香登使信

日本イエス・キリスト教団香登教会

2021年3月28日第842号(最終号)

「ただ、みこころのままに」詩篇40篇1〜10節 工藤弘雄牧師

1998年4月5日イースター、香登使信第1号が出て23年、本842号をもって最終号となりました。「二人してみ旨一筋主に仕えん」は私たち夫婦の合言葉ですが、その土台となる聖句が詩篇40篇8節です。臨在の主を仰いで「わが神よ!」と申し上げるこの告白は何という幸いな告白でしょうか。ただ、みこころのままに!み旨に生きるとはどういう歩みでしょうか。

み旨に生きるー自我の明け渡しからー

「わが神よ、私は/あなたのみこころを行うことを喜びとします」 と神に申し上げることができる信仰者は、自我が明け渡されている信仰者です。主イエスを信じ新生したキリスト者が、神のみこころに従いきれずに古い自我性との葛藤を経験しない人はいないでしょう。その葛藤こそは、むしろ信仰者を飛躍させる恵みの機会となるのです。手放し切れない一物、告白し、処分できていない罪など様々な霊的戦いがあるでしょう。

先に証ししたように、私は新生後、間もなく開かれた東京クリスチャン・クルセードにおいて、キリストの愛の迫りを受け、直接献身を決意しました。その後3ヶ月、そのことを表明できないまま戦いました。それを契機に新生したとは言え、私のうちに残存する醜い己れや汚れに悩まされ、切実にきよめられたいと願わされるようになりました。さらに何としても聖霊を受け、満たされたいと切望し、8月の磐梯聖会に向いました。

その聖会の最中、聖歌556番の歌詞のように主のみ前に手をつき、ことごとく主に献げ、無条件に降伏し、明け渡すことができました。直接献身がみ旨であればそのように、信徒としての献身がみ旨であればそのように、会衆の前で罪を告白することがみ旨であればそのように、神と自分と二人だけで解決することがみ旨であればそのように、ただみこころのままにとことごとく明け渡したのです。その時です。聖霊様は、圧倒的に私の内にお臨みになられたのです。

み旨に生きる!それは自我の明け渡しから。これは身をもって体験した磐梯聖会の恵みでした。

み旨に生きるー内住の律法のゆえにー

「あなたのみおしえは/私の心のうちにあります」がこの聖句の後半です。ここにみ旨に生きる秘訣があります。それは、主のみおしえが心のうちにあるからです。「みおしえ」は口語訳では「おきて」、文語訳では「法(のり)」となっていました。その「みおしえ、おきて、のり」が「心のうちにあるとは驚きです。通常律法や教えは外側から、「こうしなさい、こうしてはならない」と命じます。ところが預言者エレミヤは、「これらの日の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうである」(エレミヤ31:33)と新しい契約を預言しました。「わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、彼らの心にこれを書き記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」(同)というのです。内住の律法!これが新契約、つまり新約の恵みです。新約的クリスチャンは外側からの律法で縛られるのではなく、律法が心のうちに宿り、律法に生きることが自然で、自由であるというのです。

そのために聖霊が内に住まわれます。自我を明け渡した者、古い自我がキリストと共に十字架につけられた者に、聖霊はお臨みになられ、キリストはご内住くださり、喜んで神の律法に生きる者になるのです。「献げ尽くし/明け渡しし/心こそ妙なれ/君なるイエス心に住み/みこころをなしたもう」(聖歌556)と歌われると通りです。

預言者エゼキエルも同様の恵みを預言しています。主は、きよい水を注ぎ、すべての汚れ、偶像からきよめ、石のような硬い心を取り除き、肉のような柔らかい心を与え、そして「わたしの霊をあなたがたのうちに授けて、わたしの掟に従って歩み、わたしの定めを守り行うようにする」(エゼキエル36:27)と言われるのです。み旨に生きる!まさにそれは内住の生ける律法のゆえなのです。

み旨に生きるーそれは無常の喜びー

人生には様々な喜び、楽しみがあります。しかし、信仰者にとって不断にして最高の喜び、楽しみは、ただ、主のみこころを行うことです。それは、自己の願望が満たされた「満願」にまさる喜びです。私たちは贖われた神の子どもですから、天のお父様に自分の願いを何でも申し上げてかまいません。しかし聖霊に満たされた神の子の本質的願望は神のみこころがなることです。私たちは、神のみ旨が、自分にとって最善であり、完全であり、喜ぶべきものであると受けとめられるように変貌されたのです(ローマ12:2文語参照)。

わが神よ、私はあなたのみこころを行うことを喜びとします!み旨に従うことが嬉しくて楽しい。献身し、塩屋で学び、垂水、神学校、香登で奉仕し、二回の英国での学びもありましたが、私たちは、人生のあらゆる岐路での決断をみ旨を求め、従ってきました。たとえ苦しいこと、辛いこと、悲しいことがあったとしても、そこには喜びと楽しみがいっぱいでした。

み旨に生きる!自我を明け渡し、聖霊に満たされ、内に主を宿し、み旨を喜び、楽しむ。香登で語り、証ししたすべては、これに尽きます。共にこの恵みに生きましょう。

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