堤 真一は、やっぱりココでも全くの別人だった……(スッゲーーッ!!) もう少し長いスパンで観たい内容だったなぁ、連続TVドラマとか そんな感じで…。 上手く纏めているとは思うけれど…… 振りのエピソードも中心のエピソードも、 凄くアッサリと進んで行ってるような感じで、 ええっ?! もうそこ納得したの? もっと悶着あってもイイのに…… 寧ろスンナリ行き過ぎ… って、あれよあれよと云う間にラストまで行っちゃった…。 そういう意味で、ちっとも長く感じない作品だった。 せめて脳死肝移植のエピソードはガッツリと というか、 そこ中心に生命とか医療とか、重厚にもっともっと突っ込んで描いても良かったと思う。 ポイントの手術シーンは、拘っただけあって結構リアルで 何かと想像力逞しい自分にとっては、 お腹を中心にあっちこっち痛くなってしまう気がして困ってしまう(笑) でも…その真摯な姿と鮮やかな手捌きで、 立ち会った関係者の気持ちを変化させるに見合う演技に仕上がっていたと思う。 痛いけどちゃんと一部始終観たもんね! ……で、凄く気になったのが、 孤高の医師との出会いによって意識の変わった看護師さんが 病院をたらい回しにされ命を落としたっていうのが…… 彼女がその時どこで働いていたのか分からないけれど、 あれから何年も経ったのに、病院の体質は変わらず、その犠牲になったのかと思うと… なんか遣り切れない。 ラストの感じが、希望の光を含んで見えるので 余計に違和感というか、そぐわないというか… 全体のカラーから浮いているという感じがしてしまう。 そんなドラマの様な都合イイ現実はないということなのかもしれないが その“ドラマ”なんだから、全体の流れとか印象から見れば この場合は、その辺なにか工夫ないものかなぁ…… 終わった後、どこか釈然としませんでした。 偶には、こんなストレートにスッキリ出来る真正面な物語もイイもんです。 主人公がストレートな分、 やっぱり最後までスッキリ王道を行く設定で、 観終わった後、爽やかな印象を残して欲しいなあと思います。 堤 真一氏はさすがです。  この人は、演じるキャラによって本当に別人になれる人です。                                 10.06.11. 鑑賞