前編・後編に分けて作られた映画の運命(さだめ)なのでしょうか… 前編に比べて印象がちょっと薄いような…… 相変わらず漫画チックな映像表現はとても楽しく、 観ていて“のだめ”らしい、“のだめ”にしかない世界を体感出来るモノだと思うけれど、 すでに前編で体感し、満足していたせいなのか “それだけ”ならば、やっぱりテンションもインパクトも下がってしまう。 ストーリーの中心は、 ある程度の極みに達した表現者の抱える問題を絡めながらの 男女間の恋愛模様であって、 根本的に“新鮮さ”というものは無かったように思う。 そこに“のだめ”でなくてはならない“何か”がなければ 「面白かった。」で終わってしまうんじゃあなかろうか? ……って、自分的に“のだめ”に何を期待しているのかよく分かってないので、 他の恋愛モノとの“差”というか、 ストーリーとしての独自の“面白味”に欠けていたように感じた。 どうしたって“後編”というヤツは、 始めっから終わりまで、その作品の全体のクライマックス部分を大半占めているわけで 迫力あろうが大袈裟だろうが関係なく、 単調に成り易いのが欠点というか罠というか注意点ということで、 正に“調子”という点から観ると、 前述の“独自性”を有しない限り、退屈な映画になってしまっても仕方ないのかもしれない。 実際、随分観ていて間延びしましたし……。 で、うんと辛口に言ってしまうと…… 「これって……前編・後編って分ける必要があったのか…?」 ってことに尽きる……                               10.05.22. 鑑賞