2004年08月26日
見た目は購入当初と変わっていないのですが、中身はいろいろ変わりました。
2002年10月に購入したBe-1スーパーターボですが、いろいろと仕様変更をおこない続けました。
今年3月には車検に伴いエンジン載せ替えの構造変更もおこない、2004年の夏、これまで納得していなかった足回りについて、抜本的な対策をおこないました。
購入当初から、足回りの変更までの2年間でおこなった仕様変更は以下のとおりです。
・フロントブレーキの変更(RNN14パルサーGTI-Rのフロントブレーキ流用)
・マーチRに搭載されていたクロスミッションの流用
・ECUの変更
・足回りの抜本的仕様変更
自分的にはほぼ完成の域に来た。と思っていたりします。そんなわけで、しばらく乗り続けたいと思います。
車名 | 日産 Be-1スーパーターボ | ペットネーム「Beost」 | |
年式 | 昭和63年4月 | エンジンは平成1年車 | |
型式 | E-BK10改 (原動機および動力伝達装置について構造変更) | 2004年03月実施 | |
カラー | オパールラベンダー(#LX1)に全塗装 | K11コペル・ミニスター採用色 | |
ボディ形式 | FF 2ドア2BOX | ハッチバックじゃない | |
車体寸法 | 全長3635mm×全幅1580mm×全高1395mm | カタログ値 | |
トレッド | フロント:1350mm リア:1335mm | カタログ値 | |
ホイールベース | 2300mm | カタログ値 | |
乗員定数 | 5名 | 変更無し | |
車体重量 | 800kg (改造車検時の計測実数値) | 改造申請時計算値:720kg | |
エンジン | MA09ERT (EK10搭載エンジン) |
水冷直列4気筒SOHC 930cc ECCS ターボ+スーパーチャージャー |
マーチスーパーターボ用 |
エンジンスペック | 最高出力 110ps/6400rpm 最大トルク 13.3kg・m/4800rpm |
EK10カタログ値 | |
変更内容 | マフラー:フジツボレガリス | EK10用 | |
ECU:チューンドROM | ハイオク専用 | ||
その他 | ・吸気系はノーマル ・プラグはイリジウムタフ(番手変更無し) |
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ミッション | 5速 マニュアルミッション |
減速比 1速:2.938 (マーチR用クロス) 2速:2.095 (マーチR用クロス) 3速:1.538 (マーチR用クロス) 4速:1.133 (マーチR用クロス) 5速:0.756 後退:3.417 ファイナル:4.353 (マーチR用クロス) |
ミッションケースは スーパーターボ用 |
クラッチ | EK10純正品 | マーチスーパーターボ用 | |
LSD | EK10純正ビスカス | マーチスーパーターボ用 | |
ドライブシャフト | EK10純正品 | マーチスーパーターボ用 | |
ブレーキ | フロント (ディスクブレーキ) |
キャリパ:RNN14純正(14インチ) | パルサーGTI-R用 |
ローター:APロッキード(スリットタイプ) | パルサーGTI-R用 | ||
パッド:ウインマックス20 | パルサーGTI-R用 | ||
リア (ドラムブレーキ) |
ドラム:EK10マーチR純正 | ホーシングASSY交換 | |
シュー:マーベル/ラリー用 | マーチR用 | ||
マスターシリンダー | BK10のまま | ||
足回り | フロント | 形状:マクファーソンストラット | |
ショックアブソーバ:elsport | ケースはEK10用エナペタル | ||
スプリング:不明(たぶんNISMOラリー) | 2種類からチョイス | ||
ブッシュ類・ロアアーム:EK10用一式 | 追加工部分あり | ||
スタビライザー:EK10用一式 | (04年09月施工予定) | ||
リア | 形状:トレーリングアーム | ||
ショックアブソーバー:elsport | 車高調整式に変更 | ||
スプリング:不明(たぶんトヨシマH150) | 3種類からチョイス | ||
ブッシュ類・ホーシング:EK10マーチR用 | 追加工部分あり | ||
スタビライザー:EK10マーチR用 | |||
ホイールアライメント | 前輪 | キャスター 左:1°42′ 右:1°48′ | 左右差 -0°6′ |
キャンバー 左:-1°42′右:-1°42′ | 左右差 0°0′ | ||
トウ 左:0°12′右:0°12′ | トータルトウ 0°24′ | ||
SAI 左:13°25′右:13°25′ | |||
インクルーデッド角 左:11°55′右:11°55′ | |||
後輪 | キャンバー 左:-0°24′右:-0°6′ | 左右差 -0°18′ | |
トウ 左:0°3′右:0°6′ | トータルトウ 0°9′ | ||
総合 | セットバック(前輪) -6.07 | ||
スラスト角(後輪) -0°2′ | |||
タイヤ&ホイール | 夏用1 | タイヤ:ヨコハマ AD07 195-50-15 | 某ショップのオススメ |
ホイール:ワタナベ RS-8 6.5J×15 OFF+34 | |||
