040)
〈編集部責任転載〉
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