2006年01月22日


Be−1スーパーターボ Beost-Ver.3 (エンジン改装など)




ボンネットにあったフードバルジがなくなったため、ノーマルのBe-1な外観になりました。


 2004年3月にエンジン換装の改造車検を取り、秋には足回りを一新したのだが、この足回りがすこぶる良い感じになった。
 一方、Beostに搭載してあったMA09ERTエンジンは取り立てて不具合もなく、わりと元気な状態であったが、そもそも素性がはっきりしていないこ とや、この先に発生するトラブルの可能性を考えると、どこかで一度、きちんと対策しておきたいと考えていた。
 そんなわけで、エンジンの改装計画が一気に浮上し、実施と相成りました。

 結局、2005年3月にエンジンのオーバーホールを開始し、完了したのは9月。
 じつに6ヶ月以上という長期間の作業であったため、今回のエンジン改装に併せて、その他諸々についても仕様変更をしたのが今回の仕様です。



Beost-Ver.3 (2005年10月仕様) スペック表

車名 日産 Be-1スーパーターボ ペットネーム「Beost」
年式 昭和63年4月 エンジンは平成1年車
型式 E-BK10改 (原動機および動力伝達装置について構造変更) 2004年03月実施
カラー オパールラベンダー(#LX1)に全塗装 K11コペル・ミニスター採用色
ボディ形式 FF 2ドア2BOX ハッチバックじゃない
車体寸法 全長3635mm×全幅1580mm×全高1395mm カタログ値
トレッド フロント:1350mm リア:1335mm カタログ値
ホイールベース 2300mm カタログ値
乗員定数 2名 ロールバー装着による
車体重量 830kg(推定値) 改装前の実測値 800kg
エンジン MA09ERT改
(EK10搭載エンジン)
水冷直列4気筒SOHC 987cc
ECCS ターボ+スーパーチャージャー
マーチスーパーターボ用
(2005年 オーバーホール実施)
エンジンスペック
(カタログ値)
最高出力 110ps/6400rpm(カタログ値)
最大トルク 13.3kg・m/4800rpm(カタログ値)
レブリミット 7040rpm(カタログ値)
加給圧 0.9kg/cm2(カタログ値)
EK10カタログ値
(実車データは未計測)
主な仕様 マフラー:フジツボレガリス EK10用
エアクリーナー:HKS 汎用
インタークーラー:撤去 インタークーラー無し
オイルクーラー サーモスタッド付き汎用
ラジエター:EK10用 EK10用
コンピューター:自作ROM マーチR初期型をベースに現車合わせ
その他 S/Cオイル:ダフニーアルファギヤ150  
エンジンオイル:ワコーズ  
プラグ:イリジウムタフ(番手変更無し)  
ミッション 5速
マニュアルミッション
減速比
 1速:2.938 (マーチR用クロス)
 2速:2.095 (マーチR用クロス)
 3速:1.538 (マーチR用クロス)
 4速:1.133 (マーチR用クロス)
 5速:0.756
 後退:3.417
 ファイナル:4.353 (マーチR用クロス)
ミッションケースは
スーパーターボ用
クラッチ マーチR純正 マーチR用
LSD NISMO 1.5WAY 機械式 EK10用
ドライブシャフト スーパーターボ純正品 マーチスーパーターボ用
ブレーキ フロント
(ディスクブレーキ)
キャリパ:RNN14純正(14インチ) パルサーGTI-R用
ローター:APロッキード(スリットタイプ) パルサーGTI-R用
パッド:ウインマックス20 パルサーGTI-R用
リア
(ドラムブレーキ)
ドラム:EK10マーチR純正 ホーシングASSY交換
シュー:マーベル/ラリー用 マーチR用
マスターシリンダー BK10のまま  
足回り フロント 形状:マクファーソンストラット  
ショックアブソーバ:elsport ケースはEK10用エナペタル
スプリング:NISMOラリー  
ブッシュ類・ロアアーム:EK10用一式 追加工部分あり
スタビライザー:EK10用一式(予定)
2005/12装着予定  
リア 形状:トレーリングアーム  
ショックアブソーバー:elsport 車高調整式に変更
スプリング:不明(たぶんトヨシマH150) 3種類からチョイス
ブッシュ類・ホーシング:EK10マーチR用 追加工部分あり
スタビライザー:EK10マーチR用  
ホイールアライメント 前輪 キャスター 左:1°54′ 右:1°48′ 左右差 0°6′
キャンバー 左:-1°36′右:-1°30′ 左右差 -0°6′
トウ 左:-0°6′右:-0°6′ トータルトウ -0°12′
SAI 左:13°15′右:13°18′  
インクルーデッド角 左:12°15′右:11°48′  
後輪 キャンバー 左:-0°12′右:0°0′ 左右差 -0°12′
トウ 左:-0°3′右:0°3′ トータルトウ 0°0′
総合 セットバック(前輪) -6.14   
スラスト角(後輪) -0°3′  
タイヤ&ホイール 夏用1
(普段用)
タイヤ:ヨコハマ AD07 195-50-15  
ホイール:ワタナベ RS-8 6.5J×15 OFF+34   
夏用2
(お遊び用)
タイヤ:ヨコハマ A048 HM 195-50-15  
ホイール:RAYS TE37 6.5J×15 OFF+35  
冬用 タイヤ:(現在物色中 175-60-14)  
ホイール:レーシングスパルコ 6J×14 OFF+40  
内外装関連 一般装備 エアコン なし(除去) 
パワーステアリング SW20流用
パワーウインドウ 汎用品
リモコンドアミラー なし
集中ドアロック なし
フューエルオープナー なし
トランクオープナー なし
オーディオ クラリオン カセット+CDチェンジャ−
ナビゲーション ソニーCDナビ
特別装備
(変更箇所)
シート(運転席/助手席) MOHフルバケットシート(黒/青)
シートベルト(運転席/助手席) ウイランズ
ステアリング ナルディ GARA3 Type-ZERO
シフトノブ 球タイプ 
ドア内装/リアシート マーチスーパーターボ用 
ロールバー K10マーチ用前後7P 
追加メーター ブースト計、油圧計、湯温計、水温計
スーパーチャージャーランプ
ブーストコントローラ HKS EVC−EZ
オイル クーラー&サーモスタッド
汎用品
バッテリー ドライバッテリー
外装関連 ヘッドライトリレー+ハイワッテージバルブ   
ノーマル 純正ボンネット(フードバルジを撤去)