夏用2 | タイヤ:トーヨー R-888 195-55-15 | 今まで履いていたタイヤ | |
冬用 | タイヤ:ブリジストンMZ-02 175-60-14 | ||
ホイール:スパルコ 6J×14 OFF+40 | |||
内外装関連 | 標準装備のたぐい (装備されているもの) |
・エアコン(ディーラーオプション品) | ガス漏れ酷く、 補充してもすぐ抜ける |
装備されていないもの | パワステ、パワーウインドウ、 集中ドアロック、リモコンドアミラー、 室内開口燃料コックトランクオープナー |
要するに何も付いていない | |
内装関連 (変更箇所) |
フロントシート:フルバケットシート(2脚) | ノーブランド品 | |
シートベルト:ウィランス4×3 2本 | |||
ステアリング:ナルディ GARA3 Type-ZERO | |||
シフトノブ:レッツォーの丸いタイプ | |||
ドア内装:マーチスーパーターボ用 | |||
リアシート:マーチスーパーターボ用 | |||
追加メーター:EK10純正3連メータ | 時計、電圧計、ブースト計 | ||
オーディオ:安いワンボディ+CDチェンジャー | アゼスト | ||
外装関連 | ヘッドライト:リレーキットを装着 | ||
ボンネットにフードバルジを設置 | 外装の変更はこれだけ |
フロントビュー。今までと変化ないです。変わったのはタイヤくらいですねえ。
右サイドビュー。しいて言うなら、リアの車高が1cm程度落ちています。
リアビュー。以前はマフラーがバンパーに当たっていましたが、4月の車検でマフラーステーを修理したとき、少し下がりました。
左サイドビュー。再度ステップ部の錆が大きくなってきました。(まあ、しょうがないっす)
フロントが若干ネガキャンになっているのですが・・・ 写真じゃわかりません。
(奥に止まっているのが部品取り用のマーチR初期型です)
内装は購入当初と大きな変更はありませんが、カーステが変わりました。
(以前付けていたCDプレーヤーはヤフオクで売りっぱらい、安物に換えました)
最近になって、「赤ではなく、青いフルバケのほうがよかったな」と思っています。
(もしかしたら買い換えるかもしれない。つーか、カネ使いが荒くなってきたな)
エンジンも前のまんまです。細かい話をすれば、イグニッションコイルを新品交換し、位置を変更したくらい。
(どっちかっていうと、アッパーマウント部を見て欲しい。倒立ショックが入っています)
最近の悩みがこれ。フードバルジの表面の塗装が変色しはじめました。
(熱がすごいからなあ・・・・ 対策方法は無いしねえ)
助手席周り。特に変化ないです。(実は3連メーターと空調パネルは前回から交換しました)
これが錆浮き。気にしていないのですが、いつかはトドメがささりそうだな。
初公開。Beostのトランクルーム。
全然使い物にならない空間です。(とはいえ、ブースターケーブルとか入れていますが)
これが今回(2004年夏)仕様変更した足回り。リア部分。
ホーシング&リアブレーキASSYは部品取りのマーチRから移植。これでリアスタビライザーが付きました。
ショックはエルシュポルト。車高調になっています。
スプリングは多分トヨシマのH150。(ショップさんに全てお任せしたので詳しいことがわからない)
リアショック周りの写真をもう一枚。
写真ではわかりづらいのですが、リアフェンダーはツメ折りしました。
スプリングシートは一番下になっているのですが、この先、更なるスポーツし様にするためには、この位置からスプリング変更とともに車高調整するそうです。
(その際、タイヤが干渉する可能性が出てくるのでツメ折りしたとのことです。ショップさん談)
だいぶ前に仕様変更していますが、これがフロントブレーキです。
キャリパはRNN14パルサーGTI-R純正です。ローターはAPロッキードのスリット入りです。
これにより、13インチホイールは入らなくなりました。
ちなみに、効きもいいのですが、それ以上に耐フェード性が上がりました。
フロントの足回りです。見たところ、ビルシュタインのエナペタルですが、中身はエルシュポルトに変更されています。
スプリングはNISMOラリーらしいのですが、詳しいことはわかりません。
(こっち側をこのセットにして、これを基準にしてリアのセット出しをしたとのこと。ショップさん談)
じつはまだフロントスタビライザーがついていません。(ロアアームはスーパーターボ用に変更済み)
スタビの部品納入は済んでいるのですが、仕様から考えて「現在のところは不用」と判断されています。
(ストラットタワーバーも同じ理由で未装着。)
ミッションケース。結構ミッションオイルが出ています。が、ドライブシャフトとかから漏れているのではないようです。
(単なるオーバーフローという感じです)
クルマの写真ではありませんが、整備要領書(追補版V)と、サービス周報601号、618号。
2年ほど前にディーラーで購入しました。現在でも日産ディーラーで購入できるかと思います。
(価格は追補版が2000円台。周報が各700円くらいだったかな)
改造車検済みの車検証。型式「E-BK10改」になっています。型式指定番号と類別は空白になります。
改造申請の許可証。申請書類とともに提出した書類を陸運支局が清書してくれたものです。
3年前に全塗装したオパールラベンダー(#LX1)。いつまでもコンディションを維持して欲しい。
