鹿島川大谷原(かしまがわ・おおたんばら)   [北アルプス山麓]1070m


 鹿島川にかかる橋の手前に「サンアルピナ鹿島槍スキー場」の広い駐車場があり、ここに車を停め、スキーを履く。

 鹿島川の流れに沿って上流に向かう。河原は雪に埋まっているが、中央付近に細く流れが見える。 河原に沿ったまばらな林の中を歩くが、昨日の雨と今朝の冷え込みで、雪面はツルツルに凍っていて、でこぼこのスケートリンクを歩いているようだ。窪みに入ってしまうと、滑ってなかなか出られない。

  凍った雪面に苦労する
 しばらく行くと、大冷沢と大川沢の合流点にある大きな砂防堰堤に突き当たる。左側から上がると、堰堤の上は広い雪原になっている。
 正面には爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳にかけての稜線が青い空をバックに白く光っている。上高地から見上げる奥穂から前穂の眺めと言ったら言い過ぎだろうが、手軽さを考えればそれに匹敵する眺めだ。右手の奥には五竜岳も見える。
 気分がいいのでティータイムにする。
堰堤の陰でティータイム 爺ヶ岳(左)から鹿島槍への稜線

 のんびりした後、広い雪原を横断して大川沢の方に向かう。沢は東側の山すそに沿って流れていて、水の存在が疑われるほど澄んでいる。

 沢を横断して細い吊り橋が懸かっているが、古くて使われているのかどうか分からない。もちろん、スキーでは渡れないので、下をくぐるだけ。その先は河原が細くなってくるので引き返す。

 西側の山すそをたどって、大冷沢の方に入る。大冷沢は大川沢より河原が広くて、かなり奥まで行けそうだ。鹿島槍への登山ルートである赤岩尾根に向かう林道が沢の北側に続いていて、これも使えそうだ。
 ただ、ピストンになってしまうし、これ以上山に近づいても景色が見えなくなると思って、大冷沢には入らなかった。

爺ヶ岳にかかる飛行機雲
 ここからは林道を快適に下る。堰堤を通りすぎ、あっという間に駐車場に着いてしまう。

 今回のコースならちょっと頑張れば1時間ぐらいで廻れるのではないか。ちょっと歩き足りないくらいだが、後立山連峰のすばらしい眺めに満足して帰ることにする。

林道を下る  

 アイコンをクリックするとマップがでます。 <神城 (1/25000)>


[山行日]   1998/2/22
[アプローチ] 長野自動車道豊科I.C. →(高瀬川右岸道路)→ 信濃大町 → 大町温泉郷 → サンアルピナ鹿島槍スキー場駐車場 [約35km]
[装備] クロスカントリースキー(エッジ付き)
[温泉] 大町温泉郷「薬師の湯」 tel 0261-23-2834
・葛温泉からの引湯。
・入浴料300円。
・スキーや登山の後に一汗流すのに都合がいいが、有名観光地だけあっていつも混んでいる。