詩篇一五〇篇は究極の讃美です。最後の讃美というよりも、詩篇の「たたえのうた」が全て集結した讃美です。礼拝における頌栄とも言うべき讃美です。わずか六節の中で「神をほめたたえる」という「ハレルヤ」が十回も出てくる、ハレルヤ詩篇中、最高の詩篇です。
言うまでもなく主です。造り主、王なる神(1、149:1〜2)です。天地を造られ、全被造物を愛し、守り、養い、導き、治められるお方です。私たちを罪から救い、神の栄光にあずからせてくださる救いの神です。
まず、私たちはこのお方に目を向けましょう。このお方を仰ぎましょう。目に見えないお方、しかし、あらゆる目に見えるものよりも、現実に永遠に実在されるお方を心から讃美しましょう。
神の住まわれる聖所です(1)。その力の現れる大空、主の臨在のあらわれているすべての空間においてです(1)。そうです。香登教会の礼拝堂で、ゴスペルホールで、そして私たちの家庭で、職場、学校、施設で、さらに山で、海辺で、あらゆるところで讃美するのです。
ミレーの「晩鐘」をご存知でしょうか。遠く聖堂からアンジュラスの鐘が響きます。農夫妻は、聖堂ではなく、農作業の手を止め、畑で手を合わせ、臨在の主に礼拝をささげます。彼らは、「神の聖所」だけではなく、「御力の大空」の下で、神を礼拝し、神をほめたたえているのです。礼拝と讃美の場は、聖所から全空間に拡大して行くのです。さあ、私たちは、香登教会の会堂での礼拝から出発して、今週、あらゆるところで礼拝と讃美を継続していきましょう。
主の「大能のみわざのゆえ」(2)にです。「その比類なき偉大さ」のゆえに、それにふさわしく讃美するのです。知ってください。天地を創造された神です。紅海の水を真っ二つに分けて神の民を救われた神です。何よりも十字架と復活による人類救済のみわざを成し遂げられた神です。十字架上で、テテレスタイ!完了した!と呼ばれた救い主です。それは新創造のみわざの完成の叫びでした。
「神は人をご自身のかたちとして創造された」(創世記1:27)。これが第一の創造です。神のかたちとして創造された人間!神の知・情・意、神の動植物を愛と権威をもって治める力、神の愛と聖と義のすべてをいただいた人間!その本来の幸せな人間を堕落させ、滅びに追いやった悪魔と始祖の罪。そこから憎しみ、争い、不倫、盗み、偽り、むさぼりに毒された人間社会が始まったのです。
しかし、神は御子の十字架において人類の罪を滅ぼし、御子の復活によって死をも滅ぼし、御子を信じる者を新しく生まれさせ、新創造してくださったのです。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(Uコリ ント5:17)。これが新創造です。ハレルヤ!この大能のみわざをほめたたえましょう。
まず、私たちの体を用いてです。その霊、心、思い、全肢体、特に声を用いてです。知性をもって、感動をもって、意志をもって讃美するのです。加えて、あらゆる楽器を用いてです。詩編の一大交響曲はまさにクライマックスです。お暇な楽器があるはずはありません。吹奏楽器も弦楽器も打楽器も、全てを用いて讃美するのです。そうです。角笛、琴と竪琴、タンバリンと踊り、弦と笛、音の高いシンバル、鳴り響くシンバルをもって讃美するのです(3〜5)。
香登教会でも会衆や聖歌隊をはじめ、オルガン、ピアノもトーンチャイムもゴスペルバンドも、その他様々な弦楽器、吹奏楽器も総動員して主をほめたたえるのです。音楽だけでなく踊りをもって讃美しています。ハワイではフラダンスの讃美もあります。いずれにせよ、全身全霊、あらゆるものを用いて主を讃美するのです。
「息のあるものはみな」(6)です。もはや人類すべてがクリスチャンです。全人類、全民族、老若男女、息のあるあらゆる人々が主をほめたたえるのです。まさにリバイバル以外の何ものでもありません。
それのみならず、海の魚も、野の生き物も、空の鳥も、家畜も小躍りして讃美するのです。英国はイスニー、旧バックストン邸での「ドーンコーラス」(夜明けのさえずり大合唱)を思い起こします。
ああ、しかしローマ書八章によれば、今、人類の罪のゆえに被造物は虚無に服しています。滅びの束縛の中にあります。ですから被造物は人間が救われ、神の子とされ、宇宙が贖われるのを切実に待ち、栄光にうめいています。
しかし、ついに贖いは完成し、息のあるものがみな「ハレルヤ!」と叫ぶときがくるのです。ああ、この究極の讃美を目指し、先陣を切って主を讃美する者になりましょう。讃美の群れに一人でも多く参加できるように伝道しましょう。
日本イエス・キリスト教団 香登教会
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