御茶ノ水駅頭に決起
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、「4月12日から16日の間に人工衛星を打ち上げる」と発表した。これに対し、野田連合政府は3月30日、「ミサイル破壊措置命令」を発し、これに基づいて、自衛隊の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)、地対空誘導弾パトリオット・ミサイル(PAC3)を配備。「ミサイル迎撃態勢」=戦闘体制がとられ、朝鮮反革命戦争突入の危機が切迫している。
こうした日帝の「ミサイル迎撃態勢」=戦闘体制を徹底弾劾し、朝鮮反革命戦争突入を阻止すべく、4月11日、午前10時20分、反戦・全学連の青ヘルメット、青ゼッケンの部隊は御茶ノ水駅頭に断固登場した。小雨降る中、反戦・全学連の部隊は、シュプレヒコールをあげる。「PAC3、SM3配備弾劾!」「『ミサイル迎撃態勢』粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「反北朝鮮―反共・排外主義煽動を許さないぞ!」「野田連合政府を打倒するぞ!」。御茶ノ水駅周辺にシュプレヒコールが響き渡る。アジテーションに、道行く人が足を止める。ビラが次々に渡されていく。一時間にわたる情宣を貫徹し、シュプレヒコールで闘争を締めくくった。
ミサイル迎撃態勢を粉砕せよ
北朝鮮は、3月16日、「4月12日から16日の間に人工衛星を打ち上げる」と発表した。4月15日の「金日成生誕100周年」に合わせて、新指導者・金正恩の実績を誇示する狙いと言われている。
日・米・韓は、これに対して直ちに「長距離弾道ミサイルの発射実験だ」と対応し、「発射すれば、国連安保理決議違反だ」「脅威だ」「挑発だ」と叫びたてた。中国、ロシアを含んだ国際的な包囲網で「北朝鮮に自制をうながす」とし、さまざまな場面で「発射を中止せよ」と政治的圧力をかけ続けている。
日帝は、「長距離弾道ミサイルが日本領内に落下する」と叫び回り、突出した軍事作戦行動をとっている。
野田政府は、「北朝鮮のミサイルの脅威」を最大限に煽りたて、「ミサイル防衛」(MD)システムで撃ち落とす態勢を敷く強硬姿勢を打ち出し、「ミサイルが沖縄上空を通過する可能性がある」とした。防衛大臣・田中は、3月30日に「ミサイル破壊措置命令」を発した。これに基づいて、自衛隊の「BMD(弾道ミサイル防衛)統合任務部隊」が出動し、SM3を搭載したイージス艦を沖縄本島付近に1隻、先島諸島南方に1隻、「日本海」に1隻を展開させ、さらにPAC3を沖縄本島の那覇市・南城市、宮古島、石垣島の4ヵ所と、首都圏の防衛省(東京都)、陸上自衛隊朝霞駐屯地(埼玉県)、習志野分屯基地(千葉県)の3ヵ所、合計7ヵ所に計8基を配備した。
PAC3、SM3配備を粉砕せよ
4月6日、防衛相・田中は、ミサイル対処を指揮する航空自衛隊横田基地(東京都)の航空総隊司令部と米軍と共同作戦を展開するための日米共同調整所を視察して、在日米軍司令官・フィールドと会談し、日米の緊密な連携を確認している。また、6日から7日にかけて防衛副大臣・渡辺は、PAC3を配備した沖縄本島と石垣島、宮古島で設置状況を視察している。
こうして、日帝の「ミサイル迎撃態勢」=戦闘体制が整えられている。言うまでもないが、PAC3にせよSM3にせよ迎撃ミサイルが、日本に向けられたものでもない北朝鮮のいう「人工衛星」に向けて発射されれば、その時点で具体的な戦闘行動であり、朝鮮反革命戦争への突入である。
5日、北朝鮮の祖国平和統一委員会は「平和的衛星を迎撃することは戦争行為だ。恐ろしい破滅的な悪影響を招く」とし、「衛星発射体の残骸に対する迎撃と回収ごっこを行なえば、われわれは即座に、無慈悲かつせん滅的な打撃で懲罰する」と警告している。
朝鮮反革命戦争を粉砕せよ
まさに、一触即発の朝鮮反革命戦争突入の危機が迫っている。日帝の「ミサイル迎撃態勢」=戦闘体制を粉砕せよ。
日帝は「北朝鮮のミサイル発射」と危機感を煽りたて、軍事行動へとひた走っている。朝鮮反革命戦争突入への決意と態勢をあからさまにしているのだ。「日米の温度差、アメリカは緊張感が薄い」と書くマスコミがいる一方で、「人工衛星」の軌道に近い台湾では、PAC2を1基設置し、「日本はなぜ大騒ぎするのか」と報道されている。日帝はただ一人、朝鮮反革命戦争突入に向けて突撃しているのだ。
日帝は対北朝鮮最強硬派である。「核問題」「ミサイル問題」とともに「拉致問題」をひたすら叫びたて、戦争に突き進んでいる。反北朝鮮―反共・排外主義煽動を打ち破り、「在特会」など、右翼ファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争粉砕に決起していかねばならない。
朝鮮反革命戦争突入時は日本階級闘争の決戦時である。日本階級闘争の帰趨をかけ、革命的反戦闘争を爆発させ、朝鮮反革命戦争を粉砕せよ。
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