黄色がVer.3で改装した項目            






フロントビュー。ボンネットのフードバルジ(空気取り込み穴)がなくなり、ノーマルな外観になりました。




リアビュー。特に変化はありません。




運転席周り。ロールバーが装着され、一気に下品になりました(笑)
ちなみに、パワーウインドウが装着されたため、ウインドウレバーがなくなりました。




インパネ周り。スーパーターボ用の3連メーターがなくなりました。
(その代わり、空気噴出し穴にメーターを埋め込みました。普段はメクラフタをしています)




助手席周り。ドライバッテリーが足元にあります。




今回から青/黒のシートになりました。(今まで4点シートベルトを常時装着していましたが、みっともないので普段は外してあります)




エンジンルーム。あいわらずごちゃごちゃしています。
でも、だいぶ変わりました。




インタークーラーを撤去したため、こんな感じになりました。
(インタークーラーを取ったことが吉と出るか凶と出るか・・・)




トランクルームの中にこんなものあります。




ロールバーさえ気がつかなければ、普通のクルマ。かな。



Beost-Ver.3仕様に関するコメント


■エンジンオーバーホール&関連仕様の変更

 エンジンオーバーホールの詳細については割愛するが、けっこう大掛かりな作業をし、消耗パーツの多くを新品交換し、ほぼ完全にリフレッシュした。
 スペックの変更点としては、インタークーラーの撤去(移設する予定だったが、断念)、レゾネータの撤去、エアコンの撤去、エアクリ交換といったところ。
 インタークーラーの移設を断念したため、代わりにオイルクーラーを設置。
 また、タービンは多少のガタがでていたが、予算的な面でそのまま。
 給排気系の変更などの影響も踏まえ、ROMはマーチR初期型のデータをもとに、現車合わせで燃調・点火タイミングを再設定した。
 エンジンのオーバーホールは地元のショップにお願いしたが、さすがにプロの仕事だけであって見事なもんでした。
 また、エンジン改装に伴い、NISMOの機械式LSD(1.5Way)を装着した。
 あと、LSDの装着による重ステ対策として、SW20の電動油圧パワステポンプを流用してパワステ化した。
   
 
■室内の仕様変更
    
 以前より奥さんから安全上の理由でロールバーを入れてほしいと言われていたので、今回のエンジン改装に伴い7P品を装着した。 
 当初、家にある部品取りのマーチRに装着されていたリア4Pロールバーを入れようと思ったが、衝突時の安全を考えるとフロント側にもバーがあったほうが いいので、ヤフオクで7P品を入手した。
 実際、ロールバーの装着は重量増加の面で走行には不利なわけだが、Be-1の場合、衝突時の安全性が低いため仕方ないかな。と思っている。
 このロールバーは2名乗車になるので、これは次回の車検のときに改造申請を出すことにする。
 また、これまで赤色のバケットシートを使用していたが、奥さんから「赤色は目立つし、ヘン」と指摘を受けていたので、今回の改装に伴い、黒/青に変更し た。また、どうでもいいことであるが、運転席のシートベルトもロータリーバックル5点式に変更した。
 あと、ホントにどうでもいい話であるが、これまで付けていたスーパーターボ用の純正3連メーターは除去し、代わりに社外メーターを装着。
 スーパーチャージャー動作ランプは、タコメータパネル内に設置した。
 さらに、これもどうでもよかったのだが、今回、汎用品のパワーウインドウを装着した。(奥さんからの誕生日プレゼント)
   
 
■外装
 
 今回、もっとも大きく変わったのは、ボンネットのフードバルジがなくなり、純正のボンネットになった点である。。
 Beostを作製したマイスターY氏が頑張って加工したボンネットのフードバルジはなかなかの出来であったが、そもそも個人的にフードバルジが好きでは ないため、インタークーラーの除去に伴い、ボンネットも純正そのままの形状に変更した。
 これで、外観上は、ほぼノーマルのBe-1となった。(マフラーは2本出しのままであるが太くないマフラーなので違和感はないと思う)

 
■総評
 
 去年実施したVer.2の改装に引き続き、今回実施したVer.3への改装も結構な費用がかかっていますが、その価値は十分にあったと思っています。
 Ver.3のスペックをみると、インタークーラーの除去がスペックダウンな感じですが、個人的にはOKだと思っています。
 実際の走りについての詳細は割愛しますが、個人的にはかなり良いクルマになったと思っています。

 今回の改装で、Beostは完成の領域に達したかな。と思っています。
 仮にサーキット走行をメインにするのであれば、まだまだしなければならない仕様変更はあるものの、現在の使用目的(町乗り+α)からみれば、十分な性能 を得たと思っています。

 ともかくも、Beostは今回の改装により自分なりに十分納得できる内容になり、じつは自分自身かなり気に入っています。
 これまで結構な台数のクルマを所有しましたが、なんだかんだでBeostがもっとも思い入れのあるクルマになっている気がします。
 実際、かなりの費用をかけた関係上、売るに売れないわけで。
 というわけで、Beostはトドメが刺さるまで所有していきたいクルマになっています。





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