やってくれたよなあ〜〜〜っ!! 面白いよ、これ!!! 観たくて観たくて飢えまくってたモノを、やっと観させてもらった!!って感じ。 観た後、スカッと出来て理屈抜きで面白いアニメが観たい!! 勿論、テーマ性の高い繊細な感情表現が醍醐味の人間ドラマな作品も好きですよ… ってか、寧ろ大好きなんですが…… 心の底から楽しく面白く爽快なモノ……を観れなくなって なんて久しい時間が過ぎて行ったのだろう……(ハーッ……)。 前はあったあよねぇ……痛快大冒険ヒーローもの。 アクションは見応えあってストーリーもワクワクドキドキ出来て… 何といっても主人公にベタ惚れ大共感出来ちゃうっていう最強娯楽アクション大作!! そう!文字通り飢えてるんですよ、今!! 求める先が内に向かっていくようなミクロ的な抑揚を抑えた心理劇 と言ったらイイのか分からないけれど、 そんな感じの優れた“ドラマ”的小品は数々あれど いくら優れているとはいえ、どれもこれもそんなのばっかじゃあ…… (大きな声では言えないが…)腹下しますわぁぁ〜〜〜〜。 出来れば、日本のアニメで観たかったんだけど…… まあイイ。 とにかく理屈なんてないんだよ、面白いんだから。 テーマや設定の問題じゃあないんだよ、寧ろそこはシンプルで上等。 見せ方っていったらイイんだろうか…… 世界はオモチャ目線だよ? 信じることとか勇気を出すこととか友情を大切にするとか… 舞台は日常だし、既に語り尽くされた有り触れたテーマだよ? それがさあ、最高に面白かったんだけど。 コメディーだからってわけじゃあないんだよね。 まあ、もともとコメディーは上手いんだけど、アメリカは。 笑わせるのホント上手。 で、楽しく笑いながら自然と作品の魅力にドップリと漬かっちゃってるっていう 何だ、そのシンプルなテーマを上手いことドタバタ騒ぎに乗せて すんなりと観ている人に届けてしまう、なんという構成力! 無理なく違和感なく、きれいに組み立たっていて 人が最も心地いいと思えるように表現出来ているんじゃあないかと思う。 重要なのは作品の長さでもなければ凝った設定でもなく萌えなキャラデザでもない。 それらも大切な要素ではあるけれど、間違っちゃあ困る! それさえ押さえれば“面白い”作品になるわけではない。 作品の中で起こる事件やキャラの感情や行動に 納得出来るストーリーとリズミカルな調子と想像からはみ出る表現、 そして…心地いい“裏切り”。 つまりは“丁寧さ”と“大胆さ”じゃあないだろうか。 本作は、それをしっかりと踏まえていると思う。 (くまのぬいぐるみロッソ(だったっけ…?)の終盤の行動には、ビックリした子どもも多かったのでは? まあ、あれは負った傷の深さを考えたら、自分的にアリだと思うから至極当然の行動だと思うけど…) そのクマのぬいぐるみだけど、ちょっと残念なのは、敵役たるクマの扱いなんだよね……。 ラスト、清掃員のおじさんに言わせたセリフは いいところをついていてグッジョブだと感心したんだけれど…… 出来れば彼の生い立ちに対し、明確な救済が欲しかった。 人間に負わされた傷は人のてによってでしか癒されませんからね。 “カンフーパンダ”のタイランや “カールじいさん”の往年の冒険家(名前忘れちゃったよ…)の扱いにも言えることだけど どうもアメリカの作品の敵役は、やっつけられてハイ終わり!ってパターンが多い。 結構複雑な背景を背負っているにも拘わらずだよ…。 クマのぬいぐるみのロッソ(って名前だっけ?)が、おじさんの手によって 清掃車のダッシュボードにでも坐らせてもらって、 再び人のてによって大切にされる暗示でもあれば完璧!! (だって、あれじゃあ……拷問…だよ?) DVD出たら買っちゃうかも(笑)。 ラストの感じも文句なしですね。 おもちゃたちの本当の幸せを思い、知り合いの女の子に彼らを託すアンディ。 彼女はまた、成長後に次の最良の持ち主へ託してくれるだろうという 明るい未来を彷彿とさせてくれる素敵なラストシーンです。 言っとくけど……皆、“面白い”映画が観たいんですよ。 そこんとこ…宜しく。                                  10.08.18. 鑑賞