パナソニックの株主総会が、6月27日午前10時から大阪城ホールで開催された。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、午前8時から午前10時20分まで、パナソニックPDP争議当該の吉岡力氏らとともに、「パナソニック株主総会大宣伝行動」を取り組んだ。
吉岡氏がマイクを持ち訴える。「株主のみなさん。ぜひ配布しているチラシをご覧になってください。パナソニックから『派遣切り』された当事者らの声を聞いて下さい」「7721億円の赤字の責任を取らず大坪社長が会長に昇進します。多くの方が反対していることと思います。今日の株主総会で責任を追及してほしいと思います」。
「釜ヶ崎労働者の会」の仲間たちも、株主や通行する労働者人民に対してビラを配布した。ビラは2500枚以上配布された。
パナソニックは、吉岡氏をはじめ多くの労働者を「偽装請負」状態にして劣悪な労働条件でコキ使い、膨大な利益を上げてきた。吉岡氏が組合に加入し大阪労働局に「偽装請負」を告発したところ、パナソニックは吉岡氏を元の職場から排除し真っ黒なテントで隔離し「みせしめ労働」をさせたあげく、2006年1月、5ヵ月で「雇い止め解雇」を強行した。最高裁は2009年12月、吉岡氏とパナソニックとの間にあった「黙示の労働契約」を認めず、吉岡氏とパナソニックの雇用関係を認めた大阪高裁判決を覆し、雇用関係を認めない不当判決を下した。しかし、その最高裁ですら、吉岡氏の内部告発に対しパナソニックが報復として行なった黒テントでの「みせしめ労働」と「雇い止め解雇」を「不法行為」と認定し、損害賠償を認めざるをえなかった。にもかかわらず、いまだにパナソニックは「不法行為」の責任を取らず、吉岡氏を職場に戻していない。
闘う「非正規雇用」労働者と連帯し、「労働者派遣法」撤廃―「直接雇用」「無期限雇用」をかちとれ。「労働契約法」改悪―「有期労働契約」法制化攻撃を粉砕せよ。
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