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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・17 首都・東京で安保粉砕・政府打倒全国統一行動の爆発かちとる 〈東京・恵比寿公園〉 (1022号1面)

連帯メッセージと連帯あいさつ

 6月17日、安保粉砕・政府打倒全国統一行動の一環として、首都・東京で集会と戦闘的デモがうちぬかれた。6月15日の福岡、16日の大阪、沖縄での闘いに続く首都・東京での闘いだ。

 開始時間の正午を前に、多くの労働者人民が会場の恵比寿公園に結集する。横断幕を会場の前面にすえ、隊列を整えた中で、司会が開会を宣言する。司会は、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会に結集する東京・山谷日雇労働組合のメンバーだ。「日米安保を粉砕するぞ!」「野田連合政府を打倒するぞ!」、会場一帯にシュプレヒコールが響きわたり、集会が開始される。

 司会から、全国で闘う諸人士・団体より6・15闘争に寄せられた連帯メッセージ(別掲)が紹介される。反核燃闘争を闘う仲間、日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、女川原発反対同盟 阿部宗悦氏、「障害者」解放運動活動家、部落解放運動家、在日朝鮮人活動家、日本原基地地元反対派農民 奥鉄男氏、沖縄・反戦労働者の連帯アピールと続き、しめくくりとして革命軍からのアピールが紹介される。寄せられたメッセージ一つひとつに対して参加者全員が拍手で確認していった。

 次に、連帯あいさつだ。全国反戦の同志は「一昨日・福岡、昨日・大阪、沖縄で闘われた安保粉砕・政府打倒闘争に続き、本日の闘いを全力で闘う」「昨日、野田連合政府が決定した大飯原発再稼働決定を徹底して弾劾する。日帝の核武装阻止、すべての原発廃止へ向け全力で闘う」「6月21日、22日に強行されようとしている日・米・韓による海上共同軍事演習は朝鮮反革命戦争突入のための実動演習だ。絶対に粉砕しよう」「普天間基地へのオスプレイ配備阻止を闘う沖縄労働者人民と連帯して闘う。全世界労働者人民の武装闘争と連帯し、日米安保粉砕、野田政府打倒へ進撃していく」。全学連の同志は「世界大恐慌爆発情勢下、全世界で労働者人民が実力決起している。このような闘いに続いて闘う」「政府は『国民の生活を守る』『原発は安全』とペテンを弄して大飯原発再稼働に踏み切り、階級支配の危機をのりきらんと消費税大増税攻撃をかけている」「学園では大学の統廃合、インターンシップ制の導入など、資本に都合のよい労働者になれという攻撃がかけられている。このような中で労働者階級の利害に立ち闘うことが求められている。全学連は学生一人一人に革命的決起を呼びかけて闘う」。

全国社思研が基調を提起

 全国学生社会思想研究会連合の仲間が本闘争の基調を提起する。

 「6・15闘争の第一の課題は、中東反革命戦争の拡大を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発を実現することだ」「アフガニスタンでは、今なお激戦が続いている。イランの『核開発疑惑』を叫んだ戦争発動の流れが急激に強まっている」「日帝の中東派兵の拡大―対イラン反革命戦争への参戦を粉砕しよう。自衛隊のソマリア沖派兵阻止を阻止しよう。ゴラン高原、アフリカ・南スーダンなどへの自衛隊のPKO派兵に対決しよう」。「第二の課題は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『ミサイル』『書く』『拉致』問題を口実とした、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕することだ」「日・米・韓は、北朝鮮を『脅威だ』『挑発だ』と描き出しては朝鮮反革命戦争に突き進んでいる」「韓国労働者人民の反戦闘争に応え、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を打ち破り、『在特会』など右翼ファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を爆発させよう」。「第三の課題は、普天間基地解体・名護新基地建設阻止の闘いの爆発を切り拓き、日米安保の再編・強化に対決し、日米安保を粉砕することだ」「普天間基地解体・名護新基地建設阻止に決起しよう。オスプレイの普天間配備を全力で阻止しよう。高江ヘリパッド建設を阻止しよう。与那国島への『沿岸監視部隊』、南西諸島への『初動担当部隊』の配備を阻止しよう。日米帝国主義軍隊解体をかちとろう」。「第四の課題は、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現し、日帝の核武装を阻止していくことだ」「6月16日、野田政府は大飯原発再稼働の決定に踏み切った。満身の怒りを込めて弾劾する」「即時運転停止に追い込むような、おおい町現地での実力闘争を貫徹しよう。核燃サイクル計画の完成を阻止し、核燃サイクル基地を解体しよう。六ヶ所再処理工場の試験運転―本格操業を阻止しよう。高速増殖炉『もんじゅ』の廃止を勝ち取ろう。『プルサーマル』利用を阻止しよう」。「課題の第五は、全国の内戦勢力の総決起で、日帝・野田政府の戦争とファシズム、大収奪への突撃に徹底対決し、野田政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう、実力・武装の闘いを巻き起こしていくことだ」「安保粉砕・政府打倒全国統一行動の大爆発から、6・24、全国労働組合運動交流会(全労交)の結成集会に総決起していこう」。

