白馬みねかた(はくばみねかた) [北アルプス山麓]1059m
「天気がいいから、みねかたに行ってみたら。白馬がきれいに見えるよ。」
とペンションのオーナーは食堂の広いガラス窓から山を眺めて言った。
宿は白馬山麓の落倉高原だったので、そのあたりを滑ろうかと思っていたが、勧めに従って出かけてみることにした。
白馬みねかたスキー場へは落倉高原から車で20分ほど。スキー場の駐車場へ車を入れる。歩くスキーのコースはスキー場の上の尾根に造ってあるので、まずはリフトに乗らなければならない。ゲレンデと同様に歩くスキーのコースを滑るのに使用料は要らないが、リフト代は払わなければならない。(歩いて登れば別だが、それはしんどい。)
第一ロマンスリフトを下りるとそばに山頂レストハウスがある。ここでコースマップをもらう。歩くスキーのレンタルもやっているようだ。
コースは一周5.2kmで、左回りの一方通行になっている。トイレはコースの途中にはないので、ここで済ませておく。圧雪車で整備したような広いコースがカラマツ林に延びており、みな思い思いに歩き始める。
@カラマツ林の間を行く
緩やかな登りを上がり切ると、林越しに白馬三山の展望が広がる。五竜や鹿島槍もよく見える。 コースはこの後、急な下りになり、下りのスピードを殺さないようにそのまま上り坂を駆け上がる。しばらく上り坂が続き、このコースではいちばんしんどい所だ。
コースは狭くなった尾根をぐるりと廻り、再び下り坂を滑り降りると、先ほどの急な下り坂の下に戻ってくる。A白馬三山
そこからは林の中を緩やかに登って行き、登り切るとまた、白馬が目の前に広がる。
眼下に神城や白馬の街並みが見下ろせ、八方尾根のスキー場が上から下まで眺められる。
広い場所はないが、眺めがいいのでここでランチタイムにする。日差しが暖かく、いかにも春スキーという感じだ。ワインも開けていい気分。
毎年一度はグループでクロカンの雪上ハイキングをすることにしているが、こんなに穏やかな日はなかなか無い。B白馬を眺めながらランチ
腹もふくれて、よたよたと出発。登り下りが続いた後、急な下りになって、出発地点付近まで戻ってくる。 そのまま戻ることもできるが、コースは右に折れて、もう少し楽しめる。この先のミズナラの林はとても気持ちが良くておすすめポイント。下りになっていて、勢いがあるとアッという間に下まで行ってしまうが、ホントはゆっくり楽しみたい。
Cミズナラの林間を滑るT君。
その後に、最後の急な登りがあって、あとはレストハウスに戻るだけ。 八方尾根の近くまで来て、歩くスキーなんかする奴はいないだろうと思っていたが、さすが有名なコースだけあって、僕らのグループの他にも何組か滑っていた。でも全く気にならないくらいすいている。
まじめに滑れば、1時間半ほどで一回りできてしまうが、天気のいい日は弁当を持ってゆっくりしたいいいコースだ。D白馬を背に最後の登り。あえぐS君。
レストハウスからは自信が無ければリフトで下りることになるが、エッジ付きの板ならば何とかゲレンデを滑って下りてこられる。ゲレンデの端を歩いておりてもさほど時間はかからない。
[山行日] | 1999/3/14 | |
[アプローチ] | 長野自動車道豊科I.C. →(高瀬川右岸道路)→ 信濃大町 →(R148)→ 白馬村 → 白馬みねかたスキー場 [約55km] | |
[装備] | クロスカントリースキー(エッジ付き) | |
[地図] | 高府、神城、白馬町、塩島(1/25000) |
[スキー場] |
白馬みねかたスキー場 歩くスキーのコースを持つ珍しいスキー場。毎年3月にはスキーマラソンと歩くスキーの大会も開かれる。リフトは第一ロマンスリフトを利用。リフトの一回券でOK。 |
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[宿] | ペンション「かむるーぷす」
落倉高原にあるログハウスのペンション。詳しくは栂池自然園のページを見てください。 |