ゲート前抗議集会に決起
6月13日、普天間基地野嵩ゲート前(宜野湾市)において普天間基地爆音訴訟団が主催する「オスプレイ配備NO! 普天間閉鎖! ゲート前行動」が闘いぬかれた。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会も結集し、ともに闘いぬいた。
抗議集会は午後6時開会の予定にもかかわらず30分前には参加者が続々と結集し、労働団体や市民団体の旗が立ち始めた。労働者人民の怒りの爆発を恐れる警察と米軍は一体となって基地防衛の態勢をとり威嚇するが、こうした脅しを一蹴しゲート前は参加者で埋め尽くされ、歩道まで溢れ出した。
はじめに、司会の音頭でシュプレヒコールを行ない、普天間基地爆音訴訟団の団長である島田善次氏よりあいさつを受けていく。「政府はわれわれの声を聞き入れない。われわれを愚弄している。沖縄はなめられている」と怒りを表明し、「オスプレイ問題は県民の命の問題だ」、「力を合わせて闘おう」と訴えた。
続いて、住民団体や市民団体などから発言だ。高江でヘリパッド阻止を闘う「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーは「オスプレイ配備は安全性の問題ではない。とにかく来て欲しくない。来させない。押し付けるなど許されない」、「オスプレイは高江で年間1200回の訓練をするといわれている。そうなれば生物すべてが殺されてしまう」。辺野古で闘うヘリ基地反対協の安次富浩氏は「オスプレイが配備されれば、第2、第3の宮森小学校ジェット機墜落事故が起こる。それが現実になる」と警鐘を鳴らし、「普天間基地に配備させない闘いの勝利が、辺野古を止めることになる」、「世界で一番危険な基地に危険なオスプレイを配備するという政府を許してはいけない。こんな政府をぶっとばそう!」、「普天間での座り込みを一緒に闘う」。沖縄平和市民連絡会の城間勝氏は「沖縄に基地を集中させていくその象徴的なものがオスプレイ配備だ」、「島嶼防衛だとか、基地の共同使用だとかいって基地を集中させていくことなど許してはならない」、「行動の時です。オスプレイ配備を阻止するため普天間基地を包囲しよう。身体をはって闘おう」。そして、反戦地主会の照屋秀伝氏は「普天間基地を即時撤去させるには、議員は国会前に座り込む、住民は普天間基地のゲート前に座り込む。『島ぐるみ』で闘わないと勝てない」、「沖縄をこれ以上戦争の犠牲にさせてはならない。本気度を示す正念場にきている」と訴えた。沖縄平和運動センターは「万余の人を集めて抗議しよう」、「三つのゲートを閉鎖しよう。テントを張って行動する態勢をつくる」と具体的な行動を提案しつつ、参加者に「勇気と決意」を訴える。
オスプレイ配備阻止の大衆的実力決起を
司会より大山ゲートでの座り込み闘争が呼びかけられる。最後に団長の団結ガンバローで抗議集会は締めくくられた。
本集会では複数の発言者が「身体をはって闘おう」と実力闘争への決起を呼びかけた。また、1955年に発生した「由美子ちゃん事件」、1959年の「宮森小学校ジェット機墜落」、2004年「沖国大へのヘリ墜落」など基地の重圧のもとで発生した数々の事件に言及し怒りを表明した。地上戦の終結から67年、「返還」から40年経ってなお、戦争出撃拠点として基地の重圧は減るどころかますます強化される事態に直面するなかで、闘う沖縄労働者人民の怒りは頂点に達している。普天間基地へのオスプレイ配備という攻撃に対し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止の闘いの飛躍をもって回答をすることが是非とも必要だ。辺野古の海上阻止闘争、高江のヘリパッド建設阻止闘争をはじめとして実力闘争を何度もくぐってきた地平を継承・拡大し、オスプレイ配備阻止・普天間基地解体の断固たる実力阻止闘争を展開していかねばならない。まさしく「本気度」が問われている。
普天間爆音訴訟団は、14日より普天間基地大山ゲート前広場において座り込みを開始した。土砂降りのなか座り込みが開始されたが、「米フロリダ州で訓練中のCV22オスプレイが墜落した」という一報が入ると、参加者に衝撃が走った。「必ず落ちる。絶対に阻止しないといけない」と闘う決意がテント内に充満した。
青年実はオスプレイ配備と普天間基地の固定化・強化に怒る労働者・学生を組織化し、実力阻止闘争の現場に執着し闘いぬく。「戦争のための軍事基地は、沖縄にもどこにもいらない」という沖縄労働者人民の闘いの原則を堅持し、沖縄―日本「本土」貫く団結を強化し、安保粉砕・政府打倒闘争の爆発を切り拓く。普天間基地解体・名護新基地建設阻止の勝利に向けて奮闘する。 |