香登使信

日本イエス・キリスト教団香登教会

2020年9月6日第827号

「主への務めを果たす」歴代誌U 13章1〜16節 工藤弘雄牧師

 北はイスラエル王国、南はユダ王国に分裂した二つの王国が戦闘を交え、南王国ユダが大勝利をおさめたストーリーがここに記されています。なぜ南王国は勝利したのでしょうか。まずその一点から見ることにしましょう。それは、私たちの信仰生活の勝利と祝福の秘訣でもあるからです。

主の臨在こそ勝利の秘訣

 まず、この個所の中心聖句である一二節をご覧ください。「見よ、神は私たちとともにいて、かしらとなっておられる。」この事実こそが信仰生涯の勝利の秘訣です。南王国ユダの王アビヤにはこの確信がありました。「主が私たちの神である」(10)、そしてその主は私たちのかしらであり、大将であり、敗けることはない、との確信です。ですから彼は、「イスラエルの人々よ、あなたがたの父祖の神、主と戦ってはならない。とうてい勝ち目がないからである」(13)と言い得たのです。事実は、ユダ王国の圧勝でした。「神はヤロブアムと全イスラエルを、アビヤとユダの前に打ち破られ…ユダの手に渡された」のです(15、16)。まさに主の臨在こそ勝利の秘訣でした。

 私たちの信仰生涯は戦いの生涯です。決して甘いものではありません。世と悪魔と肉に属する世界に身を置くキリスト者が戦いなくして過ごせるわけがありません。『香登修養会六十周年記念誌』の誌上説教では、佐藤邦之助先生が「キリストの精兵」と題してその一点を鋭く指摘しています。しかし戦いの勝利は、「神は私たちとともにいて、かしらとなっておられる」という主の臨在信仰にあることを知らなければなりません。

主の臨在のための主への務め

 では、なぜ神はユダの側に立ち、勝利を与えられたのでしょうか。この一〇、一一節を見るとはっきりとその理由を読み取ることができます。イスラエルはヤロブアムが造った金の子牛を拝み、主の祭司たちを退け、主を捨てたのに対し、「しかし、私たちにとっては、主が私たちの神であり、この方を捨てなかった」(10)とアビヤは告白しています。その証しとして、主に仕える祭司たちも、レビ人たちも「私たちの神、主への務めを果たしている」(11)と告白するのです。彼らは朝ごと夕ごとにささげ物をし、香をたき、きよいパンを整え、燭台の火をともしていたのです。

 翻って、私たちの信仰生涯においてどうでしょうか。万人祭司として私たちは、主への務めを果たしているでしょうか。この主への務めを果たすところに主の臨在は現れ、主の臨在の現れるところに、主の勝利があるのです。

 では、今日、私たちにとって主への務めとは何でしょうか。 第一は、共同の礼拝です。感染症防止のため、しばらく私たちは在宅礼拝を余儀なくされました。しかし、私たちは可能な限りの手段を用い、「在宅共同礼拝」とさせていただきました。今、礼拝の時間帯を分散させ、しかも教会学校も同時進行で、家族揃っての共同礼拝を持っています。この共同礼拝を守ることこそ、主への務めを果たすことです。

 共同礼拝において、主はご自身を現され、語られます。神の言葉の聖書朗読、神の言葉の聖書からの説教、そして、見える神の言葉である聖礼典をもって主は語られます。私たちはこれに応じて、讃美と祈りとささげものを主にささげます。この主への務めが果たされているところに主はご自身を現わされ、会衆は牧師の祝祷をもって送り出されます。ここに主の臨在の伴侶があり、主の勝利が約束されるのです。

 第二は、共同の祈りです。週の半ばに私たちは祈り会をもっています。祈りの炎が燃え上がるためには、薪が必要です。その薪が御言葉の学びなのです。水曜日、朝、夕集まり、御言葉を共に学ぶ喜びと楽しみ、その御言葉の恵みに立って祈るところに、主はご自身を現されるのです。薪は一本では燃え尽きてしまいます。しかし共に祈る時、祈りの炎は勢いよく燃え上がります。かつては早天祈り会に多くの諸兄姉が見えましたが、昨朝も六人が共に心を合わせ祈りました。教会は礼拝の家であり、祈りの家です。共同の祈りをもって主への務めを果たしましょう。

 第三は、家庭における礼拝です。家庭が礼拝の場、祈りの場になったらどんなにすばらしいことでしょうか。最近、唄野隆先生のご夫人、絢子先生が書かれた『四世代物語』を読んで大変教えられました。一つの屋根の下での四世代のクリスチャンホーム!その祝福の源が家庭礼拝にありました。家庭の人数、年齢構成など、それぞれの条件に合わせ、それぞれの時間、それぞれの方法で家庭礼拝が軌道に乗ればしめたものです。これもまた主への大いなる務めなのです。

 第四は、個人のデボーションです。聖書通読をし、解説書、霊想書、信仰書などを用いての主と二人だけの恵みのとき。密室で、時には歩きながら、乗り物に乗りながら、働きや学びの合間での動く礼拝!これまた主への務めを果たすことなのです。

 主の臨在こそは勝利の秘訣、その主の臨在が現れるために主への務めを果たす。ここに勝ち得てあまりある豊かなクリスチャン・ライフがあることを知りましょう。

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