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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・16オスプレイ配備阻止・普天間基地解体訴え 安保粉砕・政府打倒闘争を闘う 〈沖縄・宜野湾〉 (1022号4面)

宜野湾市内で集会

 6月16日、宜野湾市内において、沖縄・首里日雇労働組合が先頭に立ち安保粉砕・政府打倒全国統一行動が闘われた。沖日労は、6・16闘争への呼びかけを精力的に行ない、昨年10月の反帝―国際連帯闘争を大きく上回る結集を実現した。集会・デモへの市民の圧倒的な注目の下、青ヘル部隊は6・16闘争を勝利的に闘いぬいたのである。

 正午、まつのおか児童公園(宜野湾市野嵩)において、集会が開催された。青ヘル・青ゼッケン・旗竿の仲間たちは、シュプレヒコールを一帯にとどろかせる。「オスプレイ配備を阻止するぞ」、「普天間基地の固定化を許さないぞ」、「普天間基地を解体するぞ」、「名護新基地建設を阻止するぞ」、「高江ヘリパッド建設を阻止するぞ」、「日米安保粉砕」、「沖縄からの戦争出撃を阻止するぞ」、「野田政府を打倒するぞ」。住民の関心を一挙に引き寄せた。

 沖縄大学社会思想研究会で闘う学生が司会に立ち、集会主旨を説明し連帯メッセージを読み上げる。参加者は反原発闘争、反核燃闘争の激闘を報告するアピールに集中し、「在日朝鮮人、在日外国人を差別し圧迫する社会は、日本人をもますます生きづらくしている。自殺者が14年連続で毎年3万人を超えているという事態が(このことを)端的に示している」という暴露に、労働者人民を苦しめる社会への怒りをあらわにする。また、被災地で闘う人士からの「米軍の沖縄・名護新基地建設阻止を闘う沖縄の民衆と連帯する」というアピールに深くうなずき、「沖縄・反戦労働者」が指摘する「日本の保守反動はますます力を前面に攻めてくるに違いない」という情勢に決意をうち固める。

青年実と沖日労が闘う決意を表明

 連帯メッセージの紹介を終え、いよいよ天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からの連帯あいさつだ。「普天間基地に配備されようとしているオスプレイが米本国で墜落した。オスプレイの危険性がますます明らかになっているにもかかわらず、防衛省は『配備する』と言い放ち、『県』知事・仲井真も米帝のオスプレイ配備を事実上容認している。日帝は、危機の突破をかけて米帝とともに朝鮮反革命戦争の出撃拠点として沖縄をうち固めるためにオスプレイを配備しようとしている。絶対に許してはならない」、「他の新左翼諸派がヘルメットを脱ぎ棄て武装解除をすすめる中で、我々のみが唯一、青ヘルメットで闘いぬいている。最後まで闘いぬこうではないか」、「右翼、反革命革マルを粉砕し、圧倒し、全力で闘っていこう」。熱烈なアピールに自然と拍手が沸き起こった。遠巻きに見学していた住民も「いいことをたくさん言っている。みんなに聞いてもらうべきだ」と絶賛した。

 つづいて、司会が基調を提起する。「中東反革命戦争粉砕・朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争の爆発」、「普天間基地解体・名護新基地建設阻止を軸とした日米安保粉砕闘争の爆発」、「大飯原発再稼働阻止から反原発・反核燃闘争の爆発と日帝の核武装阻止」、「野田政府打倒・日帝国家権力解体へむかう実力・武装の闘い」という課題を一つひとつ全体で確認していった。

 すべての発言の最後に、沖日労からの決意表明だ。「沖日労はお互い声を掛け合いながら、今日の闘いを準備してきました」、「仲間たちの基地に対する怒りは積もり積もっている。その怒りを普天間基地にぶつけていきたい」、「デモを最後まで頑張ろう。戦争に反対し、すべての基地をなくそう」。集会やデモに初参加という仲間たちも、大きな拍手で応えた。

市内デモに共感拡がる

 集会終了後、仲間たちは横断幕を先頭にただちにデモにうって出た。「安保粉砕・基地解体」のコールで足並みをそろえ、普天間基地に向けて進撃するデモ隊に多くの市民が振り返り、立ち止まり、注視した。それは国道330号線に出ると、いっそうハッキリした。買い物袋を持った女性が店先から手を振り、工事作業中の労働者も手を止めデモに注目する。沿道を一緒になって歩いた男性はデモ隊に「頑張れよ」と大きく手を振って共感の意思を示す。子どもたちも興味津々だ。間髪入れずマイクアピールが行なわれた。「オスプレイが墜落したにもかかわらず、防衛相・森本は『変更はない』などと言い放っている。すべての青年労働者、学生はオスプレイ配備阻止・普天間基地解体をともに闘おう」、「大山ゲート(国道58号線沿い)では、普天間爆音訴訟団が14日から座り込み闘争を闘いぬいている。こうした基地に向けた闘いをともに進めながら、基地機能をぶっ止める実力・武装の闘いを巻き起こそう」。オスプレイ配備に誰もが怒っている。煮えたぎる怒りをもった市民は、威風堂々とデモ行進する部隊に圧倒的な注目と共感を寄せたのである。

 こうした様子に権力は驚愕した。わが内戦勢力が浸透し、市民が合流していくことを恐れたのである。解散地点である普天間基地野嵩ゲートでは、「普天間基地に怒りを叩きつけるぞ!」と進撃してくる部隊に対し、警察と米軍が一緒になって基地を防衛した。「やめろ! 歩道側に寄れ!」と声を尖らせて警察が叫び回り、カメラを向けて威嚇してくるが、そんなことで怯むわれわれではない。ゲートに向けて部隊は整然と立ち並び、旗竿を基地に向け「オスプレイ配備阻止!」、「普天間基地解体!」と何度も何度もくり返しシュプレヒコールを叩きつけていった。青ヘル部隊は権力の敵対・介入をはねのけ、圧倒的な対基地闘争を貫徹したのである。

 われわれは実力・武装の闘いを断固として推進する。基地ゲートを封鎖し、軍用車両の前に立ちふさがり、基地への突入・解体をめざす闘いなしに勝利の道はない。なお翌17日には安保賛成・基地賛成で反共・排外主義丸出しの市長・佐喜眞が呼びかけた「宜野湾市民大会」が開催されている。実力闘争を排除し、ゲート前行動を否定するデタラメな集まりに労働者・学生を集約されてはならない。われわれは普天間基地解体・名護新基地建設阻止へ向けた闘いの飛躍をかけて、オスプレイ配備阻止・普天間基地解体を闘いぬく。沖縄―日本「本土」貫く団結で、安保粉砕・政府打倒闘争の爆発を切り拓こう。