更新日 1999年12月26日


日産 スカイラインGT−R(BNR32)

<内外装の修復 リフレッシュメニュー>



 このクルマ、6年落ちの白のGT−Rということもあって、本来の下取り価格は200万円前後が相場であるにもかかわらず、どこの買い取り店に持っていっても100万円前後の査定しかつかなかった。
 というのには改造云々という理由もあったようだが、一番の理由は「程度」であった。

 なんせ、内外装、想像を絶するほど汚かった。

 外装は、フロントグリル無しの金網処理。ボンネットピンはハヤリもあるため、さして査定には響かない(あくまで走り屋系買い取り専門店の場合)にしても、水アカの目立つボディーにも関わらず、まったく水アカ除去をせずに満足も洗車もしていない状態であったことは、良い印象を与えるわけはない。
 なんせ、水アカだらけなうえに、こびりついたホコリは「これって10年落ち?」といいたくなるような外装であったし、ワイパーは冬用のカバー付きがついていたが、これもすでに風化して、シールしているゴムが破けてボロボロになっていた。

 また、ガラスは全面ともヒドイ油膜で、どこから見ても「汚いガラス」というのが一発でわかるほどであった。

 一方、内装も凄かった。
 窓でも開けて1週間くらい放置でもしていたのか? と思えるほど、中は汚れやホコリがこびりついていた。
 また、フロアマットは泥だらけで、ドアトリムなども触わるのがイヤになるほど汚れで変色していた。

 そんな状況の中、もっとも悲惨なのはシートであった。
 ホコリや砂などと思える汚れだけでなく、ジュースかなにかをこぼしたのか、いかにも「汚れている」という状態で、正直なところ、座るのすらためらいたくなるような状態であった。

 また、ステアリングは社外品(たぶんナルディのクラッシックだともうが)がついていたが、皮がボロボロになっていて、同様にシフトノブやサイドブレーキノブ(と皮製のカバー)もメチャクチャ痛んでいた。

 はっきり言って、10年間農作業で使いまくっている軽トラックのほうが、よっぽどキレイだ。というほどの状態だった。(過去にここまで汚いクルマはみたことがなかった。)

 ということで、購入を決めた日、一番最初におこなったのは「クリーニング」であった。

 通常、室内のクリーニングはケミカルスプレー系で済ましてしまうところであったが、今回ばかりはそうもいかず、プロが扱う高温スチーム式クリーナを使用した。(行きつけのクルマ屋さんがもっているので)
 このスチームクリーナー。業務用で高いだけあってたしかにスゴイのは以前から知っていたので、これを使えばなんとかなるだろう。と思っていた。

 が、実際に作業してみると、「スチーム(洗剤)+掃除機+スチーム(水)+拭き取り」の1回で完了するはずが、結局、3回やってようやくキレイになった。
 
 しかし、いくらスチームによるクリーニングをしても、シートの汚れは一向によくならなかった。(もちろん最初に比べればずいぶんキレイになったのだが)

 話は変わるが、GT−Rのシートは実に良いシートである。
 これは私もよく理解している。純正シートでここまで良いシートというのはなかなかない。いや、社外品のリクライニングシートでも、モノによってはGT−Rのシートのほうが良いくらいである。

 が、そうは言っても、このシートではあまりにも悲しい。(オーナーが座る気にならないほど汚れているシートでは、誰も乗せられない。)
 ということで、結局、レカロSR−Vを2脚購入した。

 レカロは過去に何度か購入しているし、SRシリーズの座り心地は知っているつもりなので、今回も迷わずSR−Vを某通販店から購入。
 で、シートレールは運良くインターネットで入手できた。(レカロ専用のシートレールであり、ブリンプのものより取り付け位置が低いという優れ物)
 結局、またまたミーハー路線で、サベルトのクラブマン4x4まで両方のシートに装着。

 で、純正シートはどうしたかというと、インターネットの個人売買で売却。
 GT−Rのシートは結構な人気であるため、わりかし高値で取り引きされているようで、購入した相手さんもそのことを重々承知しているため、汚れが酷いにも関わらず、2脚4万円ということで購入してもらった。(でも、キレイだったら2脚8万円くらいなんだよな。)

 で、シートはこれでなんとかなったが、ステアリングや手に触れる部分の痛みは無視できないレベルであった。
 そのため、ステアリングはナルディ/GARA−3 Type−ZEROに変更。(MR−2、パルサーもこれをチョイスしている)
 あと、シフトノブカバー、サイドブレーキカバーは純正新品に。シフトノブは球形が好みであるため、レッツォーから出た新製品に変更した。

 その他の内装としては、社外品のブースト計の位置がこれ見よがしな場所についていたため、これはセンターコンソールの右側に移動。
 オイル用の湯温計は動作がいいかげんだったため、取り外してしまった。

 内装はそんなところで落ち着いたのだが、外装は思った以上に金がかかった。

 全体的な汚れは水アカ取りやワックスを駆使して満足のいくレベルに落ち着いた。(今回も「リキュードグラス」を使用しました。)

 で、フロントグリルを新品注文したのだが、あまりの値段の高さにビックリしてしまった。(が、ないわけにはいかないため結局購入。)
 あと、ボンネットのボンネットピンはとっとと取り外し、ボンネットに開いた穴は自前でパテ埋め+塗装で処理した。(おかげで塗装の色が合わずにみっともなくなったが、遠目ではわからないので良しとした。近いうちにボカシ塗装をする予定)

 あと、右リアフェンダーのタイヤハウス縁の錆による塗装浮きは自分でやれるレベルではないので、板金屋さんに4万円で修理してもらった。
 もっとも、この部分、過去にぶつけた形跡もなく、GT−Rの問題点だと思われる。(5年を過ぎているためクレームにはならなかった。)

 あと、細かいところでは、ワイパーの交換程度であるが、逆にもともと変更されていて有り難かったのは、ヘッドライトがプロジェクターからN1仕様のH4バルブ品に交換されていたこと。
 もともとGT−Rのプロジェクターは暗いのが難点であったが、これだとH4バルブが使用できるため、最近ハヤリのライトバルブが使用できて嬉しい。
 もっとも、現在は前オーナーが入れていた「PIAAプラズマブルー」をそのまま使っているが、近いうちにリレー組み込みのハイワッテージバルブに変更しようと考えている。

 あと、余談ではあるが、このクルマ、オーディオも社外品がついていた。
 物はケンウッドのMDプレーヤーとCDプレーヤーでDSP内臓のもの。
 このクルマのオーディオはどうでもいいのがホンネであるが、オーディオ関係はインターネットの個人売買に出してもさして高値がつかないため、これはこのまま使用している。
 また、オーディオを2DIN使用しているため、もともと付いていたはずの3連メーターは除去され、私の手元には無い。

 あ、あと、オーディオで思い出したが、前オーナーの趣味なのか、オーディオ周りのコンソールパネルに「カーボン調シール」が貼ってあった。
 で、この貼り方がメチャメチャ下手で、いっそ買い換えようかとも思ったのだが、お金がもったいなかったので、シールのカットをし直して現在このまま使用している。

 話は少々変わるが、私の場合、内装の仕上げには「アーマーオール」、ボディには「リキュードグラス・プラス」を使うことがほとんどです。




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