観客をとことん楽しませよう、そういう姿勢がハッキリと現れていた とってもサービス精神旺盛な作品だったと思う。 ゴールデンウィークを家族で楽しく観れるエンターテイメント的娯楽作品としては かなりの努力が見られ上手く仕上がっていると思うし、実際楽しく最後まで観ることが出来た。 死人も出なかったしね…。 ……が、個人的にストーリーが展開していく時に、 設定がスケールの大きなモノからどんどん小さなモノになっていく“尻すぼみ”的な展開は、 こういう娯楽性の強いアクション重視の作品にはどうかと思う。 導入部でかなり緊迫したスケール感の大きなバイオテロを扱っておきながら、 蓋を開けてみれば…… なんともしょぼい“真実”が暴かれて、テンションが下がる下がる……(笑) まあ、今回は全体的にコメディ色が強かったみたいなので、 そういうのも御愛嬌といったところだろうか…。 蘭とキッドの絡みも、コメディ傾向に描かれていたので くどくなく、妙に煽ることもなく、さっくりしていて良かったと思う。 個人的にキッド絡みの設定は面白いと思えないので これくらいのライトな絡みが心地よいかな。 それにしても、コナン君。 いつも用意周到な上、警戒心も強いくせに 何で最後 自らピンチになる様に何の対策もなしに犯人にひとりで無防備に声かけるかなあ… 間が抜けてる様にしか見えないんだけど……(笑)    最後に……本物の殺人ウイルスは一体どうなっちゃったんでしょ?!                                 10.05.01. 鑑賞