(というわりに全然洗車しない。ワックスがけなんか2回くらいしかしたことないんだよなあ)
そんなわけで、まだまだ乗りつづけることになりそうです。
■フロントブレーキの変更(RNN14パルサーGTI-Rのフロントブレーキ流用)
Beostは購入当初、EK10マーチスーパーターボのフロントブレーキが装着されていた(ドライブシャフトがEK10であるため)が、RNN14パルサーGTI-Rのフロントブレーキが流用できることを知り、早速実施した。
ナックルアームのキャリパ固定位置が共通であるため、キャリパ&ロータはポン付けで装着できるが、厳密にはキャリパが若干ズレるため、1mm程度のワッシャをボルトに入れる必要がある。
BeostではRNN14の中古キャリパを用い、ローターはAPロッキードのスリット入りローターを入れた。
(スリット入りが高性能かどうかは不明であるが、ソリッドローターとさして価格差がなかったため、こっちにした)
また、パッドは当然RNN14用になる。今回はウインマックス20を入れた。
RNN14のフロントブレーキになったことで、効きが向上したが、それ以上に耐フェード性がかなり向上した。
ただし、キャリパの大型化に伴い、それまで装着可能であった13インチホイールを入れることができなくなり、14インチ以上のホイールサイズとなった。
■マーチRに搭載されていたクロスミッションの流用
EK10には、「マーチスーパーターボ」と、「マーチR」の2車種が存在する。
一般向けスポーツモデルとしてリリースされた「スーパーターボ」に対し、国内ラリーBクラス向けの競技車両としてリリースされた「マーチR」では、よりクロスレシオされたマニュアトランスルミッションが搭載された。
Beostを購入した時点ではスーパーターボのマニュアルトランスミッションが搭載されていたため、マーチRのクロスミッションを入手して載せ換えることを検討した。
(マーチRの事故車なり部品取り車を入手し、載せ換えるわけだ)
しかし、調べていくうち、新品のクロスミッションギアを入れ替えてくれるショップの情報を知り、結局、Beostでは1速〜4速およびファイナルギアをマーチR新品部品に交換した。
(5速と後退ギアはマーチスーパーターボのまま)
ギアのクロス化により、非常によい感じでシフトアップ&シフトダウンできるようになった。
クルマの用途にもよるが、私の場合は「変更してホントによかった」と言える変更であった。
■ECUの変更
MA09ERTエンジンを搭載するEK10には「スーパーターボ」と「マーチR」があり、このうち「マーチR」は国内ラリー用競技車両ということもあり、私には当時から馴染みの深いクルマであった。
過去、マーチRを所有していた時期があったこともあり、ラリー参戦時に入手していた「ラリー用ECU」が手元にあったため、当初、Beostにはこれを装着していた。
MA09ERTのECUについてはさまざまな情報が錯綜しているようである。
当初、このECUに搭載されているEP-ROMが「初期型マーチRのROM」だと思っていたが、これは間違いで、私が使用していたこの「ラリー用ECU」はラリーに参戦しているマーチRユーザーに広まっていったチューニングROMであることが判明。
(このROMを用いるとスーパーチャージャーのランプが点灯しない。仕様は点火タイミングと燃調が変更されていて、パワーが出ている。ノッキング発生の可能性があるためハイオク専用)
また、噂になっている「初期型マーチR」のROMは、スーパーチャージャー作動時、アクセルOFFしても3秒間はスーパーチャージャーが動作し続ける仕様になっている。
(現在私が所有しているマーチRがこのタイプ。車台番号EK10000286、昭和63年の初期型)
現在のBeostには、上記のROMではなく、初期型マーチRをベースにして、スーパーチャージャーの動作回転数を変更したチューンドROMを入れている。
■足回りの抜本的仕様変更
2004年4月に改造車検を取得したことにより、これまで悩んでいた足回りを一新することにした。
Beostでは、フロントロアアーム周りやリアホーシング周りはBe-1のままであった。
購入当初から、EK10用のKYBスーパースペシャルダートトライアルや、NISMOラリーなどのショック、トヨシマH150やNISMOラリーなどのスプリングに入れ替えて色々と試行錯誤し、それなりになっていたものの、各ブッシュの全体的なヤレやアーム類がBe-1のままであることなど、納得しきれない部分が多々あったため、中途半端な変更ではなく、抜本的な仕様変更をすることとし、地元のショップに改造を依頼した。
改造依頼については、事情と用途を説明するとともに上限の金額だけを提示し、あとは全てをショップに一任した。
作業依頼するにあたり、手元にあったショックアブソーバやスプリング、そして部品取りとして入手したマーチRをそっくり引き渡し、期間も2ヶ月あまり(04年6月〜8月)かけて仕様変更したのがスペック表に掲載した足回り&ホイールアライメントである。
(厳密にはフロントスタビライザーは部品待ちのため未装着である)
スペック表以外の詳細な仕様については割愛するが、私としては「高額な費用に値する以上に良い足回りになってくれた」と感じている。
(これは口で説明するよりも乗ってもらったほうが早いと思います。さすが専門家が手がけた仕事だな。と感心しました)