根子岳(ねこだけ)                   [信越]2207m


 久々の寒い冬で、菅平スキー場の積雪も170p。体調はイマイチであるが、「行けるときに行かなければ」と長い間の懸案だった根子岳スキーに出かけた。前の週にアウトドアショップで手に入れたノーワックスタイプのテレマークスキーが頼りだ。わずか1回、乗鞍で使っただけのシールにも接着剤を塗り直した。

 天気予報は曇り時々雪ということだったが、なんと青空の広がるいい天気。奥ダボスゲレンデ近くの駐車場に車を停め、第一トリプルリフトに乗る。
 リフトを下りるとなだらかな斜面が広がっていて、その先にもう根子岳が山頂まで見える。一続きの斜面なので遠近感が無くて近くに見えるが、よく見ればなかなか距離がありそうだ。

リフトを降りてすぐのあたり。まだシールなしで登れる。 避難小屋付近を登る。背後は戸隠の山々。


 新しいスキー板は裏の刻みが浅く、わずかな傾斜ですぐ登れなくなってしまった。しかたがないのでシールをつけると、板が重く感じられる。登り始めの1時間はかなり疲れた。おまけに左のかかとが靴ずれで痛くなり、バンドエイドを貼る。

 しかし、しだいに体が慣れてくると、尾根に風がさえぎられてちっとも寒くない。背後にはうっすら戸隠や北アルプスの峰々も見えてきて爽快だ。ヘリスキーのヘリが時々上空を飛んでいくのも気がまぎれておもしろい。コースには20mおきくらいに立て札があって迷う心配もない。1780m付近には、かまぼこ屋根の避難小屋もある。(使用できるかどうかは分からないが)

 樹氷のついたダケカンバの林を抜け、頂上直下の急斜面の下でスキーをデポする。ストックだけでしばらく登ると、予想外に早く山頂に着くことができた。

スキーをデポする。 山頂。菅平高原が眼下に広がる。


 今まで見えなかった東側が一度に開け、深い鞍部を隔てて四阿山が大きい。右手には白い浅間山から湯の丸の山々が連なる。左手には大昔の四阿山の爆裂火口といわれる米子川の切れこんだ谷の向こうに、万座、草津の山々がガスの間に見え隠れしている。

 山頂の小さな祠の石積みの陰で風を避けて昼食。風さえなければ陽だまりは暖かい。お昼時のためかヘリスキーヤーも上がってこない。静かなのんびりとした山頂を独占してしまった。

四阿山 へっぴり腰のテレマーク


 下りは普通の山と比べれば傾斜がゆるく、ヘリスキーのコースになっているが、そこはさすがにオフゲレンデ。クラストに足をとられたり、小さなギャップにバランスを崩したりと散々こけまくり、最後にはテレマークではなくアルペンスタイルで下りてきた。
 もう少しテレマークの練習をしなければ、と反省しきり。登りよりも下りの方が時間がかかったような気がした。
 最後の奥ダボスのゲレンデが鏡のように感じられた。

 

 アイコンをクリックするとマップがでます。 <四阿山、菅平(1/25000)>


[山行日]   1996/1/19〜21(20日にスキー登山)
[天気] 晴れ時々ガス
[アプローチ] 上信越自動車道 須坂長野東I.C. →(R406)→ 菅平  [約25km]
昼間に菅平への坂道を上がったので凍結はしていなかった。
[コースタイム] 奥ダボススキー場リフト上 (1:00) 1850m地点 (1:00) 2170m付近スキーデポ (0:10) 根子岳山頂 (0:10) スキーデポ地点 (1:25) リフト上 (0:10) リフト下  (計3:55)
[装備] テレマークスキー(ステップソール付き)、シール
[地図] 菅平、四阿山(1/25000)

 

[おまけ] 菅平牧場XCスキーコース
・菅平牧場には1周5kmのクロスカントリースキーのコースがある。
・菅平高原ゴルフ場の前を通り、別荘地を抜け、菅平牧場に入った直ぐにコースのスタート地点がある。
・コースは牧場の中につくってあり、アップダウンが多くてなかなかしんどい。所々標識が立っている。
[宿] プチホテル「りすの森」http://www2u.biglobe.ne.jp/~risu/
・床暖房で暖かく、快適。食事は量は少なめだがおいしい。
・風呂が広い。ログハウスのプレイルームもある。