私って…理解力無くなったの? 感性がおかしいの? これ観て感動しない私って……変なのっ?!! ……って、マジに悩んじゃったじゃあないですかァ!! だって…だって…耳に入ってくる感想が、 「良かった。」「感動した。」「泣けた。」 「ナルトの映画の中で最高の出来!!」……って そんなのばっかりだったからさぁ………(汗) 自分の感性のまんま信じて言っちゃうよ?! 原作が本当つまんなくなっちゃって読まなくなって久しくなり、 アニメも観る機会がなくなって、原作の細かな内容を知らない状態なことを差し引いても… つまり、原作の内容を十分知っていたとしても…… ……つまんない………よ…ネ? だってだって…今回の大きなテーマの一つだろう“親子の絆”なんて どこにも描かれてないよ? 何か、親子設定の登場人物がそこに居るだけ。 ただ何となくそれらしい小細工を並べただけって感じがするもの…… 上滑りっていうか…… とにかく、登場人物に少しも魅力を感じないんですけど。 どんな人物なのか推しはかろうとしても、何も描かれてないので 一体好きなのか嫌いなのか共感できるのか批判したいのか… ホント分からない。 今回のキーキャラであるミナトとか、どんな人物なのか描くの重要でしょ? なのにあれじゃあ後に偉大な火影になるだろう凄い忍には到底見えないし、 なんせ、“ココはくい止めるからサーラを守れ!”って言いながら 足止めはおろか、なんの対策も講じようとしてないし… そのまんま画面から消えてしまって、いきなりナルトピンチだし… アンタ一体なにやてんの?!って突っ込みたくなることシバシバ…… ここはさあ、ナルトが主人公なのは分かるけど とことん戦うかっこいいミナトを描いとった方が良くない? ミナト株大暴落。 そして、もうひとりのキーパーソン、サーラ姫。 ヒロインでしょ? 手ぇ抜き過ぎじゃないですか? もはや親子の物語なんて…一緒に歌ってるシーンのみで、 どんな親子関係だったのか全然分かんない。 サーラ自身も“操りの姫”と言われていた美味しい設定も何だかあやふやで そこから感じ取るだろう哀しみや同情やそういった関心を持つことが出来ないし まあ、偏にサーラと母親とムカデの其々の関係が不明瞭なため なぜ信じ、騙され、事が起こっているのか体験する間もなく 勝手にどんどん真実が暴かれていっていくという不親切な状況のせいなんだろうナ。 ついていけないよ〜〜〜っ!! つまり、結論は物語として破綻してるってことです。 実は、個人的にナルトに血縁的特別性を付加することは 本来のナルトというキャラの魅力を壊してしまうと思っているので ナルトとミナトに親子関係を持たせることは疑問なんですけど、 原作がそうなのだから仕方ない、百歩譲って受け入れて “親子の物語”としてまっさらな気持ちで観たとしても…… 物語ってないよ、多分。 これ、映画としてどうなのよって思います。 原作を読んでいたら、それとリンクして原作のシーンやセリフを思い出して メチャクチャ泣ける…… などと仰る方もおいででしょうが、 それならば、“映画”をわざわざ作らなくてもエエでしょう? 映画はあくまで独立した“作品”。 単独で観て“良かった”と思えなければ、作る意味ないです。      サーラのアップで、やたら作画の綺麗な部分があったのが印象的。      前回と監督さん同じ方ですが、作画に拘りでも御有りなのでしょうか?      確かに、前回の作品は作画が綺麗だったのが印象に残ってます。      えっ? 今回? えーーーっと……今回は…そこまでは感じませんでした。                                   10.08.10. 鑑賞