 基調は全体の拍手と「ヨシ!」の掛け声で確認されていった。

各団体が闘う決意を表明

 集会の最後は、実行委員会に結集する各団体からの決意表明だ。

 部落解放を闘う神奈川県地域連合労働組合の仲間が、野田和美氏のメッセージ(別掲)を代読し、「朝鮮反革命戦争突撃下、部落差別発言・差別落書きが後を絶たない、あらゆる差別を許さない闘いを作り上げ、戦争遂行の政府を打ち倒していく」「狭山闘争は正念場を迎えている。10月に次回の『三者協議』が行なわれるが、いつ再審棄却決定がされてもおかしくない。石川氏の血の叫びに応え第三次再審闘争勝利、狭山闘争勝利へ進撃していこう」。
 「障害者」解放戦線で闘う仲間は、「日帝の戦時『障害者』抹殺攻撃と対決し、『障害者自立支援法』を粉砕する闘い、介護の商品化攻撃を粉砕する闘いに決起してきた」「7・8『心神喪失者医療観察法』施行7ヵ年糾弾! 対国立精神・神経医療研究センター(旧武蔵病院)デモに決起しよう。7・22入院患者差別・虐殺28ヵ年糾弾! 報徳会宇都宮病院糾弾! 現地闘争を闘おう」。

 日本「本土」で沖縄人民解放闘争を闘う仲間は、「沖縄では、オスプレイ配備が迫っている。普天間基地へのオスプレイ配備を阻止しよう」「沖縄労働者人民の闘いによって在沖米海兵隊の155ミリ榴弾砲実弾砲撃演習ができなくなり、日本『本土』の基地で移転演習が強行されている。実弾砲撃移転演習に対する闘いを沖縄労働者人民と連帯し闘う」「東村・高江ヘリパッド建設阻止を闘い、オスプレイ配備阻止を闘う沖縄労働者人民と連帯して闘う」。

首都を席捲するデモ

 東部朝鮮史研究会は、「4月の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による『人工衛星発射』に対して、日・米・韓は『弾道ミサイル発射実験』だと強弁し、朝鮮反革命戦争突入へと突き進んでいる」「6月21日、22日に日・米・韓は、自衛隊部隊が初めて参加する海上共同軍事演習を強行する。これを粉砕しよう」「済州島海軍基地建設阻止を闘う韓国労働者人民の闘いに連帯し、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を闘おう」。

 「『有事法制』」に反対する宮城県実行委員会」の仲間は、「大飯原発の再稼働を決定した野田政府を徹底弾劾する」「3・11以降、福島の被災労働者人民は生活を破壊され、生命を脅かされ続けてきた。政府は安全基準を充たしているといい、大飯原発の再稼働を強行した。原発に安全なんぞない。原発の廃止しか道はない。再稼働阻止から全原発の廃止を闘っていく」「六ヶ所村の再処理工場の稼働阻止の闘いを強化していかなければならない。試運転を阻止し、日帝の核武装を粉砕していこう」。  

 反安保労研全国センターは、「野田政府は原発の再稼働と消費税の増税、沖縄へのオスプレイ配備、南西諸島への自衛隊配備を強行しようとしている。労働者を犠牲にして戦争遂行体制を作ろうとしている。国会は翼賛国会という現状だ」「再稼働は下請労働者が被曝を強制されながら進められている。消費税増税で一番不利益を被るのは下層労働者だ。『連合』は公務員給与削減を受け入れ、公務員労働者の首切りをやる法律を早く作れと言う。永遠に資本家の奴隷にするような運動をやっている。これを打ち破っていく闘いが必要だ。6・24全労交結成集会へ結集することを呼びかける」。

 全ての決意表明を終え、全体の拍手でこれを確認し、シュプレヒコールで集会を締めくくる。隊列を組みなおし、いよいよ首都中枢へ向けた戦闘的デモに進撃だ。

 宣伝カーからは、安保粉砕・野田連合政府打倒闘争への決起、革命的反戦闘争への決起が呼びかけられる。恵比寿駅前から渋谷駅前を経由して進撃するデモ隊に、沿道の労働者人民が注目し、共感が寄せられる中、「安保粉砕」「政府打倒」のかけ声でデモは進撃する。解散地の神宮通公園で実行委員会の仲間が「革命的反戦闘争を推進し、野田連合政府打倒・日帝国家権力解体へと突き進む今夏―今秋の激闘に決起しよう。6・24全労交結成集会へ」と集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。